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【御朱印情報】千葉県「成田山新勝寺」の「御堂めぐり」でいただく6種類の御朱印

千葉県成田市にある「成田山新勝寺」は、関東屈指の不動明王の霊場として信仰をあつめる名刹です。広大な境内に点在する6ヶ所の御堂それぞれで御朱印をいただく「御堂めぐり」が御朱印拝受のスタイルになっていて、実際に拝受した6種類の御朱印を詳細にご紹介します。

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関東屈指の不動明王の霊場「成田山新勝寺」

千葉県成田市、世界からの日本の玄関口である成田空港に近い場所にある「成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)」は、平安時代中期の天慶3年(940年)に開山した真言宗智山派の大本山です。当時の関東地方で勢力をのばしていた武士・平将門(たいらのまさかど)の乱を鎮めるべく、第60代・醍醐天皇(だいごてんのう)の勅命を受けた寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)が現在の寺地で護摩祈祷を修したことが始まりとされています。

 

以来1,000年以上にわたり、厄除け・開運・商売繁昌のご利益を求める人々の信仰をあつめ続けてきました。
江戸時代には出開帳(でがいちょう、寺院が秘蔵する本尊や宝物を離れた場所へ運び出し期間限定で一般公開する仏教行事)が大きな話題を呼び、市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)をはじめとする歌舞伎の市川家との縁も深く結ばれました。初代・市川團十郎が子授けを祈願したところ長男を授かり、喜んだ初代が屋号を「成田屋」としたことから、成田山と歌舞伎の深い縁が始まったと伝わっています。

 

現在の成田山新勝寺はJR成田線・京成線「成田駅」から徒歩約10分の立地で、約800m続く表参道は江戸時代から門前町として栄え、今でも当時の名残をとどめています。参道沿いには150店以上の飲食店や土産店が立ち並び、成田山新勝寺を参拝する目当てのひとつにもなっていて、現在も年間約1,000万人が訪れる日本有数の参詣地でもあります。

成田山新勝寺_表参道
江戸時代の風情がのこる成田山新勝寺の表参道は、常に多くの参拝者・観光客でにぎわっています。
成田山新勝寺_山門
成田山新勝寺の東京ドーム約3.5個分の広大な境内には国の重要文化財に指定された建築物が複数たちならび、隆盛の歴史を物語ります。

 

また、成田山新勝寺は東京都・高尾山薬王院(たかおさんやくおういん)、神奈川県・川崎大師平間寺(かわさきだいしへいけんじ)と並ぶ真言宗智山派の三大本山のひとつであり、真言宗の布教の拠点として長きにわたって大きな役割を果たし続けています。全国に8つの別院と、数多くの分院・末寺・末教会ももつ大寺院であり、たくさんの信者から信仰をあつめています。
※高尾山薬王院、川﨑大師平間寺、成田山新勝寺の別院である横浜別院延命院と名古屋別院大聖寺に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】東京都「高尾山薬王院」の高尾山の守護神「飯縄大権現」の山岳信仰の歴史を表す御朱印

 

【御朱印情報】神奈川県「川崎大師」の弘法大師空海ゆかりの「厄除遍照殿」の御朱印

 

【御朱印情報】神奈川県「成田山横浜別院延命院」の成田山信仰の歴史が凝縮された「不動明王」の御朱印

 

【御朱印情報】愛知県「犬山成田山」の交通安全・厄除け祈願の不動明王の御朱印

 

 

6ヶ所の御堂それぞれで御朱印をいただく「御堂めぐり」

成田山新勝寺では、境内に点在する6ヶ所の御堂それぞれで御朱印をいただく「御堂めぐり」が御朱印拝受のスタイルになっています。御朱印の志納料は各500円で、受付時間は8:00〜16:00頃、境内で配布されている御朱印MAPで御堂の場所と拝受できる御朱印の種類を確認することができ、時季やイベントにあわせて限定の御朱印が授与されることもあります。

成田山新勝寺_御朱印MAP
御朱印MAPで御朱印をいただける御堂を確認しながら、境内を巡ってみてください。

 

 

大本堂「不動明王」の御朱印

成田山新勝寺の御本尊である不動明王(ふどうみょうおう)を祀り、毎日複数回の御護摩祈祷が行われる中心道場が「大本堂(だいほんどう)」です。境内で最も多くの参拝者が訪れ手を合わせる御堂です。

成田山新勝寺_大本堂
大本堂は間口95.4m・奥行59.9m・棟高32.6mの巨大な御堂で、昭和43年(1968年)に建立されました。

 

大本堂で拝受できる御朱印は、右に「奉拝」「下総国(しもうさのくに)」、中央に「本尊不動明王」、左に「参拝日」「成田山新勝寺」の墨書き、右に「成田山」、中央に「迦楼羅炎(かるらえん)・梵字」、左に「寺印」の朱印がおされるデザインです。

成田山新勝寺_御朱印_不動明王
「不」の書体が特徴的な成田山新勝寺の御本尊・不動明王の御朱印です。

 

