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【御朱印情報】青森県「蕪嶋神社」の「ウミネコ」が描かれる福乃神八戸弁財天の御朱印

青森県八戸市にある「蕪嶋神社」は、ウミネコの繁殖地として知られる「蕪島」の頂に鎮座する神社です。神社とウミネコの関係性が描かれる基本の御朱印のほか、開運の縁起物や季節の風景が描かれる期間限定の御朱印など、多種多様な御朱印が授与されています。

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ウミネコの繁殖地に鎮座する「蕪嶋神社」

青森県八戸市の東部、太平洋に面する種差海岸(たねさしかいがん)の北端に位置する蕪島(かぶしま)の頂に「蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)」が鎮座しています。

 

蕪島は現在は陸続きになっていますが、もとは海に浮かぶ島でした。昭和17年から18年(1943年~1944年)の太平洋戦争の戦時下において旧日本海軍により埋め立て工事が行われ、本土とつながる形になったそうです。
現在の蕪島は、海と空に囲まれた小高い地形が特徴です。遠くから見ると、緑に覆われた島の上に蕪嶋神社の社殿が建ち、その周囲に岩場と海辺の景観が広がります。蕪嶋神社へ向かう道の途中から、島全体がひとつの神域のような雰囲気をただよわせています。

蕪嶋神社_遠景
海辺に突き出した蕪島の頂に、蕪嶋神社の社殿が見えます。

 

蕪島は「蕪島ウミネコ繁殖地」として国の天然記念物に指定されていることで有名です。
ウミネコとは、チドリ目カモメ科に分類される全長約45〜48cmの海鳥です。「ミャーミャー」という猫に似た鳴き声が和名の由来で、くちばしの先端にある赤と黒の斑点、尾羽の黒い帯が特徴です。
早春から夏にかけてのウミネコ繁殖期には、面積約1.8haの小さな蕪島に約30,000羽が営巣のために飛来し、蕪嶋神社の境内もウミネコで埋め尽くされるかのような状態になります。蕪島の頂上には、ウミネコ監視員の常駐所もあります。

蕪嶋神社_参道_ウミネコ
私が蕪島を訪れた6月もたくさんのウミネコの姿が見られました。

 

蕪嶋神社は、蕪島の特殊な地形と景観、季節によって変化する自然環境やウミネコの飛来などが、ほかの神社にはない特別な参拝体験を生み出していて、八戸市を代表する景勝地・観光地でもあります。

 

 

「ウミネコ」が描かれる福乃神八戸弁財天の御朱印

蕪嶋神社では、基本の御朱印のほかに、季節によってデザインが変わる時期限定御朱印や祭事にあわせて授与される特別御朱印など、多種多様な御朱印が授与されています。

 

基本の御朱印は、中央に「蕪嶋神社」、左に皇紀も記載される「参拝日付」の墨書き、右上に青色で「福乃神八戸弁財天」、中央に弁財天の姿が描かれた「神社印」、下部には社殿とウミネコのイラストが入るデザインです。

蕪嶋神社_御朱印
蕪嶋神社の特徴のいろいろな要素が詰まった基本の御朱印です。

 

「福乃神八戸弁財天」と4体の弁財天は、蕪嶋神社の御祭神「市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)」と深く関係しています。市杵嶋姫命は、古くから仏教における弁財天と習合して信仰されてきた神で、財運・才智・芸能・航海守護などのご利益と結びついて語られます。蕪嶋神社は、八戸の表鬼門の守護神として役割も果たしてきたと伝わっていて、地域では厄除・財運・才智・子授安産の神様として崇敬されてきました。蕪嶋神社の基本の御朱印には、八戸で大切にされてきた弁財天信仰の姿が表わされているといえるでしょう。

 

また、イラストで描かれた社殿とウミネコは、参拝時の境内の様子を想起させる重要な要素です。
現在の社殿は、平成27年(2015年)の火災で焼失した後に再建されたものです。蕪島はウミネコの繁殖の様子を間近で観察できる国内唯一の場所とされていて、八戸の海辺に立つ蕪嶋神社の社殿の周囲をウミネコが舞う光景は、この場所でしか見ることができない特別なものです。

蕪嶋神社_社殿
新しい社殿の上をウミネコが舞う姿は、蕪嶋神社ならではの開放的な景観です。

 

蕪嶋神社の基本の御朱印には、蕪嶋神社を語るうえで欠かせない要素が詰まっていて、参拝後に見返すと、海辺の特殊な景観での祈り、ウミネコの声や飛び交う姿が思い出されます。

 

 

