- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
熊本県小国町の「小国両神社」は、富くじにまつわる開運招福の逸話が語り継がれている神社で、境内には金運や宝運のパワースポットが点在し、全国からご利益を求める人々が訪れています。金運上昇が特に期待できる毎月1日限定で漆黒金字のデザインの「お朔日詣で」限定御朱印が授与されています。
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熊本県の北端の大分や阿蘇ともほど近い小国町にある「小国両神社(おぐにりょうじんじゃ)」は、開運招福の御利益を求めて、全国から参拝者が訪れている神社です。
御祭神は、髙橋大神(たかはしおおかみ)、火宮神(ひのみやおおかみ)と、そしてその母神である雨宮媛命(あめみやひめのみこと)の三柱です。雨宮媛命の夫・速瓶玉命(はやみかたまのみこと)は、神武天皇の系譜に連なる神々のひとりで、阿蘇国造大神としても崇敬されています。その息子たちが、速瓶玉命の命により小国の地を開拓し、その功績をたたえ、反正天皇(はんぜいてんのう)の代(406-412年)に「両神社(りょうじんじゃ)」として創建されたと伝わっています。

小国両神社には古くから「富くじ(とみくじ)」の言い伝えがあり、近年では金運や宝運の神社として注目を集めています。富くじとは、現代でいう宝くじのようなもので、江戸時代後期には小国両神社をはじめ、各地の寺社で行われていました。
小国で酒屋を営んでいた橋本順左衛門(はしもとじゅんざえもん)は、小国両神社と、近くのけやき水源・鏡ヶ池へ毎日欠かさずお参りをしていたといいます。ある朝、順左衛門は「けやき水源に小舟が逆らい入っていく」という不思議な夢をみました。それを吉兆に感じ、富くじを購入したところ、なんと一番くじ(一等賞)を引き当てたのです。自身の酒屋も繁栄しましたが、「この幸運を自分だけのものにしてはならない」と考え、得た資金を街の整備や舗装事業に活用しました。やがてその噂を聞きつけた人も、同様に神社や水源にお参りしたところ、なんと4回も一番くじを当てたそうです。この逸話が広まり、小国両神社は開運招福や宝くじの神社として知られるようになり、今なおこのエピソードが語り継がれています。

小国両神社の御朱印は、通年で授与されている通常御朱印のほかに、限定御朱印もあります。
今回私が参拝に訪れたのは令和7年(2025年)5月1日で、毎月1日限定授与の「お朔日詣で(おついたちもうで)」の限定御朱印のみが授与されている日でした。上り藤の社紋、菖蒲の花やツバメ、墨書きすべてが金色の美しい御朱印で、初穂料は800円でした。

背景には菖蒲やアヤメといった美しい花と、上空へ勢いよく舞い上がるツバメが描かれています。
菖蒲の花は、古くから「尚武」や「勝負」に通じるものとされ、邪気を払い、武運や勝運を祈る象徴とされてきました。一方でツバメは、縁起の良い鳥として親しまれ、幸運を呼び込み家や富を守る存在と信じられています。御朱印のデザインには「邪気を退け、幸運を引き寄せて欲しい」という願いが表現されていると思います。
また、「お朔日詣で」について神職さんにお尋ねしたところ、「小国両神社は金運の神様として知られていますから、毎月1日は特に金運上昇のご利益を授かりやすい日なんですよ」と教えてくださいました。
お朔日詣では、朔日参り(ついたちまいり)などとも呼ばれる、毎月1日に神社を参拝する古来の風習です。前月を無事に過ごせたことに感謝するとともに、新しい月の無病息災・家内安全を祈願します。また心を新たにし目標を決め祈ることで、次なる一歩へと踏み出すきっかけにもなります。近年では、心身のリセットや新たなエネルギーのチャージができるとして、スピリチュアルな面からも注目を集めています。
お朔日詣で限定の御朱印は、新たな月のはじめに、感謝の気持ちと新たな願いを込めて小国両神社を参拝した証として意義深いものだと感じました。

