- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
広島県広島市南区にある「比治山神社」は、歴代広島藩主から崇敬され、地域の産土神としても信仰をあつめてきた神社です。珍しい意匠の神紋「亀甲の中星」が目立つ歴史と伝統を感じる基本の御朱印のほか、いろいろな願いに応じた多種多少な御朱印が授与されています。
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広島県広島市南区、JR広島駅から南に約1kmほどの場所にある「比治山神社(ひじやまじんじゃ)」は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を主祭神に五柱を祀る神社です。標高71mの比治山(ひじやま)の北の麓にあり、周囲には公園や美術館などが整備されるなど、都会のオアシスとして親しまれている地域に立地しています。
比治山神社の創建年代は不明ですが、かつては「黄幡大明神(おうばんだいみょうじん)」という名前で比治山の南にある谷に鎮座していたと伝わっています。江戸時代初期の正保3年(1646年)に現在の地に移転し、周辺地域一帯の産土神となりました。歴代広島藩主でからの崇敬があつく、毎年正月や例大祭のときには寄付がよせられていたといいます。
明治元年(1868年)の神仏分離の際に、社名を現在の比治山神社に改めます。その後、昭和20年(1945年)の原爆投下で本殿や社殿は焼失してしまいますが、昭和29年(1954年)に再建して現在へと至ります。


比治山神社の御朱印は、拝殿の隣にある御祈祷受付を通り過ぎ、さらに奥に進んだ建物の中の御朱印受付で拝受することができます。道中に案内の看板が立っているので、それを目印に進んでいけばわかりやすいでしょう。
御朱印受け付けは、書き置きは曜日問わず9~16時の間、持参した御朱印帳への直書きは火・水曜以外の10~12時半/13時半~16時半の間で行われています。また、正月期間や担当者不在の場合は、書き置きでの対応となるのでご注意ください。

私が比治山神社を参拝した令和7年(2025年)10月には、7種類の御朱印が授与されていました。私はそのなかから基本の御朱印を持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は300円でした。
「奉拝」「比治山神社」「日付」の墨書きに、「社名」「廣島鎮座」の朱印、「神紋」のスタンプがおされるデザインでした。

「廣島鎮座」の朱印の「廣」は「広」の旧字体です。あえて旧字体で記されていることで、広島の街に長い間鎮座して人々を見守ってきた様子が伝わってくるように感じました。
また、このシンプルで伝統的なデザインの御朱印の中で特に目をひく左上の紋様は「亀甲の中星(きっこうのなかぼし)」と呼ばれる比治山神社の神紋です。六角形の亀甲紋は、島根県・出雲大社(いずもたいしゃ)をはじめとした出雲周辺地域の大国主大神を祀る神社でよく見られます。古くより、亀は長寿や吉兆をもたらす生き物と考えられていました。そのため亀甲紋は、縁起のいい紋様として、家紋など広く取り入れられてきた歴史があります。
また、社紋に記された「中星」は、神紋にはあまり使われることがない紋様です。由来ははっきりとはわかりませんでしたが、もしかすると京都府・晴明神社(せいめいじんじゃ)に代表される陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)を祀る神社で社紋としてよく使われる「五芒星(ごぼうせい)」や、五芒星の由来である陰陽道とも関わりがあったのかもしれません。
比治山神社の御朱印は、幸福と星のような輝きで人々の未来を照らしてくれているかのようです。
※出雲大社と晴明神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】島根県「出雲大社」の伝統的なデザインの御朱印4種
【御朱印情報】京都府「晴明神社」の陰陽師・安倍晴明ゆかりの「晴明桔梗」が神秘的な御朱印
比治山神社では、基本の御朱印のほかにもたくさんの種類の御朱印が授与されています。
めでたい御朱印は、金文字で「めで」と書かれた下に鯛が描かれている御朱印で、初穂料は500円でした。

「祝お誕生日」とあらかじめ書き入れられているバリエーションがあったり、直書きの対応時間内であれば、初宮詣や還暦など、記念日にあわせた文字も書き入れていただくことができます。この御朱印は、書き置きでの拝受だけではなく、持参した御朱印帳への直書きの対応も可能になっていますが、金文字は乾くのに時間がかかるため、書き入れから受け渡しまで少々時間を要するとのことでした。
「夢叶(ゆめかなう)御朱印」と「無病息災御朱印」もありました。
夢叶御朱印は大きく金文字で「夢叶」と破魔矢(はまや)のスタンプが目立つ御朱印、無病息災御朱印は中央に金文字で「無病息災」と中央にだるまのスタンプがおされるのが大きな特徴の御朱印で、初穂料はそれぞれ500円でした。

