- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
宮城県岩沼市にある「金蛇水神社」は、蛇を御神体として祀る古社です。巳歳御縁年にいただいた特別切り絵御朱印には、金色の蛇が描かれ、花を思わせる色合いの背景で、独自の水神信仰の形と自然の恵みに対する想いが表現されていました。
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宮城県岩沼市、「金蛇沢(かなへびざわ)」と呼ばれる谷が仙台平野へ流れ出す場所にある「金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)」は、山から平野へ水が流れ出る場所に水神を祀ったことが信仰の始まりと考えられている神社です。
金蛇水神社の由緒には、平安時代中頃の刀匠・小鍛冶宗近(こかじむねちか)にまつわる伝承が語り継がれています。
宗近は天皇の御佩刀(ごはいとう)を鍛えるための名水を求めて諸国を巡り、この地の水の清らかさに心を打たれました。ところが、刀を鍛えようとした際、周囲の蛙の鳴き声に悩まされました。そこで巳(み)の姿を作って田に放ったところ、蛙の声が静まり、無事に刀を鍛えることができたそうです。その後、宗近は神への感謝として巳のお姿を奉納し、以来それを御神体として崇めるようになったと伝わっています。
金蛇水神社において、蛇は水神信仰と祈願成就を象徴する信仰の対象として大切に扱われています。御神体である蛇に商売繁昌・金運円満・厄除開運などを祈願する神社として有名で、現代でも宮城県内はもとより、広域からたくさんの参拝者が訪れています。



私が令和7年(2025年)の元日に金蛇水神社を参拝した際に、切り絵タイプの特別な御朱印が授与されていたので拝受しました。金色の切り絵で蛇が描かれ、「金蛇水神社」「巳歳御縁年」「神紋」「社印」が記されるデザインでした。

金色で描かれた蛇は、巳のお姿を御神体として崇めてきたことが表されています。古くから蛇は水神の化身とも考えられていて、金蛇水神社が水と深い関わりがあることを示しています。
さらに、令和7年は12年に1度の巳年で、巳のお姿を御神体とする金蛇水神社にとって、特に神社の信仰と深く重なる年回りであり、御朱印に「巳歳御縁年」と付記されています。
この特別な御朱印は、名水を求めた小鍛冶宗近に関わる由緒、巳のお姿を御神体とする信仰の形、水神への祈り、そして金運円満や商売繁昌への願いが凝縮されている1体といえます。
切り絵の背景には、赤、紫、青、黄などの複数の色が鮮やかに施されていて、花が咲き広がるような印象を生み出しています。
金蛇水神社では、毎年4月下旬から5月下旬にかけて花まつり例大祭が開催されています。期間中は境内が牡丹や藤、ツツジなどの花で彩られ、舞台イベントなどが行われ、たいへん賑わいます。特に牡丹は「富貴花(ふうきか)」とも呼ばれて、富や栄誉の象徴とされる花で、金蛇水神社の金運円満や商売繁昌のご利益と結びついていて、例大祭での献花の趣旨で外苑の牡丹園で大切に育てられています。花まつり例大祭の時期は、花の恵みが大きくなり、御神徳が最も高まると考えられています。
さらに、金蛇水神社では「花手水(はなちょうず)」も名物になっていて、季節に応じた花々で手水舎が華やかに演出され、参拝者を楽しませています。
咲き誇る花々を想起させるこの切り絵御朱印には、金蛇水神社が花を大切にし、自然の力と深くつながる信仰の形が表れているように思います。

金蛇水神社を訪れた際には、社殿周辺に見られる龍の彫刻にもご注目ください。
古来から、龍は蛇と同様に水神の化身と考えられていて、金蛇水神社でも信仰の対象として崇められてきました。境内のところどころで龍の意匠を見ることができ、金蛇水神社が水の神を祀る聖地であることを印象付けています。

金蛇水神社は、巳のお姿を御神体として崇め、水の神様として地域に恵みをもたらしてきました。巳年に拝受した特別な切り絵御朱印には、金蛇水神社独自の水神信仰の御神徳が宿り、花や自然の恵みを大切にする姿勢が表れているように感じました。花で彩られた境内の景観も見ものですので、参拝・御朱印拝受とあわせてぜひじっくりとお楽しみください。
ライター:いやさかあつ丸
全国の神社や寺院を訪ね歩き、御朱印に込められた歴史や信仰の背景を発信している寺社巡り愛好家です。実際に現地を参拝して感じた空気感や由緒、見どころを丁寧に掘り下げ、初めて訪れる人にも魅力が伝わる記事づくりを心がけています。
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