縁起物や季節の風景が描かれる期間限定御朱印

私が蕪嶋神社を参拝した際には、季節によってデザインが変わる「弁財天」の御朱印も授与されていたので拝受しました。
中央に「弁財天」、左に「参拝日付」の墨書き、中央に蕪とひょうたんの意匠があしらわれた「神社印」と中央下部にハマユリとウミネコのひなを思わせるイラスト、右に「天昇福来」「蕪嶋神社」「天然記念物ウミネコ繁殖地」「三陸復興国立公園」と記されるデザインです。イラスト部分のデザインは季節によって変わります。

蕪嶋神社_御朱印_弁財天季節限定
蕪嶋神社ゆかりの縁起物と季節のイラストが描かれた弁財天の御朱印です。

 

蕪とひょうたんの意匠は、蕪=株の語呂合わせで株価と人望の「かぶ」が上がる、蕪島を遠くから見たときにひょうたんが横たわって海に浮いているように見えることから、蕪嶋神社の縁起物とされ、社殿の前には「かぶあがりひょうたん」のオブジェが安置され、「かぶあがりひょうたん御守」も頒布されています。

 

三陸復興国立公園とは、平成23年(2011年)に発生した東日本大震災からの復興のシンボルとして、平成25年(2013年)5月に旧陸中海岸国立公園を核に再編・拡張された国立公園です。青森県・岩手県・宮城県にまたがる約250kmの海岸線の北部の豪壮な大断崖と南部の複雑なリアス海岸の自然景観が特徴で、絶景や海の幸、みちのく潮風トレイルを楽しむことができます。
蕪島も東日本大震災の津波の被害を受けており、御朱印に三陸復興国立公園と記されることは、蕪島が絶景の聖地であることを示すとともに、大災害の記憶を刻み、復興に向けて取り組んできたことを表しているといえるでしょう。

 

ウミネコは3月上旬頃に飛来し、4月頃に産卵、6月頃にヒナがかえることから、私が蕪嶋神社を参拝した6月の御朱印にはウミネコのヒナが 描かれています。子授安産の神様としても信仰される蕪嶋神社の強い生命力を象徴していると考えられます。
初夏の花であるハマユリとあわせて、蕪島の季節ごとに移ろう豊かな自然環境が御朱印に描かれ、一期一会の参拝の思い出をより鮮明にしてくれます。

 

蕪嶋神社では、季節によってデザインが変わる御朱印や、祭事などにあわせて特別御朱印が授与されていますので、参拝の際にはどのような御朱印が授与されているかチェックして、お気に入りの1体を見つけてみてください。

 

 

 

 

神社とウミネコが共存する環境と「会運証明書」

蕪嶋神社を訪れた際には、鳥居の上、灯籠の周辺、社殿の近くなど、さまざまな場所でウミネコを見ることができます。神社とウミネコの距離が非常に近く、参拝が自然観察のようにもなるのが、蕪嶋神社の唯一無二の特徴です。

蕪嶋神社_境内_ウミネコ
蕪嶋神社の境内の通路では、ウミネコの親鳥やひなが参拝者のすぐ近くで過ごしていました。
蕪嶋神社_鳥居_ウミネコ
文字通りの「鳥居」で羽を休めるウミネコの姿を見ることができました。
蕪嶋神社_社殿_ウミネコ
社殿を背景にウミネコが佇み、神社と自然が近い距離で共存していることがわかります。
蕪嶋神社_観音像_ウミネコ
観音像の頭の上にウミネコがとまるユニークな姿が印象にのこりました。

 

ウミネコの繁殖期には、蕪嶋神社の上空を無数のウミネコが飛び回っていますので、空からの糞には十分にお気をつけください。糞を浴びるのを防ぐために傘をさして参拝・散策する人もいます。
ただし、ウミネコの糞が身体に当たると運が上がるといわれていて、蕪嶋神社で「会運証明書」をいただくこともできます。ウミネコ由来の災難が、蕪嶋神社では好運の証になっていて、開運の神社として親しまれてきたことを物語っています。

 

 

蕪嶋神社は、ウミネコと共存する特別な自然環境が特徴の神社です。御朱印にもウミネコが描かれるほか、開運の弁財天のご利益や縁起物、季節の風景など、蕪嶋神社を象徴する要素が詰まっていて、特殊な参拝体験をより特別なものにしてくれます。青森県八戸市を訪れた際にはぜひ立ち寄って、ここでしか見ることのできない景観を堪能し、思い出をはっきりと留めることができる御朱印を拝受してみてください。

 

 

 

 

ライター:いやさかあつ丸
全国の神社や寺院を訪ね歩き、御朱印に込められた歴史や信仰の背景を発信している寺社巡り愛好家です。実際に現地を参拝して感じた空気感や由緒、見どころを丁寧に掘り下げ、初めて訪れる人にも魅力が伝わる記事づくりを心がけています。

 

 

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