夢叶御朱印の破魔矢は、自分に降りかかる魔を破り、幸福を射止めるという願いが込められている縁起物です。夢叶御朱印をいただけば、まさに夢が叶うような前向きな気持ちになれそうです。
無病息災御朱印のだるまは、転んでも起き上がるという縁起物として知られています。右上には「開運」の文字と亀の甲羅が描かれた絵馬の印もおされ、ずっと健康でいられるように、また病気をしてもすぐに復活できるようにとの願いが強く伝わってくるかのようです。
「縁(えにし)御朱印」と「季節印御朱印」もありました。
縁御朱印は大きく金文字で「縁」と書かれる縁結びの神としても知られる御祭神の大国主大神にちなんだ御朱印、季節印御朱印はその名の通りその季節にあわせたさまざまな絵柄が描かれる御朱印で、初穂料はいずれも500円でした。

縁御朱印からはさまざまなご縁が巡ってきそうな大国主大神のご神徳を感じ、右上の干支の巳のイラストのスタンプが可愛らしさを添えています。
季節印御朱印は、私が参拝した令和7年(2025年)10月は、神輿がモチーフになっていました。比治山神社では、毎年10月に秋季例大祭があり、米俵を並べた「俵みこし」が奉納されます。俵みこしをあしらった季節印の横には、プロ野球の広島東洋カープを彷彿とさせる赤いヘルメットの印がおされていました。歴史と現代が融合した、まさに広島を象徴する御朱印ともいえるでしょう。
これまでご紹介した御朱印とは雰囲気が大きく異なる「いらすと御朱印」もあり、初穂料は300円でした。

いらすと御朱印は、比治山神社の巫女さんが考案したものだそうで、月替わりの神様のイラストシールとお話がついたユニークな御朱印とです。背面には糊がついているので、御朱印帳に貼り付けるのにも便利な仕様になっています。可愛らしい御朱印とともに神社や神話を学ぶ、まさに一石二鳥の御朱印ではないでしょうか。
御祭神にお願い事をしたあとに、多種多様な御朱印の中からご自身の願いと合致する御朱印を見つけることができれば、ご利益が増すことでしょう。
比治山神社は、昭和20年(1945年)の原爆投下にて多くのものを失いましたが、一部のものは戦前の姿のままをとどめています。
そのひとつが、比治山神社を訪問する際に最初に参拝者を出迎えてくれる「第一鳥居」です。この第一鳥居は、柱は垂直で貫の部分が飛び出ていない構造が特徴です。このような形の鳥居は神明鳥居(しんめいとりい)と呼ばれ、原始的な形の鳥居ともいわれています。

また、第一鳥居の近くにたたずむ狛犬たちも原爆遺構のひとつです。
口を開けてどこか笑っているようにも見える狛犬は、安産・厄除け祈願の狛犬としても知られています。狛犬には添え書きが置かれており、最初に右手の狛犬を撫で、次に左手の狛犬を撫でて祈願するようにとのことでした。私もそのとおりに拝むと、どこか狛犬の力をわけていただいたような気持ちになりました。

比治山神社を訪れた際には、歴史を感じる建造物にもぜひ目を向けてみてください。
比治山神社は、周辺地域一帯の産土神として親しまれてきた神社、豊かな自然環境は都会のオアシス的役割としても愛されています。神紋が特徴的な伝統的な基本の御朱印のほか、色鮮やかなものから季節限定のものまで、常時複数種類の御朱印が授与されていて、御朱印巡り好きの人にも人気になっています。自分の願いに応じた御朱印を拝受し祈りを深めてみてはいかがでしょうか。
ライター:綾木ゆうき
福岡出身、山口県北部在住のWebライター。幼少期に6年間習字を習っていたことから、筆跡の美しさに魅了され御朱印収集をはじめました。現在は九州・中国地方を中心に、趣味の国内旅行を兼ねて全国各地の御朱印を集めています。
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