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広島県広島市東区にある「広島東照宮」は、広島城の守護神として徳川家康を祀った神社です。現代に復活した神輿行列「通り御祭礼」にまつわる基本の御朱印のほか、期間・期日限定の御朱印や、福禄寿、境内社の御朱印などたくさんの種類の御朱印が授与されています。
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目次
広島県広島市東区、広島市街地を見下ろせる二葉山(ふたばやま)の山麓にある「広島東照宮(ひろしまとうしょうぐう)」は、江戸幕府初代将軍・徳川家康(とくがわいえやす)を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を祀る神社です。

広島東照宮は、江戸時代初期の慶安元年(1648年)に広島藩2代藩主・浅野光晟(あさのみつあきら)によって広島城の鬼門である北東の位置に建立されました。元和3年(1617年)に現在の栃木県日光市に徳川家康を祀る日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)が建立されて以降、幕府は東照宮建立を勧めたことで全国各地に東照宮が誕生しました。とくに浅野光晟は、母が徳川家康の娘であったことから東照宮を造営を熱心に進めたとされています。
※日光東照宮と、広島城内にある広島護国神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】栃木県「日光東照宮」の本宮と奥宮でいただける御朱印
【御朱印情報】広島県「広島護国神社」の「鯉城(広島城)」にちなんだ御朱印
浅野光晟の祖父である徳川家康への敬意と、城下町・広島の平和を願い建立された広島東照宮は、今もなお多くの広島市民に親しまれています。

広島東照宮では拝殿の左手にある社務所で複数種類の御朱印が授与されていて、すべて書き置きタイプのみの対応です。
基本の御朱印「通年御朱印」は、「奉拝」「広島東照宮」「日付」の墨書き、徳川家にまつわる「三つ葉葵」の御紋の朱印がおされるのが特徴のデザインで、初穂料は500円でした。

広島東照宮の基本の御朱印で印象的なのは、御朱印下部に描かれた「通り御祭礼(とおりごさいれい)」の花車のイラストです。
通り御祭礼とは、徳川家康死去後50年ごとに広島東照宮で行われてきた神輿行列です。江戸時代には多くの人が集まるイベントとして賑わい、地区ごとの山車(だし)の出来栄え競争に発展していきました。御朱印のイラストに用いられているのは、文化12年(1815年)の通り御祭礼で注目を集めたとされる花車です。
しかし時代は移り変わり、戦争や戦後復興などで通り御祭礼は200年間実施されませんでした。その後平成27年(2015年)、徳川家康の400回忌を記念して通り御祭礼が200年ぶりに実施されました。奇跡的に原爆の炎を免れた神輿をかついで行われた通り御祭礼は、約7万人もの観客を集めたそうです。
本来は50年に1度の祭典でしたが、文化の継承および新しい形の神輿行列として令和7年(2025年)11月にも通り御祭礼が行われました。平和な時代にしか行われなかった「通り御祭礼」を描いた御朱印は、これからも平和な世の中を願っているかのようです。
広島東照宮では、期間限定の御朱印も授与されています。
私が広島東照宮を訪れた令和7年(2025年)には、干支のへびが描かれた巳年御朱印が授与されていて、初穂料は500円でした。

巳年御朱印は、朝日が登る山麓と、打ち出の小槌に白蛇が巻き付いているイラストが特徴的です。大黒天の象徴である小槌と、弁財天の遣いとされる白蛇が合わさることで、まるで強力な幸運や財運を呼び寄せる力が御朱印に宿っているかのようです。
また、広島東照宮では「寅の日限定御朱印」も授与されています。十二支の寅にあたる日のみに授与されていて、金運が集まるご利益があるそうです。

徳川家康は、家康の母が「強い子が産まれてほしい」と願ったところ、寅の年・寅の月・寅の日・寅の刻に生まれたという逸話があります。
雲海と朝日、そして一匹の虎が描かれた御朱印は、強運のご利益を授けてくれるかのようです。寅の日は1ヶ月に2~3回しかないので、寅の日限定御朱印の拝受を希望する人は、事前に日程をチェックして参拝してください。
他にも、境内に祀られている福禄寿(ふくろくじゅ)や、境内社・金光稲荷神社(きんこういなりじんじゃ)の御朱印も授与されています。

福禄寿御朱印は、黄色と白のグラデーションの台紙に福禄寿の姿が描かれた朱印がおされるデザインです。
福禄寿は本殿の裏側に祀られていて、円満な性格や人から信頼・尊敬される徳を与えるとされています。幸福・高禄・長寿を兼ね備えた福禄寿が描かれた御朱印は、招徳人望を授かれるかのようなありがたみを感じます。

金光稲荷神社は、二葉山の山頂に祀られている神社です。江戸時代中期の元禄年間(1688~1704年)に建立されたといわれており、商売繁盛家内安全など、諸願成就の神様として信仰をあつめています。月次祭が行われる毎月1日、15日には地元の人を中心に特に多くの参拝者が訪れています。
神社までは約500段の階段を登る必要があり一苦労ですが、約120基の朱塗りの鳥居が並ぶ景観も楽しみながら参拝し、金光稲荷神社の由緒ある御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか。
広島東照宮は、昭和20年(1945年)の原子爆弾投下により本殿や拝殿、社宝など大部分が消失しました。しかし懸命な消火活動により一部の建物は現存しており、そのひとつが漆黒と朱のコントラストが美しい本地堂(ほんじどう)です。慶安元年(1648年)に建てられ、かつては徳川家康の本地仏である薬師如来が祀られていました。明治時代以降は神輿舎となりましたが、古来の神仏習合文化を現代に伝える貴重な遺構となっています。

広島東照宮は、広島の街の守り神として徳川家康を祀り、長い間広島の人々に親しまれてきました。現代に復活した神輿行列「通り御祭礼」の御朱印や干支の御朱印、境内社にちなんだものや徳川家康にまつわる「寅の日」御朱印などたくさんの種類の御朱印をいただくことができます。徳川家康ゆかりの御朱印を拝受して、その強運を授かってみてはいかがでしょうか。
※日本三大東照宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
ライター:綾木ゆうき
福岡出身、山口県北部在住のWebライター。幼少期に6年間習字を習っていたことから、筆跡の美しさに魅了され御朱印収集をはじめました。現在は九州・中国地方を中心に、趣味の国内旅行を兼ねて全国各地の御朱印を集めています。
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