
- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
東京都品川区にある「蛇窪神社」は、「東京の白蛇さま」と呼ばれて親しまれ、特に金運上昇のご利益が有名な神社です。龍神と白蛇が表現された朱印がおされる通常御朱印のほか、ご縁日や祭事、季節にあわせて授与される多種多彩な限定御朱印も授与されています。
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東京都品川区にある「蛇窪神社(へびくぼじんじゃ)」は、「東京の白蛇さま」と呼ばれて親しまれ、金運・財運上昇のご利益で名高い神社です。
その歴史は古く、鎌倉時代後期の元亨2年(1322年)に、現在の東京都大田区大森にある厳正寺(ごんしょうじ)の僧侶が池の竜神に雨乞いの祈願をしたところ、慈雨が降り、厳正寺を開山した鎌倉幕府第3代執権・北条泰時(ほうじょうやすとき)の弟・北条重時(ほうじょうしげとき)の息子・時千代(ときちよ)の旧臣らが当地に神社を勧進し祀ったというのが始まりとされています。
蛇窪神社の最大の特徴は、社名の通り「蛇」との深いつながりです。
蛇窪神社の正式名称は「天祖神社(てんそじんじゃ)」なのですが、昔、社の周辺にあった窪地には大蛇が棲んでおり、この地域に「蛇窪」という地名がつけられ、後に境内に祀られていた白蛇様(白蛇大神)と弁財天のご神徳があついと評判になり、いつしか「蛇窪神社」の通称で親しまれるようになりました。
御祭神は、主祭神として天照大御神(あまてらすおおみかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、応神天皇(おうじんてんのう)、境内社に白蛇大神(しろへびおおかみ)や市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)、弁財天(べんざいてん)などが祀られています。特に白蛇大神は古来より富をもたらす福の神として、弁財天は財運や芸事の神としてあつい信仰をあつめており、金運上昇を願う多くの参拝者が訪れています。
蛇窪神社では、通年で授与されている通常御朱印をはじめ、特定の日にしか授与されない限定御朱印など、様々な種類の御朱印が用意されていて、本殿そばの社務所でいただくことができます。
通常の御朱印は、墨書きにあたる部分がスタンプになっていて、参拝日の漢数字のみ直接書き入れていただけます。右上には「奉拝」の字、右下には「東京の白蛇さま」の朱印がおされ、中央上部には、「蛇窪神社の御神印(社紋)」と中央から下部にかけて「蛇窪神社」の字と朱印、左側には参拝日の字が入るデザインで、初穂料は500円でした。
この御朱印で特筆すべき箇所は、中央上部におされている社紋です。
この社紋は、神社の由緒とご神徳を深く象徴する二つの紋様から成り立っています。神社の公式な説明によれば、この社紋は「雨竜紋(うりゅうもん)」と「七つ蛇の目紋(ななつじゃのめもん)」を組み合わせたものだそうです。
雨竜紋は、神社の起源である「雨乞い」を象徴する龍の紋です。鎌倉時代、この地が干ばつに見舞われた際に、人々を救うために神明社が創建されたという歴史に深く根差しています。天候を司り、恵みの雨をもたらす龍神への信仰が、この紋には込められています。
七つ蛇の目紋は、お社に巻きついているとされる七体の白蛇を表した紋です。蛇窪神社の象徴である白蛇様、そしてその篤いご神徳をダイレクトに表現しています。「七」という数字は古来より縁起の良い数とされており、この紋からは白蛇様からの力強いご加護を授かることができる、という信仰が感じられます。
このように、蛇窪神社の社紋は、一般的な家紋の流用ではなく、神社の創祀の由来である「龍神」と、篤い信仰を集める「白蛇様」という、この神社ならではの二つの大きな要素を融合させた、唯一無二のものであることがわかります。
右下の2匹の白蛇で象られた「東京の白蛇さま」の朱印も含め、御朱印に込められた深い意味をぜひ感じ取ってみてください。
この御朱印は、私が御朱印巡りで使っている特別な御朱印帳「千年帳」にいただきました。千年帳の本紙は、楮(こうぞ)という伝統的な和紙原料を使って職人さんが一枚一枚手漉きした「土佐手漉和紙」です。特別な和紙におされた朱印は、薄い朱色ですがたいへん美しくはっきり見えます。土佐手漉和紙は、1000年もつともいわれる保存性の高さが魅力ですので、何年かしてから御朱印を見返すのも楽しみの一つといえそうですね。
※千年帳の本紙に関しては、以下リンクをご参照ください。
蛇窪神社では、様々な限定御朱印が授与されていますが、私が参拝した令和7年(2025年)は巳年ということもあり、令和7年限定の「乙巳白蛇御朱印」が注目を集めており、初穂料は1,500円で拝受しました。
乙巳白蛇御朱印は、伝統的な手漉き和紙に凹凸を加えることで白蛇が浮き出るような仕掛けがされていて、上部には「奉拝」「令和7年巳年」の金色の文字、中央には蛇窪神社の社紋、右下には蛇窪神社の金印がおされるデザインです。白蛇の赤い目は、神職さん巫女さんが1枚ずつ目入れ(命入れ)をしているそうです。