中央におされた炎を背負う形の朱印は、不動明王が背負う迦楼羅炎を表しています。不動明王とは、密教において「五大明王」の筆頭に位置する仏様で、大日如来の化身ともいわれます。右手に魔を断ち切る利剣(りけん)、左手に煩悩を縛る羂索(けんさく)を持ち、燃え盛る炎を背にした憤怒の姿で表されます。その恐ろしい形相は怒りではなく、迷える衆生を救おうとする深い慈悲の表れで、「鬼の顔、仏の心」ともいわれています。
成田山新勝寺の不動明王は、開山の際に寛朝大僧正が京の高雄山護摩堂に安置されていた真言宗の開祖・弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)が刻んだとされる不動明王像を奉じたといわれていて、全国でも屈指の不動明王信仰の中心地をされてきた歴史があります。

 

大本堂を参拝し、本尊・不動明王の御朱印をいただくことが、広大な境内を有する成田山新勝寺の参拝・御朱印拝受のもっとも基本となります。

 

大本堂では、御護摩祈祷が毎日複数回行われています。護摩とはサンスクリット語「ホーマ」を語源とする密教の儀式で、不動明王の前で護摩木を焚き、煩悩を焼き浄め、諸々の願いを成就させる祈りの法です。護摩木とは願い事を書いて奉納する木のことで、参拝者は受付で申し込み、願い事を書いた護摩木を壇上に納めます。祈祷が始まると読経と太鼓の音が響き渡り、護摩の炎が燃え上がる様子は圧巻です。御朱印をいただく前後に、ぜひ一度この祈りの場に立ち会ってみてください。

 

 

出世稲荷「吒枳尼天尊」の御朱印

吒枳尼天尊(だきにてんそん)を祀るのが「出世稲荷(しゅっせいなり)」です。

成田山新勝寺_出世稲荷
両側に赤・緑の幟がぎっしりと並び、頭上には紫の幔幕が張られた、ほかの御堂とはひと味違う独特の雰囲気の「出世稲荷」です。

 

出世稲荷で拝受できる御朱印は、右に「奉拝」「下総国」、中央に「吒枳尼天尊」、左に「参拝日」「成田山出世稲荷」の墨書き、右に「成田山」、中央に「羽を広げた鳥・梵字」、左に「寺印」の朱印がおされるデザインです。

成田山新勝寺_御朱印_吒枳尼天尊
墨書きと朱印が整然と配置された成田山新勝寺の吒枳尼天尊の御朱印です。

 

吒枳尼天尊とは、インド神話に由来する女神で、日本では稲荷信仰と習合し、白狐に乗った姿で表されます。中央の朱印の羽を広げた鳥を象った円形のモチーフは、白狐が持つ自由自在に動く霊力と神通力を象徴しています。
成田山新勝寺の吒枳尼天尊は、江戸時代に当時の佐倉藩主・稲葉正通(いなばまさみち)が寄進したと伝わっていて、「出世稲荷」と呼ばれ特に出世・商売繁昌・開運成就のご利益が強いといわれています。仕事や商売で大きな願いを持つ参拝者に特に人気があります。

 

 

 

 

釈迦堂「釈迦如来」の御朱印

釈迦如来(しゃかにょらい)を祀るのが「釈迦堂(しゃかどう)」です。

成田山新勝寺_釈迦堂
江戸時代後期の安政5年(1858年)に建立された釈迦堂は国の重要文化財に指定されていて、前代の本堂でした。

 

釈迦堂で拝受できる御朱印は、右に「奉拝」「下総国」、中央に「釈迦如来」、左に「参拝日」「成田山釈迦堂」の墨書き、右に「成田山」、中央に「蓮華座・梵字」、左に「寺印」の朱印がおされるデザインです。

成田山新勝寺_御朱印_釈迦如来
蓮華座と梵字の朱印が目立つ成田山新勝寺の釈迦如来の御朱印です。

釈迦如来とは、仏教の開祖である釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)のことで、実際に歴史上に存在したお釈迦様が仏となった御影です。中央の朱印は蓮華(れんげ)を象った台座に釈迦如来を表す梵字が描かれていますが、蓮華は仏教において泥中から清らかな花を咲かせる姿から「清浄・智慧・慈悲」を象徴する最も尊い花だと考えられていて、釈迦如来の深い慈愛が表されているかのようです。
成田山新勝寺の釈迦如来が祀られている釈迦堂は、江戸時代の職人技の粋を伝える精緻な彫刻が施されており、元は本堂として使われていた建造物で、寺の歴史を現代に伝える貴重な史跡でもあるので、じっくりと拝観してみてください。

 

 

光明堂「大日如来」の御朱印

大日如来(だいにちにょらい)を祀るのが「光明堂(こうみょうどう)」です。

成田山新勝寺_光明堂
江戸時代中期の元禄14年(1701年)に建立された光明堂は、釈迦堂よりもさらに前代の本堂で、こちらも国の重要文化財に指定されています。

 

光明堂で拝受できる御朱印は、右に「奉拝」「下総国」、中央に「大日如来」、左に「参拝日」「成田山光明堂」の墨書き、右に「成田山」、中央に「蓮華座・梵字」、左に「寺印」の朱印がおされるデザインです。

