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【御朱印情報】兵庫県「鹿嶋神社」の武神の力強い御神徳と神仏習合の信仰の歴史を感じる御朱印

兵庫県高砂市にある「鹿嶋神社」は、播磨国の中心地で重要な役割を果たしてきた古社です。御祭神の武神「武甕槌命」「経津主命」の力強い御神徳と神仏習合の信仰の歴史が込められている御朱印には、御祭神と関係が深い鹿や季節を表現したスタンプがおされ、オリジナリティあふれる1体を拝受することができます。

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山岳信仰と深く結びついている「鹿嶋神社」

兵庫県高砂市、山岳信仰の霊地として知られる高御位山(たかみくらやま)の南麓の谷あいにある「鹿嶋神社(かしまじんじゃ)」は、「一願成就の神」として広く信仰をあつめ、広範囲から多くの参拝者が訪れている神社です。

 

奈良時代の第45代・聖武天皇の御代に播磨国(はりまのくに、現在の兵庫県西部)に国分寺(こくぶんじ)が建立された際、その東院である大日寺(だいにちじ)の鎮護神として祀られたのが鹿嶋神社の始まりと伝わっています。
戦国時代に羽柴秀吉(はしばひでよし)による中国攻めにおいて戦火に見舞われ、神殿は焼失を免れましたが、荒廃してしまいます。
江戸時代に入って、寛文年間(1661年から1673年)に当時の姫路藩主・松平直矩(まつだいらなおのり)によって再興され、以降は姫路藩から崇敬され境内地の拡張なども行われました。

 

鹿嶋神社の境内は山に囲まれた静かな環境にあり、参道を進むにつれて空気が変わっていくような感覚があります。日常から少し離れ、願いと向き合う時間を静かに過ごせる場所として、広い範囲から参拝者が訪れている人気の神社です。

鹿嶋神社_赤門
赤門から山あいに向かって進む鹿嶋神社の参道が始まります。
鹿嶋神社_チタン製大鳥居
高さ26mの落ち着いた輝きを放つ大鳥居は珍しいチタン製で、鹿嶋神社のシンボルになっています。
鹿嶋神社_石段
社殿へと続く急な石段の両脇に並ぶ多数の灯籠が印象的です。
鹿嶋神社_社殿
鹿嶋神社の堂々とした社殿は、自然に囲まれ静かな佇まいでした。

 

 

武神の力強い御神徳と神仏習合の信仰の歴史を感じる御朱印

鹿嶋神社の御朱印は、祈祷殿にて毎日午前8時から午後4時までの受付で、持参した御朱印帳への直書き、または、神社で用紙してくれている台紙への書き置きのいずれも対応可能です。

 

私が令和8年(2026年)3月に参拝した際にいただいた御朱印は、中央に「鹿嶋神社」、右に「奉拝」、左に「参拝日付」の墨書き、右に「播磨乃国鎮座」、中央に「左三つ巴紋」と「神社印」、右下に「鹿」と「弥生 たんぽぽ」のスタンプがおされるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は300円でした。

鹿嶋神社_御朱印
太い曲線の墨書きが特徴的な鹿嶋神社の御朱印です。
鹿嶋神社_御朱印書き入れ
神職さんが御朱印を一筆一筆丁寧に書き入れてくれました。

 

鹿嶋神社の御祭神は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)と経津主命(ふつぬしのみこと)で、ともに武神として知られ、強い意志で物事を成し遂げる力を授ける神とされています。御朱印の力強い筆致の墨書きや鮮やかな印影の朱印には、勝負運向上や開運のご利益が込められているように感じました。
国譲り神話において、武甕槌命に天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命令を伝えた天迦久神(あめのかくのかみ)は鹿の姿をした神でした。武甕槌命の使いが鹿であると考えられ、鹿嶋神社においては鹿は神聖な動物として大切にされていて、御朱印にも鹿のスタンプがおされることにより表されています。

 

「播磨乃国鎮座」の朱印に記されている播磨国は現在の兵庫県西部地域の旧国名です。鹿嶋神社創建にも深く関係しているかつての播磨国の中心であった国分寺は、現在の鹿嶋神社から西へ5kmほどの場所にあったとされ、旧国の地域信仰において鹿嶋神社が重要な役割を果たしていたことが御朱印にも表現されています。

 

右下には月ごとに替わる季節の花のスタンプがおされ、私が参拝した3月は「たんぽぽ」でやさしく穏やかな印象が御朱印に加えられていました。月替わりのスタンプが御朱印におされることで、参拝した際に境内の景観や空気、その時の心情などが克明に記録されるように感じます。
希望すれば疫病退散の象徴とされる妖怪「アマビエ」の印をおしていただくこともでき、特別感がさらに上がるのも鹿嶋神社の御朱印の魅力のひとつです。

鹿嶋神社_御朱印_令和2年
私が令和2年(2020年)にいただいた御朱印はスタンプがないシンプルな構成で、書き手によって墨書きの書体が異なるのも御朱印の一期一会の魅力です。

 

 

 

 

「一願成就」の独特の参拝作法

鹿嶋神社は、心から願うただ一つの願いを真摯に祈れば成就へ導かれるという「一願成就の神」として知られています。
この信仰の背景には、鹿嶋神社が山岳信仰の色彩を持つ霊地であり、背後にそびえる高御位山には古来より神が宿る磐座があり、強い霊威と結びついてきた歴史があります。神社でありながら香を焚き灯明をあげる独特の風習がのこっていることも神仏習合の信仰の姿を物語っています。参道を進みながら心を整え、社殿で一心に祈願することで、神仏との深い結びつきを得られることでしょう。

鹿嶋神社_摩り願い石
社殿裏手に安置されている「摩り(なずり)願い石」や「摩りダルマ様」に触れて、一願成就の祈願を行います。

 

 

子宝・安産祈願や合格祈願の信仰と結びつく名物「かしわもち」

鹿嶋神社の参道には、名物として知られる「かしわもち」を提供する複数の店舗が並んでいます。
鹿嶋神社の周辺で採れる良質のもち米でかしわもちを作って奉納しお祝いをしていたという風習が伝わっています。つぶあん・こしあん・よもぎ・焼きもちなど店舗によってバリエーションが豊富で、店先で蒸したて・焼きたてをいただくことができ、参拝者に人気になっています。
かしわの葉は「春まで落ちない縁起の良い葉」といわれ、家系が途絶えない、受験に落ちないなどの縁起物とされ、鹿嶋神社の子宝・安産祈願や合格祈願の信仰とも結びついています。

鹿嶋神社_かしわもち
蒸したて・焼きたてのかしわもちを楽しめるのは鹿嶋神社ならではです。

 

 

鹿嶋神社は、神仏習合の信仰の姿を色濃く現代に伝える霊地にたたずむ神社です。力強い筆致の墨書きと鮮やかな朱印が特徴の御朱印には、御祭神の勝負運向上や開運のご利益、鹿嶋神社が地域で果たしてきた大きな役割・功績が表わされているように感じました。一願成就の独特の祈願作法や、参道で提供されているかしわもちなどを含め、鹿嶋神社ならではの参拝体験を楽しみ、参拝の記憶を留める御朱印をぜひ拝受してみてください。

 

 

 

 

ライター:繭子
神社巡りが好きで、御朱印をいただきながら各地を訪れているライター。御朱印収集歴はまだ浅いですが、御朱印帳をお供にさまざまな神社をめぐり、実体験を丁寧に発信していきたいと思っています。子育てが落ち着いたら四国遍路巡礼をするのが夢です。

 

 

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