また、蛇窪神社では蛇・弁財天にちなんで、巳の日(みのひ)限定の授与品があります。
巳の日とは、約12日に1度の間隔でやってくる吉日のことで、巳は弁財天の遣いとなった蛇のことを意味します。弁財天は芸術の神と考えられていて、芸術・芸能・勝負事・学力・学問・財運といった、ありとあらゆる運気を上げてくれるといわれています。
さらに、己巳の日(つちのとみのひ)が60日に1度やってくる吉日で、巳の日よりも特に金運が上がるとされています。
己巳の日限定御朱印は、白蛇様と弁財天のご利益をより強く感じられるよう、特別な意匠が凝らされています。例えば、金字で「つちのとみのひ」と書かれたり、白蛇と弁財天が切り絵で表現されるなど、通常御朱印とは一線を画す豪華なデザインが特徴です。
令和7年は巳年ということもあり、この己巳の日限定御朱印を求めて多くの参拝者が訪れています。金運上昇を求める人は、ぜひ己巳の日にあわせて蛇窪神社を参拝し、白蛇様と弁済天とご縁を結ぶことができる特別な御朱印をいただいてみてください。
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蛇窪神社では、他にも正月や例大祭などの祭事や、季節の節目などに合わせて期間限定の御朱印が授与されています。これらの御朱印は、四季折々の花や風物詩、干支などが描かれた色鮮やかなデザインが多く、御朱印巡り好きの人の間でとても人気になっています。
限定御朱印の情報は蛇窪神社の公式サイトや公式SNSで随時告知されていますので、限定御朱印拝受希望の人は参拝前にどのような御朱印が授与されているかチェックすることをおすすめします。
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参拝を終え、御朱印をいただいた後は、ぜひ境内をゆっくりと散策してみてください。蛇窪神社には、ご利益をさらに高めるスポットが点在しています。
境内にある「白蛇清水」は、強力な金運上昇スポットとして知られています。社務所で「白蛇種銭(しろへびたねぜに)」を授かり、この清水で洗い清めることで、金運・財運のご利益を授かることができるといわれています。
清めたお金は、一部をお賽銭として奉納し、残りは大切に財布に入れて持ち帰りましょう。洗い清めた白蛇種銭を財布に入れておくと、それが「種」となって仲間(お金)を呼び寄せ、財産が増えるといわれています。
拝殿の横には、可愛らしい姿をした「撫で白蛇」の石像があります。この白蛇様を心を込めて撫でることで、身体健全や開運のご利益をいただけるとされています。金運上昇を願う人は特に頭を、子宝や安産を願う人は特にお腹を撫でると良いといわれていますので、ぜひ試してみてください。
蛇窪神社は、白蛇信仰に根差した強力な金運・開運スポットとして有名です。令和7年は巳年なので、さらにご利益が高まるといわれ、大きな注目を集めています。神社の歴史と風格が凝縮された通常御朱印、特別な日にしかいただけない限定御朱印は、白蛇様・弁済天とご縁を結んだ証として特別なものになるでしょう。白蛇清水での銭洗いや、撫で白蛇など見どころも多く、心願成就を願う参拝ができますので、巳年に蛇窪神社にぜひ訪れてみてください。
ライター:洋介0522
旅行添乗員の経験があるWebライター兼ディレクター。20代の時に仕事で四国八十八ヶ所のツアーに3回添乗したことで御朱印に興味をもちました。現在はワーケーションしながら全国各地の神社を巡り、御朱印をいただくのを趣味の一つにしています。御朱印帳は現在6冊目で、お気に入りの御朱印帳は京都・建仁寺のものです。
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愛知県豊川市にある「砥鹿神社」は、「三河國一之宮」として長い歴史をもち崇敬をあつめる神社です。三河国一宮と記された伝統的な御朱印の他に、イベントや月替わりの限定御朱印が授与されていて、特に豊川市の特産品であるバラにちなんだ限定御朱印が話題になっています。
福岡県北九州市にある「八坂神社」は、福岡三大祭のひとつである「小倉祇園太鼓」が開催されることで知られており、祭りゆかりの御朱印をいただくことができます。小倉城の敷地内にあり、歴史観光スポットとしても人気があります。
大分県中津市にある「雲八幡宮」は、神功皇后ゆかりの「雲の社」を受け継ぐ長い歴史がある古社です。神社名の由来にもなった神話にちなんだ「雲」が素敵にデザインされた御朱印が、参拝の証として評判になっています。
大阪府大阪市天王寺区にある「四天王寺」は、日本仏法最初の官寺として聖徳太子によって創建された古刹です。御本尊・救世観音が祀られている「金堂(大悲殿)」の御朱印を基本に、広大な境内にあるたくさんのお堂・仏様に対応する20種類以上の御朱印が授与されています。