- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
長崎県諫早市にある「諫早神社」は、九州総守護の神々を祀る「四面宮」として奈良時代に創建された古社です。「四面宮」「上り藤」の記載が神社の深い歴史や成り立ち、信仰の形を表している基本の御朱印のほか、季節の花や情景が描かれる季節限定御朱印など多種多彩な御朱印が授与されています。
スポンサーリンク
長崎県諫早市の中心市街地、JR諫早駅からほど近い場所にある「諫早神社(いさはやじんじゃ)」は、九州総守護の神々を祀る「四面宮(しめんぐう)」として創建された古社です。
奈良時代初期に編纂された日本最古の歴史書「古事記(こじき)」に、九州が誕生した時の様子について「九州は身ひとつにして面四つあり」と記されていて、この考えに基づき、諫早神社は九州の四つの面(筑紫の国・豊の国・肥の国・熊曽の国)を守る神々を祀る神社として神亀5年(728年)に創建されたと伝わっています。
九州総守護の神々をまつる神仏習合の「四面宮」と呼ばれ、歴代領主であった西郷家・龍造寺家・諫早家などの祈願所にもなりました。また、諫早の氏神様として地域の人々にも身近な神社として親しまれるようになります。
明治時代の神仏分離令により、境内にあった荘厳寺は分離され、本尊などは近隣の寺院へ移されたことにより、社名が「四面宮」から現在の「諫早神社」へと改められましたが、地元では親しみを込めて 「おしめんさん」 と呼ばれています。
現在の御祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、大己貴大神(おおなむちおおかみ)、少彦名大神(すくなひこなおおかみ)と、九州の守り神である白日別命(しらひわけのみこと)、豊日別命(とよひわけのみこと)、豊久土比泥別命(とよくじひねわけのみこと)、建日別命(たけひわけのみこと)の四柱、さらに数多くの神が合祀されています。
たくさんの神が祀られていることから御神徳の幅はとても広いですが、特に開運・厄除け・健康(病気平癒)のご利益が強力だといわれていて、地域の人はもちろん広域から多くの参拝者が訪れています。


諫早神社では多種多彩な御朱印が授与されています。
基本の御朱印は、「諫早神社」「参拝日」の墨書きに、「肥前国伊佐早鎮座九州総守護四面宮」「神社名」「上り藤(あがりふじ)紋」の朱印がおされるデザインです。私が参拝した日は建国記念日で参拝者数が多く書き置きタイプでのみの授与でしたが、通常時は御朱印帳に直書きもしていただくことができ、初穂料は500円です。

「四面宮」は、現在の長崎県雲仙において誕生した守護神信仰に由来していると考えられています。
奈良時代に高僧・行基(ぎょうき)が雲仙を訪れました。雲仙は地獄と呼ばれる噴気地帯を有する特異な土地であり、古来より神聖かつ畏怖すべき場所とされてきました。行基はこの地で、大地のエネルギーや自然の驚異の中に神の存在を感じ取り、九州全体を守護する四柱を感得したといわれています。
その後、雲仙を起点に島原半島をはじめ九州各地に分祀され、地域を守る神として信仰が広がりました。九州には活火山が複数あり、四面宮は自然災害と共存する人々の祈りの象徴で、噴気や火山活動といった脅威を鎮める存在でもあります。
「上り藤紋」は、江戸時代に諫早の地を治めた諫早家の家紋で、3枚の葉を中心に藤の花房が左右から立ち上がるように丸く描かれる紋です。藤は寿命が長く繁殖力が強いめでたい植物とされ、家の繁栄の願いが込められています。
諫早家の祖である龍造寺家晴(りゅうぞうじいえはる)は、戦国時代に筑後支配を任されるなど活躍した武将です。柳川城主(現在の福岡県柳川市)となるまでに出世しますが、豊臣秀吉(とよとみひでよし)による九州平定で領地を失います。その後の戦功により肥前国諫早に25,000石を与えられて移住し、やがて「諫早」と改姓して鍋島氏に仕えました。
諫早家は、江戸時代には佐賀藩の重臣として家老職を担い、高い家格を維持します。幕末には当主が勤王運動に尽力し、戊辰戦争や西南戦争でも活躍、明治期には貴族院議員を務めるなど、近代においても影響力を持ち続けました。
諫早神社の基本の御朱印は、特に「四面宮」「上り藤」の記載が神社の深い歴史や成り立ち、信仰の形を表しているといえるでしょう。
私が参拝した令和8年(2026年)2月には、年の干支「馬」がモチーフの特別御朱印が授与されていたので拝受しました。裏がシール状になっていて貼り付けて飾ることもできる仕様で、初穂料は1,000円でした。

