- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
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宮城県仙台市宮城野区にある「榴岡天満宮」は、学問の神さま「菅原道真」を祀る神社で、「杜の都の天神さま」と呼ばれて親しまれています。菅原道真ゆかりの「梅」の意匠が映える複数種類の御朱印が授与されています。
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目次
宮城県仙台市宮城野区、JR仙台駅から歩いて15分ほどの場所にある「榴岡天満宮(つつじがおかてんまんぐう)」は、「杜の都の天神さま(もりのみやこのてんじんさま)」と呼ばれて、仙台市内はもとより宮城県内全域の受験生から「合格祈願」の神社として広く信仰をあつめています。
平安時代に現在の京都府に創建され、数度の遷座を経て、安土桃山時代に現在は仙台東照宮(せんだいとうしょうぐう)がある場所に鎮座しました。江戸時代初期に仙台東照宮が建立されると、寛文7年(1667年)に仙台藩3代藩主・伊達綱宗(だてつなむね)により、現在の榴ヶ岡に遷座されました。
寛政7年(1795年)に落雷による火災により、多くの建造物が焼失し、その後再建されましたが、平成23年(2011年)の東日本大震災により、本殿が被災し2年以上の歳月をかけて修復工事が行われ、現在に至ります。
主祭神は平安時代に活躍した学者・政治家である菅原道真(すがわらのみちざね)で、天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)として神格化されたため、「天神さま」の名で親しまれています。
榴岡天満宮は、菅原道真の墓所に創建され全国にある天満宮・天神の総本宮である福岡県・太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)の分社であり、学問の神さま・子供の神さま・道中安全の神さまとして、受験生や就活生、資格試験合格を目指す人、書道を学ぶ人などからあつい信仰をあつめてきました。
※太宰府天満宮と全国の有名な天満宮・天神に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】福岡県「太宰府天満宮」の「菅原道真」ゆかりの御朱印
【御朱印情報】全国の有名な「天満宮(天神)」でいただける御朱印情報まとめ
江戸時代初期に東北の軍事拠点として現在の仙台市に仙台城が築かれ、城下町には防風・防火や景観形成のためにたくさん木が植えられました。近くを流れる広瀬川沿いの豊かな自然環境も相まって、都市全体が緑に包まれた景観となり、「杜の都」と呼ばれるようになり、現代にも受け継がれています。
榴岡天満宮のすぐ近くには緑あふれる榴岡公園があり、仙台市を代表する信仰の拠点であり続けていることから、「杜の都の天神さま」の愛称で地域の人に親しまれています。

榴岡天満宮では、基本の御朱印のほか、季節限定の御朱印など複数種類の御朱印が授与されています。
基本の御朱印は、右に「奉拝」、左隣に「杜の都の天神さま」、中央に「榴岡天満宮」、左側に「参拝日」の墨書き、左上・右下に「梅紋」、中央に「梅の意匠の社紋」の朱印と、菅原道真が読んだ和歌のスタンプがおされるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は500円でした。

御祭神の菅原道真が梅を好んだことから、全国の天満宮・天神では梅を象った神紋・社紋が使われることが通例で、榴岡天満宮の御朱印にも2つの梅紋と、中央には梅の意匠の社紋が映えています。
御朱印に記されている和歌「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」を現代語訳すると「東の風が吹いたら、その香りを送ってくれ、梅の花よ。主人がいないからといって、春を忘れるなよ。」という意味です。
菅原道真が時の左大臣・藤原時平(ふじわらのときひら)らの策謀により、京の都から太宰府に左遷されました。その際に京の屋敷の梅の木を見て詠んだ歌だと伝わっています。東風とは春に東から吹く風のことで、「風に乗せて京から太宰府に梅の花の香を届けてくれ。私がいないからといって、春が来たことを忘れるなよ。」という道真の心情が表現されているといわれます。
この和歌は非常に有名で、平安時代後期の歴史物語「大鏡(おおかがみ)」や歌集「拾遺和歌集(しゅうわかしゅう)」に収められ、高校の古文の教科書にも取り上げらています。
榴岡天満宮の基本の御朱印は、菅原道真ゆかりの神社であることや、道真にまつわる伝説が表現されていて、道真の合格祈願・学問成就の力強い御神徳が込められているように感じました。

