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福岡県福岡市中央区の西公園内にある「中司孫太郎稲荷神社」は、近未来的な夜のライトアップが話題で「サイバー神社」とも呼ばれています。ライトアップをモチーフにした御朱印など、デザイン性豊かな多種多様な御朱印が授与されています。
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福岡県福岡市中央区にある「中司孫太郎稲荷神社(なかつかさまごたろういなりじんじゃ) 」は、はっきりとした創建年代は不詳ですが、言い伝えによると鎌倉時代創建とされています。
古くから中司孫太郎稲荷神社の周辺には航海安全の神さまや稲荷神社などが点々と祀られていたとされ、それを一ヶ所に集めて祀ったが神社の起源なのだそうです。
中司孫太郎稲荷神社があるのは、かつて「荒津山(あらつやま)」と呼ばれていた小高い丘の一角で、遣唐使や遣隋使の見送りを行う地であったことから、「荒津の崎」として万葉集にも謳われたほどの景勝地です。現在は、福岡市中心市街地・博多湾・志賀島を一望できる自然豊かな西公園として整備されています。
※同じ西公園内にある光雲神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】福岡県「光雲神社」の黒田如水のイラストと教えがデザインされた御朱印
現在の中司孫太郎稲荷神社の御祭神は、全国の稲荷神社で多く祀られている宇賀御魂神(うかのみたまのかみ)で、五穀豊穣や商売繁盛、航海安全、家内安全、学業上達、安産祈願などいろいろなご利益が期待できます。
中司孫太郎稲荷神社では、拝殿近くにある社務所で御朱印をいただけます。私が参拝に訪れた際には社務所に人がおらず、玄関のインターホンを押してから、対応していただきました。
私が今回いただいたのは、「ライトアップ」の御朱印です。この御朱印には、闇夜に浮かび上がる狐の文字や狐のイラストの灯籠、明かりを手にした猫のイラスト、金文字の「奉拝」「中司孫太郎稲荷」「参拝日」がデザインされています。
中司孫太郎稲荷神社では、日没の1時間前から午前0時過ぎころにかけて、毎晩ライトアップが行われています。夜になると、昼間の雰囲気とは一変し、参道に鮮やかなLEDの光が闇夜を照らす幻想的な空間が出現します。
神社がライトアップされる光景が近未来的とのことから、SNSを中心に「サイバー神社」として話題を集めています。
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御朱印の中央に桜の花びらがデザインされているように、中司孫太郎稲荷神社がある西公園は福岡県で唯一の「日本さくら名所100選」であり、ソメイヨシノやヨウコウザクラなど約1300本もの桜が咲き誇る人気のお花見スポットでもあります。
例年のベストシーズンである3月下旬から4月上旬ごろにはさくら祭りが開催され、屋台グルメや夜桜鑑賞などを満喫できるとあって、多くの人が訪れます。
私がいただいたライトアップの御朱印以外にも、稲荷神社らしく狐がデザインされたものやライトアップがデザインされたもの、ヒマワリや稲穂、紅葉など季節の植物がデザインされたものなど、数多くの御朱印が用意されていました。どの御朱印も素敵で、どの御朱印をいただこうか迷うほどの充実ぶりでした。
御朱印に描かれているハート模様の猫や黒猫は、神社によく現れる猫がモチーフになっていて、運がよければ神社参拝時に猫と出会えることもあるそうです。
中司孫太郎稲荷神社を訪れた際に、まず目に飛び込んできたのが神社入口にある巨大なイラスト看板でした。
佐賀県出身で福岡のデザイン専門学校に通っていたイラストレーターで音楽グループ「19」の元メンバーでもある326(みつる)氏と、福岡県出身で九州大学に通っていたアニメクリエーターの谷口崇(たにぐち たかし)氏が、この地で書き上げた看板です。
若い時に自分達を育ててくれた福岡の地域に恩返しをしたいとの想いから、このコラボ企画が実現したそうです。
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中司孫太郎稲荷神社ある西公園は、四季折々の自然に囲まれた福岡市民の癒しの場です。中司孫太郎稲荷神社は、ライトアップや巨大なイラスト看板など、個性的な演出で西公園内でも異彩を放っています。デザイン性豊かな多種多様な御朱印も授与されていますので、じっくりと拝観して、参拝の記念にぜひいただいてみてください。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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