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【御朱印情報】大分県「八幡竈門神社」の「龍の水神様」をモチーフにした御朱印

大分県別府市にある「八幡竈門神社」は、別府で人気の観光スポット「地獄めぐり」近くに鎮座する神社です。境内には見どころが多く、拝殿の天井画「龍の水神様」や御神木「魂依の木」といった人気スポットをモチーフにした御朱印が授与されています。

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36柱もの神々を祀る古社「八幡竈門神社」

大分県別府市にある「八幡竈門神社(はちまんかまどじんじゃ)」は、別府観光の目玉である「地獄めぐり(血の池地獄・竜巻地獄)」から徒歩15分ほどの場所に位置し、別府温泉郷観光の立ち寄りスポットしても人気がある神社です。

 

八幡竈門神社の創建は、記紀神話の時代にまで遡るという説があり、仁徳天皇(在位312-399年)の時代に、亀山の地に応神天皇(おうじんてんのう)や国常立尊(くにのとこたちのみこと)など33柱もの神様を奉斎したのが起源だといわれています。
奈良時代の神亀4年(727年)に、豊前国(現在の大分県)の宇佐から応神天皇と仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の神霊が竈門荘宝城峯に降臨し、里人から信仰をあつめるようになったという伝説もあります。

 

その後、淳和天皇(在位823-833年)の世であった平安時代の天長3年(826年)に、宇佐より神功皇后(じんぐうこうごう)の神霊を合祀して以降、現在の「八幡竈門神社」と呼ばれているそうです。
※八幡総本宮の宇佐神宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】八幡総本宮の大分県「宇佐神宮」の歴史を体感できる御朱印

 

現在の八幡竈門神社には、応神天皇・仲哀天皇・神功皇后を主祭神に、36もの神々を祀っていて、これだけ多くの神様がまつられているのは全国の神社の中でもたいへん珍しいとされています。
開運や厄除け、良縁成就などの様々なご利益をあずかれるとされていて、たくさんの参拝者が訪れています。

八幡竈門神社_鳥居
八幡竈門神社は、亀山の中腹の緑豊かな環境に建っています。
八幡竈門神社_社殿
昭和38年(1963年)に建築された三間社流造の建築様式を受け継ぐ拝殿です。

 

 

「龍の水神様」をテーマにした「銀龍」の御朱印

八幡竈門神社では、御神木をモチーフとした御朱印や龍をテーマにした御朱印など数種類の御朱印が授与されていて、参道の右手にある授与所でいただけます。

 

私が今回いただいたのは、「銀龍」の御朱印で、青を基調とした紙に「奉拝」「八幡竈門神社」「参拝日」の文字と、龍のイラストがデザインされていて、初穂料は1,000円でした。

八幡竈門神社_御朱印_銀龍
絶妙な青のグラデーションに、銀色で書かれた文字、凛々しい龍の絵と、特別感がある御朱印です。

 

御朱印のモチーフになっているのは、拝殿内部の天井に描かれている「龍の水神様」です。龍は伝説上の生き物であり、八幡竈門神社では火災から守ってくれる水神として親しまれています。
また、銀龍は流れを司るとされていて、安定を司る金龍をデザインした御朱印も授与されていました。

 

私が八幡竈門神社を参拝した令和6年(2024年)の干支は辰で、龍を参拝し御朱印をいただいたことで、ご利益をより一層いただけたような感じがします。

 

 

御神木「魂依の木」の御朱印

境内にある「魂依(たまより)の木」と呼ばれている御神木のイチイガシも人気スポットになっています。

 

樹齢およそ500年と伝わる木は、圧巻の大きさで、幹は中に人が入れるほどの空洞になっているのが特徴です。
授与所で「魂依御守」を購入すると神聖な御神木の中に立って自然のパワーをいただくことができ、運気が高まるといわれています。

 

この御神木がデザインされた御朱印も授与されています。

 

 

拝殿の近くには、長寿や金運の縁起物であり、幸運の兆しの象徴でもある「御神亀」が設置されています。その年に最もよい方角「恵方」を向いている亀をなでで拝むことで、繁栄・開運・健康長寿などのご利益に授かれると評判です。

八幡竈門神社_御神亀
御神亀は「開運なで亀」の愛称でも親しまれています。

 

 

 

 

「鬼が造った九十九の石段」と「鬼が忘れた石草履」

八幡竈門神社には、以下のような鬼伝説が伝わっていることでも有名です。

 

その昔、八幡竈門神社が位置している竈門地区では、夜ごと人食い鬼が現れては里を荒らしていました。
困り果てた村人が八幡竈門神社の八幡神に鬼退治を祈願したところ、八幡神は鬼に「一晩で百段の石段を作れたら毎年いけにえをやるが、もしできなければ今後里には出てこない」と約束させたのだとか。
鬼は夜通しで石段を積み上げたものの、九十九段まで作ったところで夜が明けてしまいました。
鬼は夜明けを告げる一番鶏の鳴き声に驚いて逃げ出し、約束どおりその以降は現れなくなったそうです。

 

境内には、伝説ゆかりの「鬼が造った九十九の石段」があり、鬼が急いでいたことを物語るように、下の方は丁寧ですが、上の方は雑に作られていますので、参拝時には注目してみてください。

八幡竈門神社_鬼が造った九十九の石段
鳥居へと続く石段の造りを見たあとの、階段上部からの別府湾と市街地の風景も必見です。

 

また、石段づくりに励んでいた鬼が忘れていったという石製の草履の片方「鬼が忘れた石草履」も境内にあり、人が履くと力が湧いてきて何倍もの力仕事ができるようになったり、体の悪い人が履くと元気になったりするといわれています。

八幡竈門神社_鬼が忘れた石草履
鬼が忘れた石草履に実際に足を入れて、鬼のパワーをいただいてください。

 

 

 

長い歴史がある八幡竈門神社は、鬼伝説や拝殿天井の龍の絵などたくさんの見どころがあり、観光スポットとしても人気がある神社です。別府温泉郷の一角、別府観光で外せない「地獄めぐり」の近くにありますので、別府観光の際に立ち寄って、神社の人気スポットをデザインした御朱印をいただけば、観光の記念にもなると思います。

 

※同じ別府温泉郷にあり温泉文化と関連が深い八幡朝見神社と永福寺に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】大分県「八幡朝見神社」の別府温泉鎮守神の祭事限定アート御朱印

 

【御朱印情報】大分県「永福寺」の鉄輪温泉を開いた一遍上人ゆかりの御朱印

 

 

 

 

ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。

 

 

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