成田山新勝寺_御朱印_大日如来
中央の墨書きがすくっと立つ仏様の姿をあらわしているかのような成田山新勝寺の大日如来の御朱印です。

大日如来とは、密教において宇宙そのものを体現する最高位の仏様で、すべての仏の根源とされています。成田山新勝寺の御本尊である不動明王は大日如来の化身とされていて、大本堂と光明堂は深くつながっているといえます。
光明堂には、愛欲や強い煩悩を悟りの心へ転換させる力を持つといわれる愛染明王(あいぜんみょうおう)も祀られていて、縁結びや恋愛成就のご利益を求める参拝客も絶えません。
堂内に靴を脱いで上がることができ、仏様のご慈悲をより身近に体感することができると思います。

 

 

平和大塔「不動明王」の御朱印

お釈迦様の遺骨とされる仏舎利(ぶっしゃり)が奉安されているのが「平和大塔(へいわだいとう)」です。

成田山新勝寺_平和大塔
境内でひときわ目を引く高さ58m・朱塗りの平和大塔は、内部拝観も可能です。

 

平和大塔で拝受できる御朱印は、右に「奉拝」「下総国」、中央に「不動明王を表す梵字」、左に「参拝日」「成田山平和大塔」の墨書き、右に「成田山」、中央に「同心円状の光輪・梵字」、左に「寺印」の朱印がおされるデザインです。

成田山新勝寺_御朱印_不動明王梵字
迫力がある梵字の墨書きが特徴的な成田山新勝寺の不動明王梵字の御朱印です。

 

大本堂と同じ不動明王を表しながら、まったく異なる趣の御朱印です。梵字「カーン」は、サンスクリット語で不動明王を象徴する種字(しゅじ)です。種字とは仏様の本質を一文字で表す梵字のことで、仏様そのものとして扱われるたいへん尊いものです。大本堂の御朱印が炎の朱印と躍動的な墨書きで不動明王の「力強さ」を表現しているとすれば、平和大塔の御朱印は梵字一字に不動明王の本質を凝縮した、密教らしい深みを感じます。

 

成田山新勝寺は、神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県内にある36ヶ所の不動明王霊場寺院を巡拝する「関東三十六不動尊霊場」の納めの札所(結願所(けちがんしょ))にあたる36番札所になっており、不動明王の霊験にあやかろうとたくさんの巡礼者も訪れ、不動明王とご縁を結ぶ御朱印を拝受しています。

 

 

醫王殿「薬師如来」の御朱印

薬師如来(やくしにょらい)を祀るのが「醫王殿(いおうでん)」です。

成田山新勝寺_醫王殿
平成29年(2017年)に建立された醫王殿は、成田山新勝寺の境内で一番新しい御堂です。

 

醫王殿で拝受できる御朱印は、右に「奉拝」「下総国」、中央に「薬師如来」、左に「参拝日」「成田山平和大塔」の墨書き、右に「成田山」、中央に「火炎宝珠・梵字」、左に「寺印」の朱印がおされるデザインです。

成田山新勝寺_御朱印_薬師如来
人々を救う大きな功徳を表すかのような堂々とした成田山新勝寺の薬師如来の御朱印です。

 

中央の朱印に描かれた火炎宝珠は、仏教において煩悩を焼き尽くし、あらゆる願いを叶える力があるとされる宝の珠を炎が取り囲んだ形で、薬師如来の持つ功徳と霊力の高さを象徴しています。薬師如来は病気を癒す医王として信仰される仏様で、左手に薬壺(やっこ)を持つ御影が特徴的です。「醫王殿」という御堂の名もこの薬師如来の別名「醫王」に由来しています。

 

成田山新勝寺の醫王殿は歴史は浅いですが、本瓦・総欅造りのたいへん立派な建造物で、健康長寿や病気平癒を願う参拝者が絶えません。

 

 

 

 

成田山新勝寺は、不動明王信仰の中心的な役割を果たしてきた全国でも屈指の規模と歴史の深さを誇る名刹です。6つの御堂をめぐって授かる御朱印には、仏教の本質と歴史が凝縮されています。拝受した6体の御朱印を並べて眺めると、成田山新勝寺の多彩な信仰の世界がひとつの御朱印帳の中に広がるように感じます。1,000年以上炎を絶やさず護摩を焚き続けてきたこの霊場で、御朱印MAPを片手にじっくりと複数の御堂をめぐりながら、それぞれの仏様に手を合わせてみてください。きっと心に灯る何かが見つかるはずです。

 

 

 

 

ライター:お松(Omatsu)
神社仏閣巡りと御朱印集めをライフワークとし、関東を中心に各地の寺社を訪問しています。御朱印の印や墨書きの意味、神仏の歴史や信仰を丁寧に紐解きながら、古来より受け継がれてきた祈りと寺社文化の奥深い魅力をわかりやすく伝えていきたいと思っています。参拝前の下調べと、現地でしか感じられない空気を大切にしています。

 

 

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