- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
高知県高知市にある「仁井田神社」は、飛鳥時代に創建されたと伝わる古社で、「三里総鎮守」として地域で信仰されています。拝受できる2種類の御朱印は、地元の中学生がデザインしたもので、地域の特産品である「グロリオサ」と「鰹」が描かれているのが特徴です。
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高知県高知市の南部、有名観光スポット「桂浜(かつらはま)」にほど近い仁井田地域にある「仁井田神社(にいだじんじゃ)」は、飛鳥時代の大宝年間(701~704年)に創建されたといわれる古社です。高知県四万十町にある「高岡神社(たかおかじんじゃ)」から勧請されたと伝わっています。
仁井田神社では、昔は相撲がさかんで、江戸時代初期の元和元年(1615年)から祭礼では浜辺で相撲が行われていたといわれ、この相撲に出場しないと他の場所での相撲が取れないしきたりでした。仁井田神社の相撲は現在も秋祭りで開催されていて、大相撲の元横綱・朝青龍(あさしょうりゅう)も、高知県土佐市にある明徳義塾高校に通っていた際の学生時代に参加したそうです。
高知県出身の幕末の志士・坂本龍馬(さかもとりょうま)とも縁があります。龍馬の継母・伊与の実家である川島家が仁井田神社の近くにあり、龍馬が脱藩する前まではよく姉の乙女と神社に遊びに来ていたといわれています。境内には樹齢750年以上という楠木の巨木があり、龍馬もこの木を見ていたのかもしれません。
仁井田神社の文化財として、坂本龍馬が国家の新体制「船中八策(せんちゅうはっさく)」を考えた船「夕顔丸(ゆうがおまる)」の絵馬が奉納されています。

仁井田神社の御祭神は、大日本根子彦布図瓊命(おおやまとねこひこふとにのみこと)、第7代・孝霊天皇(こうれいてんのう)です。
孝霊天皇は歴史上実在したか定かではないとされる「欠史八代(けっしはちだい)」の天皇のひとりですが、奈良時代初期に編纂された日本最古の歴史書「古事記(こじき)」には孝霊天皇の実績についての記述があります。
また、仁井田神社には孝霊天皇の妃である磯城細姫命(しきのほそひめのみこと)、山の神である大山祇命(おおやまつみのみこと)、孝霊天皇の皇子・吉備彦狭島命(きびひこさしまのみこと)のほか、孝霊天皇の孫とひ孫にあたる伊予二名島小千命(いよのふたなしまのおちのみこと)、伊予大狭貫命(いよのおおさぬきのみこと)も祀られています。孝霊天皇を祀る神社は愛媛県や高知県に多くあり、特に高知市内には「仁井田神社」という名前の神社が複数あって、必ずこの6柱の神々が御祭神として祀られているのが特徴です。
縁結び・厄除け・家内安全など生活に密着したご利益を授かることができる神社として、地域で信仰をあつめ続けています。
仁井田神社では2種類の御朱印が授与されています。
基本の御朱印は、右上に「奉拝」、中央に「仁井田神社」、左下に「参拝日」の墨書き、中央上に社紋である「違い鷹の羽」、中央下に「三里総鎮守仁井田神社」、左下には地元の名産である「ミサトレッド」という品種のグロリオサの印がおされるデザインです。

中央下におされている印に記載されている「三里(みさと)」とは、仁井田地域を含む高知市南部の太平洋に面した沿岸部のエリアを指す地名です。三里地域は、温暖で日照時間が長く、いろいろな農作物が栽培されていますが、その中でも特産品になっているのが熱帯アジア・アフリカが原産の観賞用植物・グロリオサで、全国シェアの7割以上を占めています。ミサトレッドは、グロリオサの品種改良を重ねて作られた三里地域のオリジナル品種です。
仁井田神社の基本の御朱印からは、地域の特産品の印から地域の象徴的存在であることや、地域の総鎮守として重要な役割を果たしてきた歴史を感じとることができると思います。
もう1種類の御朱印は、境内社「ゑびす神社」の見開きサイズの御朱印です。
右ページには「奉拝」、「ゑびす神社」、左のページには「参拝日付」の墨書き、右ページ中央に「仁井田ゑびす」、左ページ上に「金運」、左ページ下にはグロリオサの印がおされ、左ページ中央には恵比寿神の大きなイラストが入るデザインです。

ゑびす神社の御祭神である恵比寿神(えびすがみ)は七福神の1柱としても知られている神様です。大漁祈願や商売繁盛、五穀豊穣などのご利益があると信仰され、七福神では唯一の日本発祥の神様だといわれています。「えびす顔」という言葉もあるようにニコニコとした笑顔で描かれ、「福の神」ともいわれるため金運アップのご利益もあるとされています。
大漁祈願のご利益を象徴するものとして、鯛を抱えた姿で描かれるのが一般的ですが、この御朱印では鰹を抱えています。
高知県の鰹は、日本を代表する水産資源のひとつであり、高知県の食文化と深く結びついています。太平洋に面した高知県の沖は黒潮(暖流)が流れる好漁場であり、春から初夏にかけて北上する「初鰹(はつがつお)」と、秋に南下する「戻り鰹(もどりがつお)」の両方が水揚げされます。特に初鰹はさっぱりとした味わい、戻り鰹は脂がのって濃厚な味わいが特徴です。
漁法としては、伝統的な「一本釣り漁」が有名で、釣り上げた鰹をすぐに処理できるため鮮度が保たれやすく、高品質な鰹として評価されています。こうした背景から、高知の鰹は全国的にもブランド価値が高いとされています。
食文化の面では、「鰹のたたき」が象徴的です。表面を藁で一気に焼き上げる「藁焼き」により、香ばしさと旨味を引き出す独特の調理法が発展しました。一般的な薬味(ニンニク、ネギ、ミョウガなど)やポン酢での食べ方に加えて、高知では塩でシンプルに味わう「塩たたき」も人気で、独特の食文化は高知県の重要な観光資源にもなっています。
このように高知県の鰹は、豊かな海流、伝統的な漁法、独自の食文化が一体となって形成された、地域を象徴する存在なのです。
地域の特産品であるグロリオサと鰹が描かれるゑびす神社の御朱印は、仁井田神社が地域に密着した神社であることをよく表しています。
ちなみに、2種類の御朱印はどちらも地元の中学生がデザインしたものだそうで、オリジナリティがある意匠やエピソードがほほえましく、参拝の記念として拝受できたことがよりうれしく感じました。仁井田神社が地域の人に愛されていることがよくわかる御朱印だと思います。
仁井田神社は、飛鳥時代に創建された歴史ある古社でありながら、地域の人に大切にされていることがよくわかるフレンドリーな神社だと感じました。地元の中学生がデザインした御朱印は、地域の名産品のPRにもなっていて、参拝の記念としてぴったりだと思います。太平洋に向かって立つ坂本龍馬像がある桂浜にも近い立地なので、高知観光の立ち寄りスポットとしてもおすすめの神社です。
※高知県高知市で御朱印が人気の寺社が、以下リンクの記事でまとめて紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。
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