- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
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埼玉県長瀞町にある「寳登山神社」は、約1,900年の歴史をもつ古社で、諸難除けの守護神として広く信仰をあつめています。創建の由来でもある日本武尊にまつわる伝説が表現された基本の御朱印のほか、寳登山の自然美が表現された季節限定御朱印などが授与されています。
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埼玉県秩父郡長瀞町、秩父鉄道・長瀞駅から約1kmの「寳登山(ほどさん)」の麓に鎮座する「寳登山神社(ほどさんじんじゃ)」は、景行天皇41年(111年)の創始と伝わり、約1,900年の歴史をもつ関東屈指の古社です。秩父神社(ちちぶじんじゃ)、三峯神社(みつみねじんじゃ)と並び、秩父地域の信仰の中心的な存在である古社「秩父三社(ちちぶさんじゃ)」の1社として、地域の人々からあつい信仰をあつめています。
※三峯神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】埼玉県「三峯神社」の山岳信仰を象徴する「登拝」と記される「本社」「奥宮」の御朱印
日本最古の歴史書「古事記」「日本書紀」によると、第12代・景行天皇(けいこうてんのう)の皇子である日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地で山火事に遭った際、山犬が現れて火を消し止め、一行を山頂まで案内したという伝承があります。この山は「火を止める山」として「火止山(ほどさん)」と名付けられました。後世に、山名に縁起の良い漢字を当てて「寳登山」と記すようになったといわれています。
「宝の山に登る」という名称から、開運・金運の強いご利益があるとされています。


寳登山神社の現在の社殿は、江戸時代末から明治初頭にかけて権現造りで造り替えられたもので、平成21年(2009年)の寳登山神社鎮座1900年奉祝に際して改修工事が行われました。欄間に施された精緻な彩色彫刻は、緑の森の中でひときわ荘厳な佇まいを放っています。

寳登山神社は、平成23年(2011年)に日本が誇る名所として国際的な旅行ガイド「ミシュラン」に掲載されたことで知名度が上がり、近年は日本各地からの参拝者はもちろん、外国人観光客も多数訪れる人気スポットにもなっています。
寳登山神社では、社殿に向かって右側の授与所で、基本の御朱印をはじめ、複数種類の御朱印が授与されています。御朱印の受付時間は、4月〜9月が8:30〜17:00、10月〜3月が8:30〜16:30となっており、季節によって時間が異なりますのでご注意ください。
基本の御朱印は、中央に「寳登山神社」、左に「参拝日付」の墨書き、右に「秩父長瀞」、中央に「神社印」、左下に「寳登山神社社務所印」の朱印がおされ、 「長瀞ゆかりの社」と「2頭の神犬」のスタンプがおされるデザインで、初穂料は500円でした。

日本神話において、日本武尊が山火事に遭ったとき、忽然と現れて火を消し止め、山頂まで道案内をしたとされるのが、御朱印にも描かれている山犬です。
日本武尊は山の神が御眷属の大口真神(おおくちのまかみ)を遣わし、自分たちを救ってくれたのだと悟ります。そして、山頂に神籬を設け、自身の祖先にあたる初代・神武天皇(じんむてんのう)、山の神である大山祇神(おおやまつみのかみ)、火の神である火産霊神(ほむすびのかみ)の三柱を祀ったことが、寳登山神社の始まりと伝わっています。山火事のエピソードと特に関連が深い火産霊神は、火災除け・盗難除け・諸難除けの強い御神徳があるとされ、地域の農村・商家・職人など広く庶民に信仰されてきた寳登山神社の歴史を象徴しています。
また、「秩父 長瀞」「長瀞ゆかりの社」の表記は、寳登山神社が地域で重要な役割を果たしてきたことを表しています。
長瀞の地は、古くから現在の埼玉県と山梨県を結ぶ秩父往還(ちちぶおうかん)の要衝として栄え、荒川を利用した舟運の中心地でした。長瀞地域の鎮守であり象徴として崇められてきたのが寳登山神社で、火防・盗難除け・商売繁盛などのご利益で広く信仰をあつめてきました。
近代において、長瀞は荒川が作り出した渓谷美が有名になり、観光地としても発展してきました。特に国の天然記念物に指定される「岩畳(いわだたみ)」は、結晶片岩が広がる独特の景観を形成し、希少な景観を楽しむことができるライン下りは全国的な知名度を誇ります。荒川を見下ろす寳登山も豊かな自然を有する観光スポットとしても人気を集めるようになります。
寳登山神社は、長瀞地域の信仰の柱であり、観光の玄関口としても、地域振興に深く結びつき、長瀞に欠かせない存在なのです。
寳登山神社の基本の御朱印には、約1,900年前の英雄と神犬の伝説から連なる信仰の歩み、また、観光地として発展した長瀞の歴史が刻まれているといえるでしょう。
寳登山神社では、季節限定の御朱印も授与されています。
私が寳登山神社を参拝した令和8年(2026年)5月には、ピンクのグラデーションを背景に桜の花びらと日本武尊が描かれた、春らしい華やかなデザインの季節限定御朱印が授与されていたので拝受し、初穂料は基本の御朱印と同じ500円でした。

