
- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
大阪府大阪市北区にある「大阪天満宮」は、学問の神様・菅原道真を祀り、日本三大祭のひとつとされる「天神祭」が有名な神社です。 菅原道真ゆかりの「梅鉢紋」が目を引く伝統的なデザインの御朱印のほか、季節や祭事の時期限定のアート御朱印など、多種多様な御朱印が授与されています。
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目次
大阪府大阪市北区の中心街・梅田の東側にある「大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)」は、「天満天神」として神格化された菅原道真(すがわらのみちざね)を祀る神社です。
大阪天満宮は、白雉元年(650年)に孝徳天皇(こうとくてんのう)が難波宮(なにわのみや、現在の大阪府大阪市中央区エリア)を造営した際、その西北に守護神として大将軍社を創建したのが始まりとされています。
その後、平安時代に入り、延喜元年(901年)に現在の御祭神である菅原道真が九州の太宰府へ向かう途中にこの大将軍社を参拝し旅の無事を祈願しました。菅原道真は太宰府において亡くなってしまいましたが、その50年あまり後の天暦3年(949年)に大将軍社の前に一夜にして7本の松が生え、夜毎にその梢を光らせたという話を聞いた村上天皇(むらかみてんのう)の勅命で、天満宮が建立されました。以後、大将軍社を摂社として新たに天満宮が中心の社となり、大阪天満宮として現代まで信仰をあつめています。
大阪天満宮の主祭神である菅原道真は、平安時代に学者・政治家として活躍し右大臣までのぼりつめましたが、貴族の讒言により太宰府に左遷され、非業の死を遂げます。道真の死後、京の都の貴族に不幸が続き、道真が怨霊になった祟りが原因だと考えられたため、天満天神として神格化され、全国各地の道真ゆかりの場所に祀られました。現代では学問の神様として親しまれ、学業成就・合格祈願・縁結び・厄除けなどのご利益がある神様として信仰をされています。
大阪天満宮では御朱印帳に直書きしていただける通常の御朱印のほか、祭事や季節にあわせて授与される限定のアート御朱印など、いろいろな種類の御朱印が、表大門を入り本殿を目の前右手の社務所で授与されています。
通常の御朱印は、右上に「奉拝」、中央に「大阪天満宮」、左側に「参拝日付」の墨書きが書き入れられ、中央には梅をモチーフにした社紋と「大阪天満宮」の朱印がおされるシンプルなデザインで、初穂料500円で持参した御朱印帳に直書きしていただきました。
御朱印の中で朱印として目立っている梅をモチーフにした社紋は「梅鉢紋(うめばちもん)」と呼ばれています。
5つの円で梅の花弁を表現している紋で、大阪天満宮の社紋は、中央の雄しべを尖った5本の剣で表していることから「剣梅鉢紋(けんうめばちもん)」とも呼ばれる形状で、戦国武将・前田利家(まえだとしいえ)を祖とする加賀・前田家の家紋「加賀梅鉢」に似ています。
菅原道真は生涯を通じて梅の花をこよなく愛し、菅原道真と梅に関する伝説がいくつものこっていることから、菅原道真を祀る天満宮・天神社では梅を象った紋を社紋とすることが多いです。
大阪天満宮も例にたがわず梅の社紋が採用されていて、御朱印におされた朱印もとても目を引き、菅原道真信仰を象徴し、学業成就のご利益をたくさんいただけそうな気持ちになりました。
写真の御朱印は、私が御朱印巡りで使っている特別な御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。千年帳の本紙は、楮(こうぞ)という伝統的な和紙原料を使って職人さんが一枚一枚手漉きした「土佐手漉和紙」です。
高品質な和紙に書かれているためか、墨書きの部分の文字のかすれ具合が他の御朱印にはない絶妙な味を出しているように感じます。また、写真は裏移りしないように付属している下敷きを入れたまま撮影していますが、下敷きを取ると朱印の赤が映えてさらに綺麗に見えました。
御朱印は、書いた人や時期などによって一期一会の特徴が出ますが、千年帳の特別な和紙に書いていただくことで、手漉和紙ならではの独特の素材感が加わり、さらに表現の深みが出ていると思います。
※千年帳の本紙に関して、以下リンクをご参照ください。
大阪天満宮では季節や祭事にあわせて限定のアート御朱印が授与されています。
毎年2月から3月上旬にかけて、境内北側の星合の池(ほしあいのいけ)周辺に植えられている約20品種・約100 本の梅が見頃を迎え、この時期に開催される「てんま天神梅まつり」では、美しく咲き誇る梅の花の見物はもちろん、神社が所蔵している銘木や宝物の特別展示が行われています。
