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【御朱印情報】福岡県「光雲神社」の黒田如水のイラストと教えがデザインされた御朱印

福岡県福岡市中央区にある「光雲神社」は、黒田官兵衛(如水)と黒田長政の親子を祀る神社です。黒田如水のイラストと教えがデザインされた特別な御朱印のほか、デザイン性豊かな多種多様な御朱印がいただけることで話題になっています。

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黒田官兵衛・長政親子を祀る「光雲神社」

福岡県福岡市にある「光雲神社(てるもじんじゃ)」は、福岡藩祖である黒田官兵衛(くろだかんべえ)と、福岡藩の初代藩主である黒田長政(くろだながまさ)親子を祀る神社です。
神社名は、官兵衛の法名「龍光院殿」の「光」と、長政の法名「興雲院殿」の「雲」から一文字ずつとったものです。

 

江戸時代の明和5年(1768年)に、6代目福岡藩主を務めた黒田継高(くろだつぐたか)が、長政が築いた後に福岡藩黒田家の居城でもあった福岡城の本丸に長政を祀る祠「武威円徳聖照権現」を創建したのが始まりで、安永2年 (1773年)に官兵衛「水鏡権現」も合祀されました。

 

明治5年(1872年)の廃藩置県に際して、黒田家が東京に移転することになり、現在の福岡市天神エリアの警固神社(けごじんじゃ)の近くに移設され、その後の明治42年(1909年)に、現在の福岡市中央臨海部にある西公園へと移されました。
その後の昭和20年 (1945年)に、福岡大空襲によって社殿や宝物殿などが焼失したものの、昭和41年(1966年)に再建されています。

 

光雲神社がある西公園は、福岡県で唯一の「日本さくら名所100選」に指定されたお花見スポットとして知られています。桜が満開を迎える例年の3月下旬から4月上旬にかけて、「西公園さくらまつり」が開催されていて、期間中には、光雲神社と大濠公園を結ぶさくら参道の麗しい光景や、日本文化の体験、豊富な種類の露店などを楽しめるとあって、多くの人が訪れます。

 

※同じ福岡市内にある黒田家と関係の深い春日神社、香椎宮、住吉神社について、以下リンクの記事で紹介されていますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

【御朱印情報】福岡県「春日神社」の戦国武将・黒田家にちなんだ御朱印

 

【御朱印情報】福岡県「香椎宮」の御本殿創建千三百年記念特別御朱印

 

【御朱印情報】福岡県「住吉神社」の「筑前國一之宮」の航海の神さまの御朱印

 

光雲神社_鳥居
西公園の豊かな自然の中の青空を背景に、重厚感のある鳥居がそびえていました。
光雲神社_社殿
光雲神社の社殿には黒田親子が祀られています。

 

 

黒田如水のイラストと教えがデザインされた特別御朱印

今回の光雲神社の参拝で、私は「黒田如水御朱印」をいただきました。参道の左手にある社務所にて、初穂料は1,000円で、書き置き対応の授与でした。

 

黒田如水御朱印は、流れる水をバックに凛とたたずむ黒田如水のイラストとともに、「上善は水の如し」「水五訓」「光雲神社」「参拝日」の墨書き、神社印の朱印がおされる特別なデザインです。

光雲神社_御朱印_黒田如水
凛とした佇まいの如水と名言がデザインされた特別な御朱印です。

 

右側に大きく書かれた「上善は水の如し」は、中国の春秋時代の哲学者である老子(ろうし)の言葉であり、「最高の善は水のように生きること」を表す言葉です。水のように、万物を助けたり育てたりしながらも、自分の存在を主張せずに自然と低い方へと流れていくということを意味します。
万物に利益をもたらしながらも、他と争わずに器によって形を変えて、自らは低い位置に身を置く水のように生きることこそ、人生の最高のあり方であると、老子は唱えているのです。
官兵衛が隠居の際に自ら号した「如水(じょすい)」の名も、老子の名言が由来とされています。

 

老子の考え方に影響を受けた黒田官兵衛は、「水五訓(みずごそく)」と呼ばれる水にまつわる名言を残し、この御朱印に記されています。

一、 自ら活動して他を動かしむるは水なり

二、 常に己の進路を求めて止まざるは水なり

三、 障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり

四、 自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり

五、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霰(あられ)と化し凝(ぎょう)しては玲瓏(れいろう)たる鏡となりたえるも其(その)性を失はざるは水なり

 

水五訓は、織田信長や豊臣秀吉の軍師として活躍した如水の考え方をよく表した言葉です。

光雲神社_黒田官兵衛
鳥居の横には、黒田官兵衛をモチーフとしたレリーフがありました。

 

光雲神社では、今回私がいただいた黒田如水御朱印以外にも、干支がデザインされたものや季節限定のものなど、デザイン性豊かな様々な御朱印が授与されていましたので、参拝に訪れた際にはチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

 

拝殿天井の鶴の絵と鳴き声

光雲神社の参拝時には、拝殿の天井に注目してみてください。

 

拝殿の天井には縁起のよい雌雄の丹頂鶴が描かれています。この鶴の絵は、以前に光雲神社があった福岡城の地名が「舞鶴」と呼ばれていたことにちなむものだそうです。

 

お参りの際に、賽銭箱に賽銭を入れると鶴の鳴き声が響く素敵な仕掛けが施されています。

光雲神社_拝殿_鶴の絵
参拝時には、拝殿の天井の鶴の絵とともに鳴き声も聞いてみてください。

 

 

光雲神社は、福岡の礎を築いた黒田官兵衛・長政親子が御祭神の神社で、自然豊かで見どころが多い西公園内にあることもあって、たくさんの参拝者・観光客が訪れています。デザイン性豊かな多種多様な御朱印が授与されていて、季節や祭事にあわせて期間限定の御朱印がいただけることもあるので、参拝時には御朱印ラインナップをチェックして、お気に入りをみつけてみてください。

 

※同じ西公園内にある中司孫太郎稲荷神社(サイバー神社)に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】福岡県「中司孫太郎稲荷神社(サイバー神社)」の近未来的なライトアップ御朱印

 

 

 

 

ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。

 

 

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