- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
茨城県日立市にある「御岩神社」は、日本最古の地誌「常陸国風土記」にも記された山岳信仰の聖地に鎮座する神社です。御朱印には「宇宙の縮図」とも思える「日・月・雲」が描かれた神秘的な朱印がおされ、参拝の証としての意味をこえて、この地の重層的な信仰を象徴するもののように感じられました。
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茨城県日立市北部の山間部にある「御岩神社(おいわじんじゃ)」は、国内屈指の古代信仰の聖地として近年大きな注目を集めている神社です。その歴史は極めて古く、御岩神社の御神体山である「御岩山(おいわさん)」からは縄文晩期の祭祀遺跡が発掘されるなど、古代から連綿と続く信仰の地です。
特筆すべきは、日本最古の部類に属する地誌「常陸国風土記(ひたちのくにふどき)」で、御岩山が「浄らかな山」として記されている点です。御岩神社の麓に鎮座する御岩神社は、江戸時代には水戸藩の祈願所となり、歴代藩主が参拝に訪れるなど、この地は常に特別な霊域として扱われてきました。
御岩神社の御祭神は、国常立尊(くにとこたちのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)、伊邪那美尊(いざなみのみこと)をはじめとした二十二柱で、御岩山全体には百八十八柱もの神々が祀られていて、「ここへ行けば日本の神様を網羅できる」といわれ、現代でもあつい信仰をあつめています。


御岩神社では、基本の御朱印のほか、季節や祭事などにあわせて多種多様な御朱印が授与されています。
基本の御朱印は、中央に「御岩神社」、左に「参拝日付」の墨書き、特徴的な意匠の朱印が中央におされるデザインです。

中央の特徴的な意匠の朱印の上部には「太陽(日)」、下部には「三日月」、そしてその周囲をたなびく「雲」が描かれています。
これは、御岩神社が「宇宙の縮図」であることを示唆しています。かつて宇宙飛行士の向井千秋(むかいちあき)氏やエドガー・ミッチェル氏が、宇宙から地球を眺めた際に「一ヶ所から強い光が立ち昇っていた」と言及し、それがこの御岩山だったというエピソードがあり、御岩神社の認知度を高めるひとつのきっかけになりました。この「光の柱」の伝説と、日・月・雲を冠した御朱印がリンクしている点には神秘的なロマンを感じずにはいられません。
また、朱印の中央には「御岩山神社」と刻まれています。現在の社名は「御岩神社」ですが、印にあえて「山」の文字が入っているのは、山全体が神域であるという「山岳信仰」の根源的な形を証明していると考えられます。
中央に大きく揮毫された「御岩神社」の筆致は、まるで御神体である御岩山の険しくも神聖な山容を体現しているかのようでもあります。
御岩神社の御朱印は、参拝の証としての意味をこえて、この地の重層的な信仰を象徴するもののように思います。
御岩神社には、拝受難易度が高い特別な御朱印が存在します。それが、山中にある「奥宮・かびれ神宮」の御朱印です。
かびれ神宮は、御岩山の中腹、片道約30〜40分ほどの険しい参道を登った先に鎮座しています。こここそが常陸国風土記に登場する聖地「賀毘礼の高峰(かびれのたかみね)」であり、水戸藩2代藩主・徳川光圀(とくがわみつくに、水戸黄門(みとこうもん)として知られる)も深く崇敬した場所です。
この御朱印を拝受するには、実際に山を登り、奥宮を参拝することが推奨されています。私は今回は奥宮を参拝できなかったのですが、参拝したことのある知人の話によると、参道入口から奥宮まではおよそ40〜50分ほどの山道で、前半は比較的歩きやすいものの、後半にかけて勾配が急になり、岩場や段差の大きい場所もあるそうです。 木々に囲まれた静かな道を進むにつれ、空気が澄んでいくのを感じられ、まさに「聖域へ向かっている」という雰囲気が感じられたとのことでした。それゆえに拝受した際の感動はひとしおで、奥宮・かびれ神宮の御朱印は、自らの足で聖域を参拝した証として、多くの参拝者が憧れる1体です。私も次の機会にはお参りできたらと思っています。
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また、御岩神社では季節や行事にあわせて限定の特別アート御朱印が授与されることもあり、神社でありながら神仏習合の歴史を物語る仏様の御朱印が授与されているのも御岩神社の特徴です。参拝の際には、どのような御朱印が授与されているかチェックして、神仏との一期一会のご縁を結ばれてください。
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御岩神社を訪れた際には、古代信仰の聖地である境内の隅々までぜひ足を運んでみてください。
参道を歩くと、まず目に飛び込んでくるのが巨大な「三本杉(さんぼんすぎ)」です。推定樹齢は600年、高さは50mをこえます。3つの幹が調和して伸びる姿は、百八十八柱の神々が御岩山中で共存している象徴のようにも感じられました。

「心洗」と刻まれた手水の池は、周囲を深い緑と苔に囲まれ、ひんやりとした清涼な空気が漂っています。御朱印帳を開く前に、まずはこの澄んだ水で世俗の汚れを落とすのが作法といえるでしょう。

本殿へ向かう参道の途中には、境内社「斎神社(さいじんじゃ)」があり、御岩神社の境内の中でも特に霊気が強いとされるお社です。
斎神社の社殿内部の天井を見上げると、そこには迫力満点の龍が描かれています。御岩神社の御朱印に描かれた「雲」の中を、まさにこの龍が舞っているかのような一体感があり、龍の眼光に見守られながらの参拝は、思わず背筋が伸びるような厳かな時間でした。

御岩神社は、古代から続く山岳信仰と宇宙的な伝説が交差する、唯一無二の聖地です。百八十八柱の神々を象徴する力強い御朱印や、険しい山道を越えた先にある「奥宮・かびれ神宮」の存在は、訪れる者に深い充足感を与えてくれます。 私は山頂への登拝は叶いませんでしたが、麓の境内を歩くだけでもその清浄な空気感に心が洗われるのを感じました。御朱印に刻まれた「日・月・雲」のデザインを眺めるたび、あの森の静寂と光の気配を思い出すことでしょう。心身をリセットしたい時、ぜひ一度足を運んでみてください。
ライター:くろしば
北関東在住。願い事がある時や気持ちを整えたい時に神社仏閣を訪れ、いただいた御朱印を大切に保管しています。参拝で感じた空気や御朱印に込められた思いが読者さんに伝わるよう丁寧に記事にまとめたいと思っています。
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