- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
鹿児島県指宿市、薩摩半島の最南端・長崎鼻にある「龍宮神社」は、浦島太郎が竜宮城へ行った「竜宮伝説発祥の地」として知られ、伝説にまつわる御朱印をいただけます。竜宮城のような社殿や海越しの開聞岳の眺望が見どころです。
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鹿児島県指宿市の薩摩半島の最南端・長崎鼻にある「龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)」は、日本各地に伝わる「竜宮伝説発祥の地」とされる神社です。竜宮伝説とは亀を助けた浦島太郎が竜宮城に招かれる物語のことで、昔話として広く認知されていますよね。
龍宮神社には、竜宮城に関するエピソードがいくつかあります。たとえば、龍宮神社周辺は夏になるとウミガメが産卵にやってくるのですが、このウミガメが浦島太郎の亀だったという説があります。そして、龍宮神社のご祭神である豊玉姫(とよたまひめ)が、乙姫様のモデルになったとのこと。また、浦島太郎はこの龍宮神社から竜宮城へ向かったという伝説から、浦島太郎と乙姫様との出会いの地であるとして縁結びのご利益があるとされています。
龍宮神社の社殿は、平成23年(2011年)に改築された竜宮城をモチーフにしたものです。最初に龍宮神社が建てられた時期は不明ですが、古来より豊玉姫を石祠にお祀りしたことが始まりだと伝わっています。
現在確認できる情報としては、昭和13年(1938年)に薩摩藩主・島津家の屋敷「泰平館」から移築された社殿が第二次世界大戦中に空襲で焼失し、昭和34年(1959年)に旧薩摩藩主・島津家の別邸「照国館」を社殿として移築し、2010年老朽化のため解体、現在に至るという経緯です。
龍宮神社には、社殿以外にも見どころがたくさんあります。社殿から海側は、薩摩半島最南端の長崎鼻(ながさきばな)と呼ばれる岬があり、岬の先端には長崎鼻灯台があります。長崎鼻灯台は高さ約15mの白い円筒形で、明治30年(1897年)に初点灯した歴史ある灯台です。平成30年(2018年)には日本ロマンチスト協会が展開する「恋する灯台プロジェクト」において、「恋する灯台」として認定されました。
長崎鼻には浦島太郎の石像があり、石像の周りを2回まわって亀をなでると、願い事がかなうといわれており、亀を触る人で行列ができます。浦島太郎の周りには、願い事の書かれた貝殻がたくさん置かれていました。
また、この辺りから見える開聞岳(かいもんだけ)は、海の上に浮かんだようにも見えてたいへん美しいと評判です。開聞岳とは、鹿児島県指宿市の薩摩半島最南端にある標高924mの山で、三角錐の形状から別名「薩摩富士」とも呼ばれており、日本百名山にも選ばれている美しい山です。
開聞岳は約1万年前に大噴火を起こしており、そのときに噴出した火山灰や溶岩が固まり、現在の長崎鼻になったという説もあります。直近の約1,100年間は噴火が起きていませんが、完全に噴火の可能性がなくなったわけではないため活火山に認定されています。
気象条件が良ければ屋久島や硫黄島まで見えることもあり、東シナ海を一望できる絶景スポットとしても知られています。海に沈んでいく夕日も美しく、「日本の夕日百選」にも選ばれました。
龍宮神社に社務所はなく、御朱印は龍宮神社横にある「にしき屋」という土産店でいただけます。
竜宮城を模した社殿や竜宮城の朱印が、竜宮伝説発祥の地であることを明確に表す御朱印です。開運招福・良縁成就という文言の朱印から、いかにも縁結びのご利益がいただけそうな気持ちになります。
龍宮神社から車で15分ほどの距離には、鹿児島県特有の食文化である回転式そうめん流し発祥の地として知られる「唐船峡(とうせんきょう)」があります。こちらでは「平成の名水100選」に認定されている湧き水を利用しており、年間を通じてそうめん流しを楽しめます。昭和37年(1962年)に始まって以来、年間30万人以上もの人が訪れている人気スポットですので、車で龍宮神社を訪れる際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
龍宮神社は、竜宮伝説発祥の地として乙姫様のモデルである豊玉姫を祀った神社です。竜宮城を彷彿させる社殿が印象的で、縁結びの神社としても知られ、開聞岳や夕日の絶景スポットとしても有名ですので、鹿児島県観光の際はぜひお立ち寄りください。
ライター:りる
転勤族Webライター。全国を転々とする転勤族妻という立場を活かし、全国各地の神社仏閣の御朱印を集めています。8年かけて集めた御朱印の数は50種類以上。御朱印の魅力とともに、御朱印集めを通じて学んだ歴史も合わせてご紹介いたします。
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