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【御朱印情報】香川県「岩部八幡神社」の「讃岐大銀杏」の御朱印

香川県高松市にある「岩部八幡神社」は、1200年以上の歴史があるといわれ、樹齢600年と400年をこえるとされる2本の大きなイチョウの木がシンボルです。「讃岐大銀杏」と記される独特な書体の御朱印のほか、イチョウが黄色く色づく11月限定で珍しい立体デザインの特別御朱印も授与されています。

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大イチョウがシンボルの「岩部八幡神社」

香川県高松市南部の山あいの塩江町にある「岩部八幡神社(いわぶはちまんじんじゃ)」は、1200年以上の歴史があるといわれる古社です。

 

岩部八幡神社の創建は諸説ありますが、奈良時代の養老年間(717年〜724年)または天平年間(729年〜749年)といわれ、少なくとも1200年の歴史がある神社だとされています。当初は現在地の北に鎮座していて、後に現在の神社がある山麓の場所に遷座しました。境内社の素婆倶羅社(そばくらしゃ)の前にその当時のものと考えられる礎石が残っています。
室町時代初期の明徳3年(1392年)には細川頼之(ほそかわよりゆき)によって社殿が改修された記録が残っています。細川頼之は室町時代に将軍に次ぐ役職である管領(かんれい)として室町幕府3代将軍・足利義満(あしかがよしみつ)を支えた武将で、四国の守護大名もつとめていました。

 

岩部八幡神社といえば毎年11月に見頃を迎える樹齢600年の大イチョウが有名です。
大イチョウは遷座したときに植えられたものといわれ、樹齢600年のイチョウに寄り添うように樹齢400年のイチョウも植えられていて、2本の大木が並ぶ姿から夫婦円満や親子の守り神として信仰されています。岩部八幡神社の大イチョウは香川県の天然記念物に指定されていて、樹高はどちらの木もおよそ33mあり、遠くからでもよく見えるので神社のシンボル的存在となっています。

岩部八幡神社_大イチョウ
岩部八幡神社の樹齢600年と400年の2本の大きなイチョウの木は毎年11月には黄色く色づいて、多くの見物客が訪れます。

 

 

千年帳にいただいた「讃岐大銀杏」の御朱印

岩部八幡神社では朱印と墨書きのみの伝統的でシンプルなデザインの御朱印が授与されていて、岩部八幡神社と境内社の素婆倶羅社の2種類あります。

 

岩部八幡神社の御朱印は右上に社紋の「三つ巴」、右下に「八幡神木」、中央に「岩部八幡神社」の印がおされ、墨書きは右上に「讃岐大銀杏」、中央に「岩部八幡神社」、左に参拝した日付が入ります。「八幡神木」と「讃岐大銀杏」は神社のシンボルである大イチョウをさす言葉です。

岩部八幡神社_御朱印
伝統的でシンプルなデザインの岩部八幡神社の御朱印ですが、書体が独特で特徴があります。

 

素婆倶羅社の御朱印は中央に「素婆倶羅社」の印がおされ、右側に「岩部八幡神社」、中央に「素婆倶羅社」、左側に参拝した日付が墨書きされます。

岩部八幡神社_御朱印_素婆倶羅社
素婆倶羅社の御朱印は、独特な書体であることに加えて、文字の大小でとてもインパクトがある御朱印に仕上がっています。

 

素婆倶羅社の御祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)と少彦名神(スクナビコナノカミ)の2柱です。拝殿に掲げられていた奉納額によると、大国主命は「慈悲深く病難苦難をこえて福をもたらす神様」、少彦名神は「農業や土木を広め医術にすぐれた薬飼の神様」とされています。

岩部八幡神社_素婆倶羅社
素婆倶羅社は社殿へ上がる石段の手前に鎮座していて、鮮やかなオレンジ色の屋根が目立ちます。

 

岩部八幡神社と素婆倶羅社の御朱印は、私がオーダーメイドの注文をして制作したオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。私の千年帳はセミオーダーで選べるサイズのうち小判サイズ(縦200mm×横142mm)を選択しましたが、一般的な文庫本サイズの御朱印帳(縦180mm×横120mm)よりも一回りほど大きく、小判とはいえ文字や印の配置に窮屈感がありません。
千年帳の本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の中でも「三椏紙(みつまたし)」という表面が滑らかなものを選択しました。少し茶色がかった素朴な三椏紙の色合いに墨の黒と朱印が映えます。文字のかすれや印のにじみが少なく、くっきりとした仕上がりで、御朱印が一層美しく見えるように感じます。
※千年帳のサイズ・本紙に関しては、以下のリンクで詳しく紹介されていますので、ご参照ください。

 

千年帳とは:サイズ

 

千年帳とは:本紙

 

 

 

 

11月限定のイチョウ立体特別御朱印

岩部八幡神社では、境内の大イチョウが色づく11月限定で特別御朱印が授与されています。

 

特別御朱印はA5サイズの見開きで、2つ折りになった紙を開くと切り絵になったイチョウの葉が開く立体御朱印です。
右側のページに御朱印があり、書かれている内容は通常の御朱印とほぼ同じで、右下に「八幡神木」、中央に「岩部八幡神社」の印がおされ、右側に「讃岐大銀杏」、中央に「岩部八幡神社」と書かれています。左側の中央には社紋の三つ巴の印がおされています。

 

この特別御朱印は令和5年(2023年)から授与が始まり、神社で手作りなので授与数に限りがあり300体限定です。
令和6年(2024年)は前年の特別御朱印と少しデザインが違い、石段下から大イチョウを眺めるような構図になっています。御朱印と同じ配置で鳥居と狛犬が見られるので、実際の風景と見比べるのもおすすめです。

岩部八幡神社_御朱印_11月限定大イチョウ立体
11月限定で授与されている珍しい立体の特別御朱印は、境内の風景がデザインに取り入れられています。

 

 

岩部八幡神社は、1200年以上の歴史があると考えられる古社で、四国の守護大名である細川頼之が社殿を改修した時期に植えられたといわれる大きなイチョウの木が現在も残っています。イチョウが色づく11月には特別御朱印も授与されるので、ぜひ一度見物に訪れてみてください。

 

 

 

 

ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。

 

 

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