- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
山口県長門市にある「二尊院」は、唐の国の美女・楊貴妃が難を逃れ日本へやってきたとされる「楊貴妃伝説」で知られる寺院です。楊貴妃にまつわる「遣迎二尊」の御朱印をいただくことができ、宿坊宿泊者限定で「楊貴妃AIイラスト」が入った御朱印も授与されています。
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山口県長門市にある「二尊院(にそんいん)」は、正式には「龍伏山 天請寺 二尊院(りゅうふくざん てんしょうじ にそんいん)」と称する真言宗御室派の寺院です。山口県の北西部の日本海に面した向津具半島(むかつくはんとう)の内側、油谷湾(ゆやわん)を望む場所に立地しています。
※真言宗御室派の総本山である仁和寺に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「仁和寺」の歴史と信仰を感じる「旧御室御所」と「御室弘法大師」の御朱印
二尊院は、大同2年(807年)に天台宗の開祖・最澄(さいちょう)が開いたとされています。当時は向津具半島内に15の末寺と8つの僧坊とを従え、「向津具城(むかつくじょう)」とも呼ばれるほどの大寺院でした。
二尊院はやがて衰退していきましたが、江戸時代初期に長州藩2代藩主・毛利綱廣(もうりつなひろ)の手によって真言宗に改められ再び繁栄します。その後の戦乱で僧坊や末寺はすべて失われ、現在に至っています。
また、世界三大美女とされる唐の皇妃・楊貴妃(ようきひ)がこの地に逃れたという「楊貴妃伝説」が伝わる寺としても広く知られています。


二尊院の御朱印は、本堂手前の「二尊院寺務所 お守り授与所」にていただくことができます。
右から「奉拝」「日付」「遣迎二尊」「龍伏山二尊院」と墨書きされ、「楊貴妃菩提處」「蓮と梵字」「山号」の朱印がおされるデザインで、冥加料は500円でした。

御朱印の中央に記されている「遣迎二尊(けんげいにそん)」とは、釈迦如来(しゃかにょらい)と阿弥陀如来(あみだにょらい)を並べて祀る姿を意味しています。二尊院は釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を一体の御本尊として祀っていて、この形式はきわめて珍しいです。
釈迦如来は現世の教主、阿弥陀如来は極楽浄土の教主とされ、対の存在であり、いずれも等しく人々を救済し極楽浄土へ導いてくれる仏様であるとされています。
御朱印の「楊貴妃菩提處(ようきひぼだいしょ)」の朱印は、二尊院に伝わる「楊貴妃伝説」を表しています。
唐の皇帝に寵愛された楊貴妃は、安禄山の乱の際に命を絶たれたと伝わっていますが、実は日本へ逃れたとする漢詩も残されています。その漂着地が向津具半島であり、二尊院の地に葬られたというのです。
二尊院にはこのような逸話が伝わっています。奈良時代の天宝15年(765年)に楊貴妃は動乱を避けて粗末な船で海を渡り、日本に辿り着いたものの間もなく世を去り、村人はその死を悼み、手厚く葬ります。のちに唐の皇帝の夢に楊貴妃が現れ、「日本に流れ着いて死んだが、成仏できずに困っている。弔ってほしい。」と告げます。そこで皇帝は二尊の仏像を日本へ送りますが、墓所がわからず京都に安置されました。その後、墓所が判明した際に新たに仏像を造りわけ与え、この寺を「二尊院」と呼ぶようになりました。

境内には「楊貴妃の墓」とされる五輪塔が現存しています。
五輪塔は日本独自の供養塔で、地・水・火・風・空の五大要素を表す構造を持つのが特徴です。この墓は鎌倉時代末期の様式で築かれたとされ、安産・子宝・縁結び、さらには美しい子を授かるご利益があるといわれています。摩尼車(まにぐるま)を回して祈りを捧げる人が後を絶ちません。


二尊院で参拝し御朱印を拝受すれば、楊貴妃ゆかりの二尊とご縁を結び、楊貴妃にまつわる歴史を深く理解できることでしょう。
二尊院には、仏教体験と宿泊ができる宿坊「えんとき」があります。
写経や滝行、護摩焚きといった本格的な修行から、気軽な仏教体験まで、自分の関心に合わせて選ぶことができる複数のプランが用意されています。心を込めて作られる精進料理も評判です。
修行を終えた夜には、住職とお酒を酌み交わしながら人生相談ができる「坊主バー」も人気です。仏教を身近に感じつつ、心身をリセットする特別なひとときを味わうことができます。加えて、絶景を望むオートキャンプやバーベキューなど、長門の豊かな自然を楽しむアクティビティも充実しています。

なお、二尊院の宿坊に泊まった人は、AIで生成された楊貴妃の画像が添えられた特別御朱印をいただくことができます。楊貴妃伝説と現代技術が交わる、新たな信仰文化を感じられる御朱印ですので、宿坊に宿泊された際にはぜひ拝受してみてください。
二尊院は、釈迦如来と阿弥陀如来が並んで祀られる珍しい寺院です。楊貴妃が難を逃れるため日本へ逃げたとされる「楊貴妃伝説」が伝わっており、楊貴妃を弔う二尊仏が寺院を見守っています。御朱印をいただき、楊貴妃の墓に手を合わせれば、唐とのつながりの歴史を身近に感じ、安産・子宝・縁結びのご利益もより一層深まることでしょう。宿坊に泊まって、静かに自分を見つめ直し、日常のしがらみから解き放たれる体験もおすすめです。
ライター:綾木ゆうき
福岡出身、山口県北部在住のWebライター。幼少期に6年間習字を習っていたことから、筆跡の美しさに魅了され御朱印収集をはじめました。現在は九州・中国地方を中心に、趣味の国内旅行を兼ねて全国各地の御朱印を集めています。
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