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広島県広島市東区にある「鶴羽根神社」は、二葉山の麓に鎮座する古社です。左三つ巴紋の朱印が迫力がある基本の御朱印や境内に祀られている弁財天の御朱印のほか、広島市街地の歴史や想いが詰まった限定のアートな御朱印も授与されています。
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目次
広島県広島市東区、JR広島駅の北側の二葉山(ふたばやま)の山麓にある「鶴羽根神社(つるはねじんじゃ)」は、鎌倉時代初期に創建されたと伝わる古社です。
平安時代末期に平政権下で影響力を持った公卿・源頼政(みなもとのよりまさ)が戦乱に敗れ自害したのち、妻・菖蒲ノ前(あやめのまえ)が安芸國(あきのくに、現在の広島県)におちのびました。菖蒲ノ前が没した際に、家臣に遺言をのこしたことから元久年間(1204~1206年)頃に勧請・建立されたのがルーツであると伝わっています。神社建立の際に、修理料として椎木山(現在の二葉山)が寄進されたことから、当時は「椎木八幡宮(しいのきはちまんぐう)」と呼ばれていました。
その後、幾多の戦乱を経て興亡を繰り返しますが、一時期は広島城より東側一帯すべての氏神として信仰されていました。
明治元年(1868年)の神仏分離の際に、当時の広島藩主・浅野長勲(あさのながこと)は「神社裏手の山が鶴の羽根を広げた姿に似ている」と考えたことから「鶴羽根神社」と改称します。昭和20年(1945年)の第二次世界大戦における広島への原爆投下の際には、社殿は倒壊したものの消失を免れ、現在も多くのものが原爆遺構として残されています。

御祭神は、日本の国土を創造したとされる伊邪那伎命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)夫婦のほか、八幡大神(はちまんおおかみ)として信仰される品陀和気命(ほむだわけのみこと、第15代・応神天皇(おうじんてんのう)のこと)、息長帯日売命(おきながたらしひめのみこと、第14代天皇后・神功皇后(じんぐうこうごう)のこと)、帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと:第14代・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう))の三柱をあわせた五柱で、特に縁結び、安産祈願、家内安全、厄除けのご利益が有名です。

鶴羽根神社では、拝殿右手の社務所で複数種類の御朱印が授与されています。すべての御朱印は書き置きのみの対応ですが、御朱印帳を購入された人のみ基本の御朱印を直書きで書き入れていただけるそうです。
基本の御朱印は、「奉拝」「鶴羽根神社」「日付」の墨書きに、「左三つ巴紋(ひだりみつどもえもん)」と「社印」の朱印がおされるシンプルなデザインで、初穂料は500円でした。

左三つ巴紋は、全国各地の神社に使われることが多い神紋で、特に八幡大神を祀る八幡神社でよくみられます。八幡大神は交通安全、家内安全、合格祈願、出世開運など万能な御神徳をもつ「所願成就」の神として全国各地で信仰をあつめていて、左三つ巴紋は八幡大神を象徴しているともいえます。左三つ巴紋は、防火や魔除けの意味もあるとされ、左三つ巴紋が描かれたお札を家におさめたり、お守りを身に付けたりしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
鶴羽根神社の基本の御朱印には、人々を守りたい真っ直ぐな思いが込められているのかもしれません。
鶴羽根神社では、弁財天の御朱印も授与されています。
「奉拝」「参拝日付」「弁財天」「鶴羽根神社」の墨書きに、中央に弁財天の姿が描かれた大きな印、左上に「智恵財宝」の印が朱印でおされるデザインで、初穂料は300円でした。


鶴羽根神社の弁財天は、「二葉山山麓七福神めぐり」の一柱として境内に祀られています。
二葉山山麓周辺の寺社では七福神を一柱ずつ祀っていて、それぞれの神にまつわる御朱印を授与しています。七福神めぐりをしながら、二葉山の自然や歴史を楽しむのもおすすめです。