小国両神社では、お朔日詣で限定御朱印のほかにも、季節限定やコラボレーション御朱印など、いろいろな種類の限定御朱印が不定期で授与されていますので、参拝した際にはどのような御朱印が授与されているかぜひチェックして、お気に入りの御朱印を見つけてみてください。
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小国両神社の境内にある「綿貫(わたぬき)の隠れ岩」「楼門のこま犬」「髙橋宮ご神木」の3つを併せて「金運・宝運上昇パワースポット」と呼ばれています。
入口すぐにある「綿貫の隠れ岩」は、約700年前に地元の武士・綿貫次郎左衛門(わたぬきじろうざえもん)がここに隠れながら戦ったところ、見事勝利を収めたということから、この岩に触ると賭運・武運にも恵まれるとされています。綿貫次郎左衛門は、現在の千円札の顔である北里柴三郎(きたざとしばさぶろう)の祖先であることからも、注目度が上がっています。

青銅製の「楼門のこま犬」については、詳細な由来やご利益について、現地でも明確な説明が見当たりませんでした。
拝殿右手にたたずむ「髙橋宮ご神木」は、現在は小さなイチョウの木ですが、すぐそばに枯れた大木の幹があることから、かつては非常に大きなご神木だったことがうかがえます。ご神木に両手で触れ、触れた手で頭から足まで撫でることでご利益をいただけるとされています。たとえ古い幹が枯れても、新たな命を育む姿に、強い力と再生のエネルギーを感じました。

3つのパワースポットとは別に、末社には「銭洗い御神水」があります。
かごにお金を入れ御神水で清めたのち、5円玉や50円玉を願い紐に通すことで、ご利益がいただけるとされています。金運や宝運だけではなく、願い紐の色を変えることで恋愛運や仕事運、健康運など、さまざまな運気の上昇のご利益があるようです。清めたお金は大切に使い、多くの人の手に渡ることで、結果的に自分に運が廻ってくるとされています。

小国両神社は、金運や宝運にまつわる逸話が伝わる神社です。境内には3つのパワースポットが点在し、それぞれ触れることでご利益を授かることができるされています。特に毎月1日は金運上昇の御利益を授かりやすいとされていますので、新たな月の始まりに心を整え祈りを深めたあとに、漆黒のお朔日詣で限定御朱印をいただくことで、より一層特別な参拝となることでしょう。
ライター:綾木ゆうき
福岡出身、山口県北部在住のWebライター。幼少期に6年間習字を習っていたことから、筆跡の美しさに魅了され御朱印収集をはじめました。現在は九州・中国地方を中心に、趣味の国内旅行を兼ねて全国各地の御朱印を集めています。
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岐阜県岐阜市にある「常在寺」は、戦国武将・斎藤道三ゆかりの日蓮宗の寺院です。参拝の証としていただける御首題には、日蓮宗の御題目「南無妙法蓮華経」と「斎藤家菩提所」の墨書きがのびやかに美しく記されます。
香川県高松市にある「岩部八幡神社」は、1200年以上の歴史があるといわれ、樹齢600年と400年をこえるとされる2本の大きなイチョウの木がシンボルです。「讃岐大銀杏」と記される独特な書体の御朱印のほか、イチョウが黄色く色づく11月限定で珍しい立体デザインの特別御朱印も授与されています。
宮崎県日南市にある「潮嶽神社」は、海幸彦・山幸彦の神話ゆかりの古社です。授与される御朱印には「潮嶽神社」の社名とともに「海幸山幸の物語」と記されており、神話の世界を思い起こさせてくれます。
福岡県福岡市に鎮座する「筥崎宮」は「勝運の神さま」として名をはせ、博多三大祭りのひとつ「放生会」の際はたくさんの人でにぎわいます。季節や祭事にあわせて授与されるフォトジェニックな限定クリア御朱印が話題になっています。