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【御朱印情報】神話ゆかりの福岡県「岡田宮」のアートな限定御朱印

福岡県北九州市にある「岡田宮」は、神武東征神話ゆかりの神社です。アート作品のように美しい御朱印のバリエーションが豊富であることで御朱印巡り好きにはよく知られています。その長い歴史や見どころ、ご利益とともにご紹介します。

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北九州屈指の長い歴史をもつ「岡田宮」

「岡田宮(おかだぐう)」の愛称で親しまれている福岡県北九州市にある「岡田神社」の歴史は古く、古事記や日本書紀といった奈良時代に編さんされた歴史書にも名前が登場する神社です。創建は神話時代までさかのぼるといわれていて、神武天皇が行った東征の際に、1年逗留したとのエピソードが残っているほどです。

 

神武東征神話とは、日本統一を目指した神武天皇が、天孫降臨伝説が伝わる日向(現在の宮崎県)から大和(現在の奈良県)まで東征し、日本初の天皇に即位するまでの一連の説話のこと。神武東征神話を物語るように、岡田宮の参道には神話にちなんだ八咫烏(やたがらす)と金鵄(きんし)の像が建っています。

 

神武天皇と同一人物とされる神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)を主祭神として祀っており、厄除けや安産、縁結び、金運などのご利益が期待できるパワースポットとしても人気です。
江戸時代には、近くに豊前国小倉(現在の北九州市小倉北区)と肥前国長崎(現在の長崎県長崎市)を結ぶ長崎街道が通っていて、福岡藩を治めていた黒田家や参勤交代の諸大名からあつい崇敬を集めていました。

岡田宮_神門_社殿
神門から望む社殿。拝殿には福岡藩の儒学者だった貝原益軒筆の扁額が掲げられています。

 

 

岡田宮のバリエーション豊富な御朱印

岡田宮は、たくさんの種類の御朱印があることで、御朱印巡り好きにはよく知られています。

 

まず、岡田宮のベーシックな御朱印は、参拝日や神社名などが書かれたシンプルなものですが、御朱印の右下のデザインは月や季節によってデザインが変わり、何度も参拝して集めていく楽しみがあります。

岡田宮_御朱印_ベーシック
可憐な花がデザインされた春の御朱印です。

 

ベーシックな御朱印以外にも、期間限定で、夏越大祓や海の日など行事にちなんだものから、神社のシンボルである金鵄や八咫烏、疫病退散の妖怪とされるアマビエ、和歌、星座、切り絵をテーマにしたものまで、フォトジェニックな御朱印がそろっています。個性豊かなオリジナルの御朱印ばかりで目移りします。。なかには、見開き2ページや3ページの大作もあり、デザインはもちろん形態のバリエーションも充実しています。
御朱印のデザインによっては、参拝当日いただけない場合があり、私も3面タイプの御朱印は御朱印帳を一旦預けて帰った後、数日後に改めて受け取りにうかがいました。遠方から参拝の場合は、できあがり次第、郵送も可能とのことでした。

 

御朱印の受付時間は、直書き9:00~16:00、書置き9:00~16:30で、御朱印目当ての参拝者が遠方から多数訪れることも珍しくありませんので、御朱印をいただきたい場合は、時間に余裕をもって訪れるとよいでしょう。

岡田宮_御朱印_バリエーション
常時30種類ほどがラインナップされている御朱印のバリエーションが人気です。

 

また、毎年7月には、400年以上の歴史をもち、福岡県の無形民俗文化財に指定されている祇園祭「黒崎祇園山笠(くろさきぎおんやまがさ)」が行われることでも知られています。山笠の激しい動きから「喧嘩山笠」の異名もあり、多くの人が訪れます。ともに山笠が奉納される同じ北九州市八幡西区内の「春日神社(かすがじんじゃ)」「一宮神社(いちのみやじんじゃ)」と合同で、黒崎祇園三社の御朱印が頒布されたこともあります。
※春日神社に関しては、以下リンクの記事でご紹介していますので、ぜひごちらもご覧ください。

 

【御朱印関連情報】福岡県「春日神社」の戦国武将・黒田家にちなんだ御朱印

 

 

御朱印だけでなく、オリジナルデザインの御朱印帳も人気です。岡田宮ゆかりの金鵄や八咫烏、優雅な舞姿の巫女をあしらったり、季節の花々が可愛くデザインされた御朱印帳など、御朱印帳のバリエーションも多種多様です。

岡田宮_オリジナル御朱印帳
優しい色合いで岡田宮のイメージがデザインされたオリジナル御朱印帳。

 

遠方などの理由から神社を参拝することが難しい人には御朱印や御朱印帳の郵送にも対応されています。

 

 


 

 

神武東征神話に関連する岡田宮の見どころ

岡田宮には、神武東征神話に関連する見どころスポットがあります。

 

参道沿いでひと際目立つ黄金に輝く金鵄の像。像のモチーフになっている金鵄は、神武東征に登場する鳥です。金鵄は戦いの最中に神武天皇の弓に止まって光を放ち、相手の目をくらませることで、神武天皇を見事勝利に導いたとされています。

岡田宮_金鵄
令和2年(2020年)10月にお披露目された金鵄像。

 

金鵄の像の参道をはさんで向かいに建つのが、八咫烏の像です。像のモチーフになっている八咫烏も、神武東征に登場する鳥です。天照大神(アマテラスオオミカミ)から遣わされたと伝わっており、神武天皇が熊野の山で迷った際に、大和までの道案内を努めたとされています。サッカー日本代表のユニフォームに描かれている三本足の鳥としてもお馴染みです。

岡田宮_八咫烏像
金鵄像と同じタイミングで奉納された八咫烏像。

 

 

子宝・開運・厄除のご利益

岡田宮はいろいろなご利益をいただける神社として信仰を集めています。

 

犬の親子が仲良く寄り添う姿が印象的な「子宝恵方犬」は、本殿の手前に鎮座する厄除けと幸運のパワースポットです。像の周りには、子や亥など12支が刻まれています。自分の干支の上にある半球をなでてから、子宝恵方犬をなでることで、金運や子宝、安産、家内安全、厄除、金運、縁結びなどの御利益に授かれると評判です。

岡田宮_子宝恵方犬
子宝恵方犬は、その年の恵方を向いていて、年ごとに向く方向が変わります。

 

神門の近くには、厄払いと運気アップが望める「開運石」が置かれています。授与所には6色の「厄除け玉」(黒:災厄、赤:縁切り、青:仕事運、緑:健康運、黄:金運、桃:恋愛運)が用意されていますので、自分の願いに合う厄除け玉をいただき、自分の悩み事を移した厄除け玉を開運石に投げつけて割ることで、厄払いと運気アップに効果があるのだとか。ぜひ一度試してみてください。

岡田宮_開運石
開運石に厄除け玉を投げつけて、きれいに割ってください。

 

 

福岡県北九州市にある岡田宮は、神武東征神話にも登場する長い歴史をもち、いろいろなご利益を授かれることで人気の神社です。アートで美しい御朱印の豊富なバリエーションは、選ぶのに悩むほどですが、参拝の記念・思い出に自分好みの御朱印をぜひ見つけてください。

 

 

 

 

ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。

 

 

 

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