私が鶴羽根神社を参拝した令和7年(2025年)10月には、切り絵の特別御朱印が授与されていたのでいただきました。
中央に「奉拝」「鶴羽根神社」「日付」の墨書きと「神社名」の朱印がおされ、背景には社殿、鶴、菖蒲、弁財天などが切り絵で描かれたデザインで、初穂料は1,000円でした。


鶴は神社の社名にもなっており、長寿や健康を象徴する縁起の良い鳥として有名です。前面に描かれた菖蒲は、神社を建立するきっかけともなった菖蒲ノ前がモチーフではないかと考えられます。そして弁財天は鶴羽根神社の社殿の脇に祀られていて、知恵や財宝を授ける神として広く信仰されています。
優雅で美しい切り絵御朱印は、神社の歴史やご利益を物語り、願いが詰まった一体だといえるでしょう。
私が鶴羽根神社を訪れた際にはありませんでしたが、季節や祭事にあわせて限定御朱印が授与されることもあるようです。鶴羽根神社を参拝の折にはどのような御朱印が授与されているか、社務所でチェックしてみてください。
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鶴羽根神社は、広島に原爆が投下された際の爆心地から約1.8kmと近い場所に立地しているため、大きな被害を受けました。しかし、一部の建造物は戦前の姿のままをとどめ、原爆遺構として大切に受け継がれています。
そのひとつが手水舎です。「奉獻」と書かれた手水舎は、現在も手を清めるために参拝者を出迎えます。他にも石鳥居や灯籠、唐獅子などが現在も当時の姿のまま保存されています。鶴羽根神社を訪れた際には、原爆遺構に目を向けて散策してみると、広島の歴史の深さを感じることができるでしょう。

鶴羽根神社は、平安時代の源氏に由来を持つ古社で、江戸時代には広島藩主からも崇敬を受け、現在の広島市街地の発展・復興に大きな役割を果たしてきました。御朱印を拝受すれば、神社の歴史や想いをより一層感じることができると思います。広島市街地を訪れた際には、二葉山山麓の散策とあわせてぜひ立ち寄ってみてください。
※同じ二葉山麓にある広島東照宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】広島県「広島東照宮」の「徳川家康」にまつわる祭礼や逸話にちなんだ御朱印
ライター:綾木ゆうき
福岡出身、山口県北部在住のWebライター。幼少期に6年間習字を習っていたことから、筆跡の美しさに魅了され御朱印収集をはじめました。現在は九州・中国地方を中心に、趣味の国内旅行を兼ねて全国各地の御朱印を集めています。
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京都府宇治市にある「宇治上神社」は、国宝に指定されている現存日本最古の神社建築である本殿と特徴的な拝殿を有することで知られています。うさぎの朱印が印象的な御朱印のほか、俳句や和歌が表現された限定御朱印など多種多彩な御朱印が授与されていて、そのすべてに「世界文化遺産」の朱印がおされます。
京都府京都市上京区にある「廬山寺」は、疫病退散の「角大師」として知られる元三大師良源によって創建された天台宗の寺院です。寺院が現在立地している場所は、平安時代の女流作家「紫式部」の屋敷跡として古典ファンにも注目され、紫式部にちなんだ御朱印など多種多彩な御朱印が授与されています。
京都府京都市上京区にある「梨木神社」は、幕末から明治時代にかけて活躍した三条實萬・實美父子を祀る神社で、境内に多数植わっている萩が美しいことから「萩の宮」と呼ばれています。静かで雅な境内を想起させる風情ある越前和紙が使われた清楚な御朱印や、季節や祭事にあわせた限定アート御朱印など、多種多彩な御朱印が授与されています。
山形県南陽市にある「熊野大社」は、「東北の伊勢」「おくまんさん」などと呼ばれ、古くから神仏習合の修験の聖地として信仰されてきた神社です。「日本三熊野」の一つに数えられる深い歴史を物語る古図が記される御朱印や、縁結びのご利益を象徴する3羽のうさぎが描かれたアート御朱印など、多種多彩な御朱印が授与されています。