- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
和歌山県那智勝浦町にある「熊野那智大社」は、世界遺産にも登録されている熊野三山のうちの一社です。御縣彦社の八咫烏、飛龍神社の那智の滝が有名で、それに関連する御朱印もいただくことができます。
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和歌山県那智勝浦町にある「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)」は、神社のすぐ近くにある「那智の滝(なちのたき)」を神と崇め祀っていたことが始まりで、317年頃に仁徳天皇が社殿を構え、現在へと続いています。2017年には創建1700年を迎えたたいへん歴史のある神社です。
熊野那智大社は本殿と、本殿の横にある「御縣彦社(みあがたひこしゃ)」、少し離れたところにある別宮で、那智の滝をご神体とする「飛龍神社(ひろうじんじゃ)」から成っています。「結宮(むすびのみや)」とも呼ばれ、人の縁だけでなく、願いも結ぶ「縁結びの神社」としても崇められてきました。
御縣彦社には、神様の使いとされる足が3本あるカラス「八咫烏(やたがらす)」が祀られています。古事記の中で八咫烏は、紀元前660年頃に日本国を建国したとされる神武天皇を初代天皇へと導いたと記され、「勝利に導く」ご利益があるといわれることから、必勝祈願のために多くの参拝者が訪れます。
八咫烏は日本サッカー協会のシンボルマークにもなっていて、ワールドカップ前などにサッカー関係者が熊野那智大社を参拝し、必勝を祈願する様子がメディアでもたびたび報じられています。
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社務所の前には「八咫烏ポスト」と呼ばれる、八咫烏がとまった黒いポストが設置されています。ポストが黒い理由は、黒はすべての色を合わせた尊い色であり、神の使いである八咫烏の色、本宮の大地を象徴する神聖な色とされているからだそうです。
熊野那智大社の別宮である飛龍神社には社殿はなく、鳥居と社務所のみです。これは那智の滝がご神体であるという考え方からきています。
那智の滝は、高さ133m、銚子口の幅13m、滝つぼの深さ10m以上、水量は約1t/秒とされ、日本の滝の中で高さ・水量は1番です。「日本の滝百選」や、栃木県・華厳の滝、茨城県・袋田の滝とともに「日本三名瀑」にも選ばれています。
また、1972年に「那智大滝」として国の名勝に指定され、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道 」の一部として、那智熊野大社とともに世界遺産に登録されました。
那智熊野大社から飛瀧神社までは、徒歩なら階段を登って約15分~20分、車で約3分の距離にあります。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の霊場とは、吉野・大峰、熊野三山(熊野那智大社・熊野本宮大社・熊野速玉大社)、高野山の3ヶ所をさします。また、参詣道とは、これら3ヶ所の霊場を結ぶ古道のことをいい、古くから紀伊山地一帯が聖地として崇められ、複数の霊場を巡る参拝者がいて、道が整備されていたことを現代に伝えています。
熊野那智大社と那智大滝は、神話の時代から日本に根づいてきた自然を信仰する神道と、中国から伝来し広がった仏教が合わさってできた文化が1,000年以上も残り続けている「神仏融合」が評価され、世界遺産に登録されたそうです。
熊野那智大社、御縣彦社、飛龍神社の3社でそれぞれ御朱印をいただくことができます。
熊野那智大社の御朱印は、真ん中の四角い印が「熊野那智大社」と書かれており、右上の印は「日本第一霊験所」と書かれています。日本第一霊験所とは、奈良時代の孝謙天皇から与えられた称号です。貴族・武士から庶民まで身分性別を問わず、すべての人を受け入れ救いあげるとして、当時の日本で一番霊験あらたかな場所であるされたそうです。右下の「御創建壱千七百年」の印は、私が参拝に訪れた創建1700年にあたる2017年にのみ授与された御朱印です。
御縣彦社の御朱印は、右上の印に「八咫烏」、左下には八咫烏をかたどった印が押されており、八咫烏ゆかりの神社であることが御朱印にもしっかりと記されています。
飛瀧神社の御朱印は、ご神体である那智の滝を「那智御瀧」という流れるような書体で表現されていて、まるで滝の水の流れのようで印象的です。
期間限定の特別な御朱印の授与があったり、熊野那智大社オリジナルの御朱印帳が販売されていたりしますので、興味がある人は参拝前に公式ホームページや公式インスタグラムをチェックしてみてください。
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熊野那智大社は、1700年以上の歴史がある世界遺産にも登録された神社で、那智の滝は日本一の高さ・水量を誇り、その迫力と神秘的な雰囲気は、ぜひ一度訪れてみていただきたいおすすめスポットです。お気に入りの御朱印帳を携えて参拝してみてはいかがでしょうか。
ライター:りる
転勤族Webライター。全国を転々とする転勤族妻という立場を活かし、全国各地の神社仏閣の御朱印を集めています。8年かけて集めた御朱印の数は50種類以上。御朱印の魅力とともに、御朱印集めを通じて学んだ歴史も合わせてご紹介いたします。
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