【御朱印情報】知多四国霊場36番札所「遍照寺」の弁財天開運御朱印
愛知県南知多町にある知多四国霊場36番札所「遍照寺」の御本尊は全国的にも珍しい弁財天です。住職自ら書き入れてくださる細く滑らかな書体で弁財天の美しさを表す御朱印と弘法大師空海生誕1250年記念の期間限定宝印が人気です。
オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」のメイン素材である「土佐和紙」は、高知県・土佐の豊かな自然環境の中で製造されます。土佐和紙の中でも、千年帳に採用している伝統的なハンドメイド手法である「手漉き」の製造工程をご紹介します。
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オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」の本紙と紙表紙には、高知県・土佐で製造される「土佐和紙」の中でも、職人が一枚一枚手漉きする「土佐手漉和紙」を使用しています。
土佐手漉和紙の品質的な特徴はなんといっても高い保存性です。土佐和紙製造の歴史は1000年をこえると伝わっていて、数百年前に製造された和紙(当時は機械製造の手法はありませんでしたので、すべて手漉き手法です)が、品質を損なうことなく現代にも遺っていることが、その保存性の高さを証明しています。
このような品質の高い土佐手漉和紙を納経帳・御朱印帳に使用することで、長い間使い続けていただき、千年先にも遺っていてほしいという想いを込めて、商品名にも「千年」というキーワードを入れました。
品質が高い和紙を製造するためには、先人達が築き上げ受け継いできた技術や知恵が詰まった手法で製造することが必要です。現代の職人が伝統的な手法を守りつつ、より良い和紙を製造するために磨き上げてきた製造工程を以下にご紹介します。
土佐手漉和紙には、楮(こうぞ)・三椏(みつまた)といった植物の皮の部分に含まれる靭皮(じんぴ)という繊維を原料に使用します。良質な原料の繊維を水中に分散させ、職人の技術で均一に漉き上げることで、薄くても丈夫な紙になり、和紙独特の繊維の表情が出ます。
※原料については以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
楮や三椏は落葉低木で、秋までに成長し葉が落ちますので、収穫は冬の時期に一気に刈り取ります。刈り取った楮を束にし、甑(こしき)と呼ばれる大きな木桶をかぶせて2時間半ほど蒸します。蒸し上がった楮は、温かいうちに取り出し、手作業で皮をむき、はいだ皮を干して乾燥させ原料として保存します。
はいだ楮の皮は、褐色の外皮、その下の緑色の甘皮と呼ばれる層、さらにその下の白色の繊維を多く含む層からなっています。このうち外皮を手作業で削いで取り除く作業を「へぐり」といい、楮の外皮と甘皮を除いた原料を楮の白皮といいます。
へぐりの作業は、とても地道な作業で時間がかかるのですが、和紙産業が盛んだった昔は、農閑期の内職作業として担い手が大勢いて、貴重な収入源でもありました。産業が縮小した現代では担い手不足が深刻になっていて、技術の継承も危ぶまれています。
作業をする人が減っているのと同時に、道具を作ることができる職人が減っていることも課題です。へぐりでは「へぐり包丁」という独特の道具を使いますし、手漉和紙製造にはそれぞれの工程で特殊ないろいろな道具を使います。高知県は、原料から道具、紙漉きまで和紙製造に必要なものがひとつの地域に集積していることも特徴のひとつなのですが、産業の縮小とともに産地機能が低下していて、和紙産業を守りさらに発展させていくためには解決しなければいけないことがたくさんあるのが現状です。
上記の加工工程を経て紙の原料にまで仕上がった白皮を、ソーダ灰、消石灰、木灰などのアルカリ性溶液を加えて2時間ほど煮こみ、繊維間に含まれるペクチンなどの物質を溶かして、白皮から楮の繊維を取り出しやすくします。この作業を「煮熟(しゃじゅく)」といいます。
苛性ソーダなどアルカリ度が高い溶液を加えて煮熟すると細かいチリなどの不純物を一気に取り除くことができるので、このあとの工程の手間が省けて、コストも抑えられるのですが、経年によって変色やシミが生じやすく保存性が損なわれますので、千年帳の原料加工には使用していません。
煮えた原料の残ったアルカリ分や不純物を落とすためによく水洗いします。そのあと、流水中に薄く広げて一昼夜おきます。このことを「水さらし」といいます。水の中でさらすことによって、水の自然作用で原料が白くなっていきます。
一本一本の繊維にのこる樹皮や傷、塵やほこりを丁寧に手作業で、時間を掛けて取り除きます。この作業をちり取りといいます。
煮熟の工程で強いアルカリ性溶液である苛性ソーダを使ったり、塩素剤で漂白するなどすれば、不純物を一気に取り除けるため、ちり取りの作業は省けますが、保存性の高い和紙を製造するには、この昔ながらのちり取りの工程は欠かせません。
ちりを取った原料の繊維を水の中でほぐれやすくするために、木の棒や木槌で叩きます。現在は叩く機械もあり、この叩く工程を「打解(だかい)」といいます。
叩いて繊維がほぐれたら水に浸しよくかき混ぜ、均等に繊維を分散させます。
漉き槽(すきぶね)の中に、水、叩いた原料、ネリを入れてよく混ぜます。
ネリとは、水に粘りを与える液体で、水の中で繊維を均一に分散し、その状態を保つことで、均一で丈夫な紙に仕上げる役割があります。トロロアオイという植物の根をすりつぶしたものを使うのが土佐手漉和紙では一般的で、この工程の材料も天然原料を使用しています。
原料が水に均一に分散した液体を簀桁(すけた)という紙漉きの道具ですくい、縦横に揺らして紙を漉いていきます。簀桁は竹ひご・萱ひごを糸で編んで作った簀に枠となる桁を取り付けたものです。
紙を漉く際には、簀の全体に原料の繊維が均一にいき渡るように手早く作業をします。丁寧にバランス良く操作することで厚さを調整する、職人の熟練の技とコツが必要な作業です。予定していた厚さに仕上がったら、簀桁を上げ、簀の表面の水を切り、簀を桁から外し、漉き上がった湿紙を一枚ずつ紙床(しと)に重ね、簀を外します。
湿った紙に重しをのせ、一晩おき自然に水分を流したあと、圧力をかけて、水を抜いていきます。紙の層を傷めないように、はじめは弱い力で、次第に力を強くし、水分を搾りだしていきます。
そのあと一枚ずつ、板に貼りつけて天日で自然乾燥(板干し)、または、蒸気乾燥機に貼りつけて蒸気の熱で強制乾燥(蒸気乾燥)し、和紙が完成します。
ここまで、オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」のメイン素材である土佐手漉和紙の製造工程をご紹介してきました。昔ながらの原料と手法で一枚一枚手漉きされる和紙は、高い保存性を有し最高の品質に仕上がっていると自信をもっておすすめできます。この和紙を製造するためには、先人たちが発明し受け継ぎ磨き上げてきた古来の製法と、現代にそれを体現する職人の手間ひまをいとわない姿勢、そして歴史伝統を守り発展させようとする想い、たしかな技術とそれをより高めようとする努力と挑戦など、地域に根付く様々な要素が必要です。
千年帳を手に取り使っていただくお客様に、モノができるまでのプロセスやそれに関わる人たちのストーリーを知っていただくことで、自分だけの一冊がより特別なものとなり、末永く大切にお持ちいただければ幸いです。
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