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【御朱印関連情報】京都府「京都御所」の御朱印のような形状の風雅な「参観記念符」

京都府京都市上京区にある「京都御所」は、かつての天皇の住居で、日本古来の文化を現代に伝える貴重な遺産です。参観の際には、御朱印のような形状の風雅なデザインの「参観記念符」を購入することができ、京都御苑内にある「厳島神社」「宗像神社」「白雲神社」の3社では御朱印も授与されています。

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平安遷都以来の皇居「京都御所」

京都府京都市上京区にある「京都御所(きょうとごしょ)」は、平安時代から明治時代初めまで1,000年以上にわたり歴代天皇が居住し、公務を取り行っていた場所です。

 

平安京に都が置かれた延暦13年(794年)、現在の京都御所から約2km西に造営されたのが、はじめの御所で「内裏(だいり)」と呼ばれました。平安京は南北約5.2km・東西約4.5kmの方形で、南北に走る朱雀大路(すざくおおじ、現在の千本通)の両側が左京(東側)と右京(西側)にわけられ、平安京北部中央に内裏を含む「大内裏(だいだいり、天皇の住居と政務・儀式を行う場所)」が配置されていました。

 

天徳4年(960年)に平安京の内裏は火災により焼失、その後も火災や戦火による焼失が何度もあり、そのたびに再建されました。再建までの間に仮の内裏とされたのは貴族の邸宅で、これを里内裏(さとだいり)といいますが、あまりに内裏の焼失が重なるため、次第に里内裏の使用が増えていきました。
鎌倉時代の安貞元年(1227年)に内裏が焼失して以降は内裏は再建されることなく、里内裏の使用が一般的となります。元弘元年(1331年)に北朝初代・光厳天皇(こうごんてんのう)が東洞院土御門里内裏(ひがしのとういんつちみかどさとだいり)で即位すると、ここが正式な内裏となり、明治2年(1869年)までの約500年間にわたり使用され、「土御門内裏」とも呼ばれました。これが現在の京都御所の始まりです。
当初は現在の敷地の半分以下でしたが、幾度となく焼失し再建される中で次第に敷地が広がり、特に豊臣秀吉(とよとみひでよし)や徳川幕府による造営で大幅に拡張されました。

 

内裏の建築物や全体の構成は時代を経るにつれて変化しましたが、江戸時代の天明8年(1788年)の焼失後に再建される際には、当時の江戸幕府老中・松平定信(まつだいらさだのぶ)を総奉行として、有職故実家の裏松固禅(うらまつこぜん)らの考証によって、平安内裏の姿に則って蘇らせました。この内裏も嘉永7年(1854年)に焼失しましたが、翌安政2年(1855年)には寛政内裏がほぼそのままの形で再建されました。この時に再建された建物の一部は現代の京都御所で見ることができます。

 

明治2年(1869年)、明治天皇の東京行幸により安政内裏はその役目を終えます。天皇と共に多くの公家たちも東京へ移ったことで、内裏や内裏を囲むようにあった公家屋敷街は荒れ果てましたが、明治天皇の意向により、公家屋敷街にあった建物を取り払い、樹木を植えて整備された国民公園「京都御苑(きょうとぎょえん)」として生まれ変わりました。
また、明治16年(1883年)の明治天皇の勅令で京都を即位式・大嘗会の地と定められたことで、安政内裏改め京都御所は現在も皇室が使用する歴史的に重要な建造物として大切に受け継がれています。

京都御所_清涼殿
安政内裏として再建された「清涼殿(せいりょうでん)」は、正面には広いひさしが設けられ、屋内は几帳で仕切られる平安時代にあった居住空間の特徴がみられます。

 

 

御朱印のような形状の風雅な「参観記念符」

京都御所内は、以前は春と秋のみの限定公開でしたが、令和8年(2026年)現在は通年公開されており予約も不要で立ち入ることができます。私は令和8年(2026年)2月に梅を見るために京都御苑を訪れそぞろ歩きしている途中、ふと京都御所の見学を思い立ち、立ち寄りました。京都御所の参観は、西側の中央にある「清所門(せいしょもん)」での受付を行い、持ち物検査の後、見学者用のパスを受け取って入場します。

京都御所に入場してすぐの場所にある休憩所で、御朱印と似た形状の「参観記念符(さんかんきねんふ)」が販売されていたので、御朱印巡り好きの私は興味をひかれ購入しました。

 

私が購入した参観記念符は、山吹色の「紫宸殿(ししんでん)」がデザインされたクリーム色の台紙に、左上に「鳳凰(ほうおう)」、右上に「十六弁菊紋」があしらわれ、右から「参観記念」「京都御所」「参観日」の墨書きが入るデザインでした。

京都御所_参観記念符
シンプルなデザインながら京都御所の特徴が詰まっている参観記念符です。

 

参観記念符に描かれている紫宸殿は、京都御所において最も格式の高い正殿です。現在の紫宸殿は安政2年(1855年)に造営されたもので、即位の礼などの重要な儀式が行われています。慶応4年(1868年)の「五箇条の御誓文(ごかじょうのごせいもん)」発布の舞台でもあり、明治・大正・昭和天皇の即位の礼はこの紫宸殿で執り行われました。

京都御所_紫宸殿
紫宸殿南の「南庭(だんてい)」には、紫宸殿から見て左に「左近の桜」、右に「右近の橘」が植えられ、京都御所のシンボルになっていますが、私が訪れた時期は桜には早く、橘は保護のために囲いがかけられていました。

 