令和7年の2月には、梅まつりにあわせて切り絵箔押し御朱印「梅馨」の限定授与が行われました。
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他にも大阪天満宮の境内の四季の移り変わりを表現した梅の花を象ったカラフルな切り絵御朱印など、季節や祭事に合わせていろいろな種類のアート御朱印が授与されていて、御朱印巡り好きの人の間で話題になっていますので、参拝された際にはどのような御朱印が授与されているかぜひチェックしてみてください。
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大阪天満宮といえば見逃せないのが毎年7月24・25日に行われる「天神祭(てんじんまつり)」です。
毎年6月下旬吉日から7月25日の約1か月間にわたり諸行事が行われ、特に最終日の7月25日の本宮の夜の境内近くを流れる大川に多くの船が行き交う船渡御(ふなとぎょ)と奉納花火が有名です。大川に映る篝火や提灯灯り、花火などの華麗な姿から「火と水の祭典」とも呼ばれています。
天神祭は大阪天満宮が創建された2年後の天暦5年(951年)から始まったとされているたいへん歴史が長い祭りで、江戸時代には京都・八坂神社(やさかじんじゃ)の祇園祭(ぎおんまつり)、東京・神田明神(かんだみょうじん)の神田祭(かんだまつり)と並び、日本三大祭のひとつとされました。また、大阪においては生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)の生國魂祭(いくたままつり)、住吉大社(すみよしたいしゃ)の住吉祭(すみよしまつり)と共に大阪三大夏祭りのひとつとされ、全国を代表する祭りの期間中にはたくさんの人が訪れています。
※八坂神社、神田明神に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「八坂神社」の旧社名「祇園社」と記される御朱印と「祇園祭」
【御朱印情報】東京都「神田明神」の力強い御朱印と日本三大祭「神田祭」
天神祭にあわせて、天神祭の様子を描いた毎年絵柄が変わる限定御朱印も授与されています。
令和5年(2023年)は獅子舞や傘踊りで天神祭を盛り上げる「天神講獅子」の様子、令和4年(2022年)は「後鉾流し神事」「神輿」「奉納花火」などの様子を描いた複数種類の御朱印が授与されました。
天神祭に毎年参加して、御朱印をコレクションしたくなるような企画です。
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大阪天満宮の境内には見逃せないおすすめスポット「星合の池」があります。
前出の梅の紹介の際にも触れた境内の北側に位置している池で、亀がたくさん生息していることから通称「亀の池」とも呼ばれています。池かかっている「愛嬌橋」の上で出会った男女は、星の神秘的な力によって結ばれるという言い伝えがあります。
星合の池は運試しができることでも知られていて、梅の花の形の浮島に願いを込めて石を投げて乗ると願いが叶うといわれています。色によって叶う願いが異なる石を社務所で初穂料500円を納めて購入することになっています。
星合の池の近くには「星合茶屋」がありますので、休憩スポットとしておすすめです。うどんの麺に複数の切れ目が入っていて、ゆでるとその切れ目が開き、フォークや箸が引っかかりやすい仕組みになっている「天満天神すべらんうどん」という名物が提供されていて、すべり落ちないことと合格祈願を掛け合わせた縁起物として親しまれています。
大阪天満宮は、学問の神様・菅原道真を祀り、学業成就・合格祈願のご利益を求める参拝者が日々たくさん訪れ、天神祭や梅まつりなどの祭事には日本全国・世界各地からの訪問者があり地域をあげてたいへん盛り上がります。伝統的なデザインの御朱印から、季節や祭事の時期限定の御朱印まで、いろいろな御朱印が授与されていますので、参拝の証・記念にぜひ拝受してみてください。
※全国の有名な天満宮・天神に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】全国の有名な「天満宮(天神)」でいただける御朱印情報まとめ
ライター:洋介0522
旅行添乗員の経験があるWebライター兼ディレクター。20代の時に仕事で四国八十八ヶ所のツアーに3回添乗したことで御朱印に興味をもちました。現在はワーケーションしながら全国各地の神社を巡り、御朱印をいただくのを趣味の一つにしています。御朱印帳は現在6冊目で、お気に入りの御朱印帳は京都・建仁寺のものです。
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