- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
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埼玉県行田市にある「前玉神社」は、古墳の墳頂に社殿がある、古代からの歴史を有する神社です。社名の「前玉」は現在の県名「埼玉」の語源であると考えれられていて、この地が古代から重要な聖地であり、幸福や良縁をもたらす神として崇敬をあつめてきた歴史を表す御朱印をいただくことができます。
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埼玉県行田市、複数の古墳が集積する「埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)」の一角の円墳の上に社殿がある「前玉神社(さきたまじんじゃ)」は、古墳群を守護する形で祀られたのが起源と考えられている古社です。
前玉神社が鎮座する埼玉古墳群は、前方後円墳8基と円墳1基の大型古墳が残る全国有数の大型古墳群です。かつては大型古墳の周りに多数の小型古墳もありましたが、昭和時代初期の周囲の沼地の干拓で取り壊されました。日本最大級の円墳「丸墓山古墳(まるはかやまこふん)」や、国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」が出土した「稲荷山古墳(いなりやまこふん)」が有名で、現在はさきたま古墳公園として周辺が整備され、国の特別史跡にも指定されています。
前玉神社の社殿は、高さ8.7m・周囲92mほどの円墳「浅間塚古墳(せんげんづかこふん)」の墳頂にあり、社殿が古墳群の方角を向いて建てられていることから、古墳時代にこの地を治めた首長が古墳群を守護する形で祀ったのが始まりという説があります。
社伝によれば、中世以降に近くの忍城(おしじょう)の城内にあった浅間社をこの古墳に勧請し「浅間社」とも呼ばれるようになりました。浅間社は富士山を御神体とする信仰の社であり、古墳が富士山に見立てられていたそうです。
もとは古墳上の社を「上ノ宮」、中腹の社を「下ノ宮」と呼んでいましたが、明治時代に上ノ宮が「前玉神社」、下ノ宮が「浅間神社」とそれぞれ定められました。
前玉神社の境内へは、参道を抜けた先にある浅間塚古墳の墳頂へ急な石段をのぼる必要があります。


石段参道両脇には江戸時代中期の元禄10年(1697年)に氏子が奉納した「万葉灯籠」と呼ばれる石灯籠が2基あり、それぞれに日本最古の和歌集「万葉集」に収められた当地ゆかりの歌、船人の心情を詠んだ「埼玉の津」と鴨を詠んだ「小埼沼」が刻まれています。この地が古代から有名な場所であったことがわかり、前玉神社が由緒正しき神社であることを物語っています。
石段をのぼりきると、精緻な彫刻が施された社殿が姿を現します。古墳の頂上という限られた空間に建てられているため規模は大きくないですが、長い歴史を感じる重厚な造りの社殿です。


前玉神社では、基本の御朱印のほかに、季節や行事にあわせて期間限定御朱印が授与されています。
基本の御朱印は、右に「奉拝」「延喜式内」、中央に「前玉神社」、左に「参拝日付」の墨書きに、右に「武蔵国前玉」、中央に「神社印」、中央下部に「幸魂」の朱印がおされるデザインです。

前玉神社の社名である「前玉」は、現在の県名である「埼玉」の語源であると考えられています。
奈良時代の戸籍帳に「前玉郡」の記載があり、平安時代に編纂された官社一覧「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」にも「前玉神社」の名が記載され、古くから地名として使用されていたことがわかります。「前玉」がのちに「埼玉(さきたま/さいたま)」へと変化したとされていて、前玉神社が鎮座するこの地が古代から特別な場所であり、前玉神社が地域で重要な役割を果たしてきたことを物語っています。
御朱印に「延喜式内」と記されるのは、延喜式神名帳に記載されている神社であり、平安時代にすでに格式の高い神社として朝廷にも認められていたことを表しています。
また、朱印に刻まれている「幸魂」も神社名と同じ「さきたま」と読みます。
前玉神社の御祭神は、女神である前玉比売神(さきたまひめのみこと)と男神である前玉彦命(さきたまひこのみこと)の二柱で、人の身を守り幸福をもたらす神様であるといわれることから「幸魂神社」とも表記され、縁結びの神様として信仰されています。
前玉神社の御朱印は、この地が古代から重要な聖地であり、幸福や良縁をもたらす神として崇敬をあつめてきた歴史を表しているといえるでしょう。
私が令和8年(2026年)7月に前玉神社を参拝した際には、季節限定の御朱印もいただきました。
墨書きや朱印の要素は基本の御朱印と共通で、台紙や朱印の装飾にあじさいのモチーフがあしらわれたデザインでした。季節限定の御朱印は、季節ごとにデザインが変わり、一期一会の参拝の思い出を御朱印の形で心に刻むのにおすすめです。

また、前玉神社の境内には4匹の猫が暮らしており、「猫神社」としても親しまれています。
毎月22日を含む前後数日には、この看板猫たちをモチーフにした限定御朱印が授与されており、2月22日の「ネコの日」には特別な限定御朱印も授与され、御朱印巡り好きや猫好きの間で話題になっています。
私が参拝した際には猫の姿を見かけることはできませんでしたが、社務所前には猫をあしらったお守りなどの授与品が並んでいて、とても可愛らしい意匠にひかれました。
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前玉神社に参拝した際には、どのようなデザインの御朱印が授与されているかぜひチェックしてみてください。猫の姿やお気に入りの授与品を探してみるのもおすすめです。
前玉神社の見どころとして、境内にある「龍泉池(りゅうせんち)」があります。
地元では龍神様を祀っているのではないかという話もある聖なる池とされ、幻想的な雰囲気だったので、前玉神社を参拝の際にはぜひご覧になってみてください。

前玉神社は古墳の頂上に境内を有する特別なロケーションで、独特の雰囲気や景観が魅力です。御朱印には、県名「埼玉」の語源になったとされる由緒正しき歴史が表わされているように感じました。猫が暮らしていることでも有名で、猫が描かれた御朱印をはじめ限定の御朱印も人気になっていますので、御朱印巡り好きの人はもちろん、古墳や歴史好きの人、猫好きの人などいろいろな人に参拝をおすすめしたい神社です。
ライター:あかむ
関東在住の旅行やお出かけが好き。気づけば御朱印帳を片手に全国の神社や寺院を巡るようになっていました。御朱印に記された文字や印のひとつひとつにいろいろな意味があることを知ってから、参拝体験がより深いものになった気がしています。近所の寺社から旅先での一期一会の出会いまで、御朱印とともに綴っていきます。
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