私が訪れたときには切り絵タイプの参観記念符も販売されていたので、あわせて購入しました。
羽を広げた鳳凰が虹色の切り絵で描かれ、その中の黄色い部分には十六弁菊紋や松・桜・梅などが配され、中央に「京都御所」、横には「参観記念」の朱印、左に「参観日」が書き入れられるデザインでした。

京都御所_参観記念符_切り絵
華やかで気品あふれる切り絵タイプの参観記念符でした。

 

2種類の参観記念符に共通のモチーフとして使用されている鳳凰は、中国では徳の高い帝が世を治めて平和が訪れたときに姿を表すとされる伝説の鳥で、日本では天皇の権威や平和な治世を象徴しています。紫宸殿の棟の飾り、重要な儀式の際に天皇が座る「高御座(たかみくら)」などにも配されています。

 

 

 

「京都御苑」の中にある「厳島神社」の御朱印

京都御所が立地している「京都御苑」は、東西南北の各通(寺町通・烏丸通・丸太町通・今出川通)に囲まれた約100haに及ぶ広大な敷地面積で、その中には京都御所をはじめ、京都仙洞御所(きょうとせんとうごしょ)・大宮御所(おおみやごしょ)など歴史的にも価値のある建物のほか、休憩所・児童公園・テニスコート・桃林・梅林や美しい桜の名所もあり、京都市民や国内外から訪れる観光客の癒しのスポットになっています。
特に早春から春にかけては、蝋梅・梅・椿・桃・桜などが次々と咲き揃う華やかな雰囲気になり、京都御苑を訪れる人が一段と多くなります。

京都御苑_しだれ桜
近衛邸跡のしだれ桜は特に有名な桜スポットで、多くの人がピンクに染まった美しい景色を楽しんでいました。

 

京都御苑の敷地内には「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」「宗像神社(むなかたじんじゃ)」「白雲神社(しらくもじんじゃ)」の3つの神社があります。それぞれに御朱印が授与されているのですが、いつもいただけるとは限らず、私が訪れたときは厳島神社のみ拝受することができました。厳島神社の御朱印は、毎月1日・15日は神社の社務所で、それ以外の日は御苑東の烏丸通に面した菅原院天満宮神社(すがわらいんてんまんぐうじんじゃ)でいただくことができます。

 

私がいただいた厳島神社の御朱印は、とぐろを巻いた白蛇に座る弁財天が中央に描かれた台紙に、右に御神紋である「三つ盛り二重亀甲に剣花菱(みつもりふたえきっこうにけんはなびし)」が配され、その下に「京都御苑」、弁財天の上には「厳島神社」の朱印、左に「参拝日」が墨書きされたデザインでした。

京都御苑_厳島神社_御朱印
琵琶の音色を聞いているかのような、弁天様の使いとされる白蛇の表情に癒される、京都御苑・厳島神社の御朱印です。

 

京都御苑内にある厳島神社は、平安時代後期に日本初の武家政権を樹立し厳島大神を崇敬していた平清盛(たいらのきよもり)が、兵庫の築島の社に勧請したのがはじまりだと伝わっています。室町時代の大栄元年(1521年)に室町幕府12代将軍・足利義晴(あしかがよしはる)がその社を京都へ移し、江戸時代の明和年間(1764~1772年)に九条家邸内であった現在地に遷座され、同家の鎮守社となりました。
御祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)の宗像三女神(むなかたさんじょしん)と平清盛の母である祇園女御(ぎおんのにょうご)です。市杵島姫命は七福神の弁財天と同一神とされているため、厳島神社は「池の弁天さん」という通称でも呼ばれています。
※広島県の厳島神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】安芸の宮島にある世界遺産の広島県「厳島神社」の御朱印

 

京都御苑_厳島神社
上の部分が唐破風になった珍しい形の厳島神社の鳥居は、蚕の社(かいこのやしろ)の三柱鳥居、北野天満宮摂社の伴氏社(ともうじしゃ)の中山鳥居とともに京都三鳥居に数えられています。
京都御苑_厳島神社_九条池
厳島神社の前には九条池が広がり、向こう岸に現存する九条家唯一の建物である茶室「拾翠亭(しゅうすいてい)」があります。

 

京都御所を訪れた際には、広大な京都御苑をぜひじっくりと散策してみてください。訪問記念に京都御苑内にある神社で御朱印を拝受するのもおすすめです。

 

 

 

 

だれでも自由に入ることができる広大な緑地公園でありながら、平安時代から続く文化や歴史的な建築物を拝観できる貴重な場所でもある京都御苑。中でも雅な世界を垣間見ることのできる京都御所は、ぜひ一度は訪れていただきたいおすすめの文化スポットです。王朝の風情を楽しんだ後は、ぜひ風雅な参観記念符をいただいてみてください。

 

※京都御苑に隣接している梨木神社、廬山寺、革堂行願寺に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】京都府「梨木神社」の「萩の宮」の雅な境内の様子を想起させる多種多彩な御朱印

 

【御朱印情報】京都府「廬山寺」の疫病退散「角大師」や「紫式部」ゆかりなど多種多彩な御朱印

 

【御朱印情報】京都府「革堂行願寺」の「革堂」の歴史や特徴を表わす多種多彩な御朱印

 

 

 

 

ライター: iroha
京都市在住で副業ライターとして活動してます。仕事の合間をぬって京歩き・御朱印集めをする中で、ますます京都が好きになっていき、京都検定2級にも合格しました。歴史ある御朱印や可愛くて素敵な御朱印などをたくさん紹介できればと思っています。

 

 

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