円環を成す8頭の馬と、右下の馬文字によって「9頭の馬」が描かれています。
馬は古くから「物事を前へ進める」「幸運を運ぶ」「流れをよくする」縁起の良い動物とされていて、9頭の馬=馬九行久(うまくいく)の語呂合わせで「何事もうまくいく」という願いが込められています。
台紙に描かれているのは「吉祥文様(きっしょうもんよう)」で、縁起の良い伝統的な柄として親しまれ、勝負運・金運・出世運・家庭運・愛情運・健康運・商売繁盛・豊漁豊作・合格の人生における9つの運気を象徴しています。
私にはこの御朱印に描かれている馬がスキップしているように見えて目が離せなくなり、複数種類ある御朱印の中から一目惚れをして拝受しました。参拝後も御朱印を見返すたびに気持ちが明るくなり、日々を楽しく過ごすことができています。
その他にも、季節の花や情景が描かれる季節限定御朱印や、特別な和紙の台紙の御朱印、開運日限定の御朱印など、諫早神社では多種多彩な御朱印が授与されていますので、参拝の際にはどのような御朱印が授与されているかチェックして、お気に入りの1体を見つけてみてください。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
諫早神社の境内には、行基お手植と伝たわる楠群があり、神木として崇敬されていて、開運・厄除け・健康(病気平癒)の強力なご利益を象徴しています。昭和41年(1966年)には「諫早神社のクス群」として長崎県天然記念物に指定され、大切に保護されています。

境内の端には、珍しい白い陶器製の三柱鳥居があります。3本の柱は「天・地・人」の調和を表すといわれていて、神秘的な鳥居ですので、諫早神社を訪れた際にはぜひご覧になってみてください。

諫早神社は、季節や行事にあわせて風車・季節装飾・花手水などが設置されることがあり、写真映えする神社としても人気になっていますので、参拝した時ならではの一期一会の境内の景色との出会いも楽しんでください。


諫早神社は、九州を守護する神社として信仰されてきた古社でありながら、境内の演出など参拝者を楽しませる新しい取り組みにも積極的な神社です。御朱印も、神社の歴史や成り立ちを感じることができる基本の御朱印のほかにも多種多彩な御朱印が授与されていて、御朱印巡り好きの人の間で人気になっています。長崎県で寺社巡り、御朱印巡り、歴史散策をする際には外せない1社です。
ライター:たまえ
家族旅行では各地の神社仏閣を訪れ、御朱印巡りを楽しんでいます。弓道や茶道にも親しみ、日本文化への興味が尽きません。その土地の空気や人との出会いを大切にし、思わず訪れたくなるような御朱印の魅力を発信していきたいと思っています。
スポンサーリンク
山口県下関市にある「亀山八幡宮」は、ふぐの取扱量日本一の下関の氏神として崇敬をあつめています。毎月29日(ふくの日)限定で授与されるふくをモチーフにした御朱印や、季節や祭事にあわせた多種多様な期間限定御朱印が人気です。
北海道千歳市にある「千歳神社」は、千歳の街を見下ろす高台の緑豊かな森に囲まれた立地で、千歳市民の憩いの場になっている神社です。昔はこの地域で多くの鶴が飛び交っていた歴史を感じることができる、鶴の朱印が特徴的な御朱印をご紹介します。
奈良県桜井市にある「長谷寺」は、真言宗豊山派の総本山としてあつい信仰をあつめる寺院です。日本で最も歴史が長いとされる巡礼「西国三十三所」のルーツとも考えられていて、観音信仰を象徴する御本尊・十一面観音菩薩の御朱印をいただくことができます。
四国4県それぞれにある、地域で一番格式が高いとされる一の宮を巡る際に、ゆかりが深い神社仏閣の参拝もおすすめです。「上一宮大粟神社」「一宮神社」「鳴無神社」「別宮大山祇神社」「南光坊」と御朱印をご紹介します。