季節限定御朱印は、私が参拝した令和8年現在で、新年(1月)、春のさくら(3〜5月)、夏の花火(6〜8月)、秋のもみじ(9〜11月)、冬のろうばい(12月~2月)と、季節によってデザインが変わります。
寳登山神社がある寳登山の景観と関連していて、訪れる人々を惹きつけてやまない季節ごとに異なる自然美が表現されています。
寳登山の山頂エリアには「宝登山ロウバイ園」があり、例年1月から2月にかけてろうばいが満開を迎え、黄色い花が一面に広がる幻想的な光景は関東屈指の蠟梅の名所として知られています。

春から初夏にかけてはつつじが山を彩り、秋には紅葉が山全体を染め上げ、季節によって色彩が劇的に変化する景観は寳登山ならではです。

寳登山では、標高500mほどの山頂付近へ約5分でアクセスすることができるロープウェイが運行していて、豊かな景観を手軽・気軽に楽しむことができますので、寳登山神社を訪れた際には、季節限定の御朱印にも表現されている寳登山の自然美をぜひあわせて堪能してください。

寳登山神社は、長瀞地域の信仰・文化と深く結びつき、重要な役割を果たしてきた神社です。基本の御朱印には、日本武尊の伝説に端を発した約1,900年の信仰の歴史が刻まれています。季節限定の御朱印にも表現される寳登山の四季それぞれの自然の中に身をおくことで、寳登山神社での参拝体験がより特別なものになることでしょう。
ライター:あかむ
関東在住の旅行やお出かけが好き。気づけば御朱印帳を片手に全国の神社や寺院を巡るようになっていました。御朱印に記された文字や印のひとつひとつにいろいろな意味があることを知ってから、参拝体験がより深いものになった気がしています。近所の寺社から旅先での一期一会の出会いまで、御朱印とともに綴っていきます。
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京都府京都市中京区にある「二条城」は、江戸幕府初代将軍・徳川家康が築城した城で、城内の貴重な建造物や美しい庭園が有名です。徳川将軍家ゆかりの「三つ葉葵紋」と、「世界文化遺産」に指定されていることが記される御城印をいただくことができ、イベントや季節にあわせて発行される趣向を凝らした限定御城印も話題になっています。
徳島県阿南市にある「お松大権現」は、全国的にも珍しい猫を祀る神社で、必勝祈願の神様として信仰されています。猫の社紋入りの御朱印が特徴的で、2月22日の「猫の日」には限定の特別な御朱印が授与されることがあります。
兵庫県洲本市にある「洲本八幡神社」は、1000年以上の歴史があるといわれる古社で、江戸時代には徳島藩主や洲本城代の祈願所として崇敬されていました。洲本市内にあり兼務している「国瑞彦護国神社」「八王子神社」「洲本神社」の御朱印もいただくことができます。
香川県高松市にある「岩部八幡神社」は、1200年以上の歴史があるといわれ、樹齢600年と400年をこえるとされる2本の大きなイチョウの木がシンボルです。「讃岐大銀杏」と記される独特な書体の御朱印のほか、イチョウが黄色く色づく11月限定で珍しい立体デザインの特別御朱印も授与されています。