私が参拝した令和8年(2026年)3月に授与されていた限定の御朱印の中から、2種類を拝受しました。
1種類目は、令和8年1月から授与が開始された月替わりの花札柄御朱印で、3月版は「桜」がモチーフでした。
右から「奉拝」、「杜の都の天神さま」、中央に「榴岡天満宮」、左側に「参拝日」の墨書き、中央に「梅の意匠の社紋」の朱印、全体に花札の桜の絵が、右下には「弥生 桜」と「榴岡天満宮の垂れ幕」が描かれたデザインで、初穂料は500円でした。

月替わりで、1月(睦月)は松、2月(如月)は梅、3月(弥生)は桜、4月(卯月)は藤の花札の意匠が施されていて、御朱印から榴岡天満宮の豊かな自然の移ろいが感じられました。
2種類目は、令和7年(2025年)の年末から授与されている「梅の箔押し御朱印」です。
中央右から「奉拝」、「杜の都の天神さま」、「榴岡天満宮」、「参拝日」の墨書き、中央の大きな「梅の意匠の社紋」の朱印は箔押しで縁取りがされ、背景は黒地に紅梅・白梅の花が描かれ、箔押しで水や風の流れが表現されているデザインで、初穂料は500円でした。

菅原道真ゆかりの梅が煌びやかに描かれていて、参拝後に御朱印を見返すと、参拝時の思い出がよみがえり、晴れやかな気持ちになれる御朱印です。
榴岡天満宮では他にも、毎月25日の菅原道真が亡くなった月命日に授与される「鷽(うそ)切り絵御朱印」や、桜の咲く季節限定の「桜詣切り絵御朱印」、菅原道真を重用した第59代・宇多天皇(うだてんのう)が黒猫を可愛がっていたという伝承にちなんだ猫をモチーフとしたお守りと御朱印帳など、複数種類の御朱印や頒布品も用意されています。
参拝の際には、どのような御朱印・頒布品があるか、ぜひチェックしてみてください。

菅原道真は、「牛」とも深い関係があります。
「乙丑(きのとうし)」の年に生まれ、亡くなったときには遺骸を牽いていた牛が伏して動かなくなった場所が墓所となり太宰府天満宮として整備されたと伝わっています。全国の天満宮・天神では牛は「神の使い」として崇められています。

私が榴岡天満宮を参拝した3月中旬は、受験のシーズンは終わりに近づいていましたが、境内には沢山の「願い叶い筒」「絵馬」「おみくじ」が奉納されており、受験後のお参りに来たと思われる若い人の姿も見られ、学問の神さまとして崇敬されていることを実感できました。境内には菅原道真ゆかりの白梅・紅梅もたくさん咲いていて、参拝者を優しく包んでくれているように感じました。

榴岡天満宮を参拝する際には、菅原道真ゆかりのものがたくさんある境内をじっくりと散策するのがおすすめです。
榴岡天満宮は、合格祈願の神社として広い範囲から信仰をあつめてきた神社です。榴岡天満宮で授与されている複数種類の御朱印には、菅原道真ゆかりの意匠がふんだんに盛り込まれ、学問の神さまの御神徳が詰まっているかのようです。仙台市中心市街地に立地していながら、境内に足を一歩踏み入れると周辺の喧騒が嘘のような静謐で厳かな空気を感じることができます。心静かに参拝・御朱印拝受して、気持ちのリセットをしてみてはいかがでしょうか。
ライター:民蔵
埼玉県在住、歴史関係が好きで古銭の収集や神社仏閣・城郭・博物館などの見学をライフワークにしています。寺社を見学するついでにと思って御朱印をいただき始めましたが、御朱印に記載された内容の意味がわかってくるともっと知りたくなりました。御朱印に込められた思いを、現地の空気感も含めてご紹介できればと思っています。
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