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【御朱印情報】愛知県「大須観音」の聖観音菩薩の迫力ある御朱印

愛知県名古屋市にある「大須観音」は、日本三大観音のひとつとされ、名古屋随一の観光スポットにもなっている寺院です。弘法大師空海が一刀三礼で刻んだとされる御本尊・聖観音菩薩の御利益を感じる迫力ある御朱印をいただけます。

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日本三大観音のひとつ「大須観音」

愛知県名古屋市の中心市街地である中区大須にある「大須観音(おおすかんのん)」は、正式名称「北野山真福寺宝生院(きたのさんしんぷくじほうしょういん)」という真言宗智山派の別格本山の寺院です。

 

東京都の「浅草観音(あさくさかんのん)」=金龍山浅草寺(きんりゅうざんせんそうじ)、三重県の「津観音(つかんのん)」=恵日山観音寺大宝院(えにちざんかんのんじだいほういん)と並ぶ「日本三大観音」のひとつとされ、日本有数の観音信仰の聖地で、近年では外国人観光客も多く訪れる名古屋を代表する観光スポットにもなっています。

 

大須観音の起源は、平安時代末期から鎌倉時代初期の建久年間(1190年代)に現在の岐阜県羽島市の大須に建立された中島観音とされ、戦国時代には織田信長によって保護されました。その後、江戸時代に入った慶長17年(1612年)に徳川家康の手によって現在地に移されたと伝わっています。
昭和期の太平洋戦争の大空襲で焼失しますが、地元の人達の尽力により再建されました。

大須観音_仁王門
仁王像が安置されている朱塗りの立派な仁王門が迎えてくれます。
大須観音_本堂
現在の本堂は昭和45年(1970年)に再建されたもので、堂々とした姿をたくさんの人が写真に収めていました。

 

 

御本尊・聖観音菩薩の迫力ある御朱印

大須観音では、御本尊・聖観音菩薩の御朱印をいただくことができます。本堂下の朱印所で御朱印担当の職員さんが丁寧に書き入れてくださいます。

 

「真言宗智山派別格本山」「サの梵字(聖観音菩薩をあらわす)」「寺号」の朱印、「奉拝」「参拝日付」「大悲殿(観音菩薩が安置されている場所)」「大須観音」の墨書きの、迫力がある御朱印です。

大須観音_御朱印
中央の梵字と大悲殿の豪快な書体が聖観音菩薩の存在の大きさを示しているように感じます。

 

大須観音に祀られている聖観音菩薩像は、元々は現在の大阪府にある四天王寺にあったものだとされ、大須観音の創建時に移されたと伝わっています。能信上人が伊勢神宮での100日間の修行の末、観世音菩薩をお祀りするべきだという神託を受けたことにより、後村上天皇の時代に朝廷の勅命によって移されたそうです。

 

また、この聖観音菩薩像は、弘法大師空海が一刀三礼の方法で彫ったとものであるという伝承もあります。一刀三礼とは、一刀彫るごとに三回礼拝を行うという、仏様に最大の敬意を表す彫刻方法で、この方法で彫られた像は特にご利益があるとされます。
大須観音が戦火に巻き込まれた際も、それをくぐり抜けた聖観音菩薩像は、あつい信仰をあつめています。

 

この大須観音の御朱印は、私がオーダーメイドの注文をしたオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。 本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の「楮紙(こうぞし)」という、和紙らしい表面感があり、あたたかみのある白色が特徴のものです。
御朱印担当者の職員さんが慣れた手つきでダイナミックに書き入れてくださり、筆がスムーズに動き書きやすかったと、ありがたい言葉もいただきました。

 

※千年帳の本紙に関しては、以下リンクで詳しく紹介されていますので、ご参照ください。

 

千年帳とは:本紙

 

大須観音_御朱印_千年帳比較
今回千年帳に拝受した御朱印(右)と以前に一般的な御朱印帳に拝受した御朱印(左)を比べてみると、千年帳の絶妙なかすれ具合が美しいと思います。
千年帳_土佐手漉和紙「朝光」
私が使っている千年帳は、表紙も土佐手漉和紙で、四国の太平洋に朝日が差し込んでくる様子が表現されています。

 

書きあがった「大悲殿」の文字は、力強いなかにも滑らかさがあり、かすれの技法も加わり、書き手の熟練したテクニックを感じました。御朱印担当者さんの豊富な経験と技術が組み合わさった、素晴らしい芸術品だと思います。
参拝後にこの御朱印を見返すと、大須観音の鮮やかな建物や御朱印を受け取った時の喜びが脳裏によみがえり、自然と笑顔になります。

 

聖観音菩薩は、優しさにあふれ深く人々の苦悩を救う仏様で、いろいろな姿の観音様がいらっしゃる中で最も人間に近い姿をしているとされます。厄除けや病気平癒などのご利益があるといわれ、特に苦難除去に力を発揮し、六観音の一員として、六道輪廻の地獄道に迷う人々を救うとされ、多くの人に信仰されています。
大須観音で授与される聖観音菩薩の御朱印からは、聖観音菩薩の苦難除去のパワーがしっかりと感じとれるような気がします。

 

 

 

 

尾張三十三観音霊場1番札所と東海百観音霊場1番札所の御朱印

大須観音は、尾張三十三観音霊場1番札所と東海百観音霊場1番札所でもあり、ここから観音霊場巡礼をスタートする巡礼者の姿も見かけます。
霊場巡礼専用の納経帳がありますので、札所を巡りながら御朱印を集め、結願(すべての札所を巡り終えること)すれば、より大きなご利益をいただけると思います。
※東海地域の様々な霊場巡礼に関しては、以下リンクの四国遍路情報サイト「四国遍路」の記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【知多四国霊場43番札所岩屋寺】尾張高野山宗総本山で尾張徳川家ゆかりの大寺院

 

大須観音_御朱印_尾張三十三観音1番札所_東海百観音1番札所
尾張三十三観音霊場・東海百観音霊場の専用納経帳の1番札所として大須観音のページがあります。

 

 

大須観音の周辺は、門前町として発展していった「大須商店街」があり、約1,200の店舗・施設が密集する名古屋随一の商業地域です。江戸時代には名古屋の芝居や芸事の中心地にもなり、大正時代には劇場、演芸場、映画館などが作られ、文化の発信地の側面もあり、現在でもその名残があります。
公共交通機関でのアクセスもとてもよい立地なので、大須観音の参拝はもちろん、周辺の散策もあわせて、名古屋大須の信仰や文化の歴史を体感してみてください。

 

 

 

 

ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。

 

 

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