- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
熊本県山鹿市にある「大宮神社」では、幻想的な夏祭り「山鹿灯籠祭り」が開催され、山鹿灯籠にちなんだ御朱印をいただくことができます。周辺は昔の宿場町の雰囲気をのこし、温泉地としても人気の観光エリアです。
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熊本県山鹿市にある「大宮神社(おおみやじんじゃ)」は、日本武尊(やまとたける)の父とされる景行天皇(けいこうてんのう)が、九州を巡行した際に宿泊のための行宮(仮御所)を建てた跡地に鎮座する神社であり、ご祭神として景行天皇を祀ったのが起源とされています。。延久4年(1072年)に、肥後国菊池郡(現在の熊本県菊池市)を本拠とした豪族・菊池氏の祖である菊池則隆(きくちのりたか)が、「阿蘇開拓の祖」と称される健磐龍命(たけいわたつのみこと)などの阿蘇十二神を合祀しています。
境内には、小さな鳥居をくぐりながら無病息災を願う「ぎおんさん鳥居くぐり」や、御神木のモクセイ、境内の裏手に祠が並ぶ境内社など見ごたえのあるスポットが点在しています。
大宮神社は、毎年のお盆の8月15日から17日に開催される「山鹿灯籠祭り(やまがとうろうまつり)」で有名です。女性を中心に行われる「灯籠踊り」と、男性を中心に行われる「奉納灯籠」とがあります。
15日の夜に女性中心に行われる「灯籠踊り(とうろうおどり)」は、金の和紙で作られた金灯籠(かなとうろう)を頭の上に乗せた浴衣姿の千人ほどの女性が輪になって踊ったり、市内を練り歩いたりする山鹿の夏の風物詩です。景行天皇が菊池川を渡って上陸しようとした際に、濃霧が辺り一面に立ち込めて進路を見失ったため、村人が松明を灯して道案内をしたのが起源なのだとか。暗闇に多数の灯籠の灯りが煌めく圧巻の光景が、地元民から観光客まで多くの人を魅了してやみません。
一方で、男性中心に行われる「奉納灯籠(ほうのうとうろう)」は、15日に各町内で展示されていた灯籠を17日の午前0時に、各町内から大宮神社に運ぶ神事です。神社に奉納される灯籠は、伝統の技法を受け継ぐ市内の灯籠師が丹念に作るもののみです。灯籠師渾身の作品を間近で見られる奉納灯籠も人気があります。
山鹿灯籠は、山鹿に古くから伝わる和紙とのりだけで作られる灯籠です。女性が頭の上に乗せる金灯籠のイメージが強いですが、城造りや宮造りなどの種類があり、色々な造りの灯籠があります。山鹿灯籠まつりで、その年に奉納された山鹿灯籠や御神宝「三十六歌仙絵」の等身大パネルが展示されている「燈籠殿」が大宮神社境内にありますので、参拝の際にはぜひお立ち寄りいただき、山鹿灯籠の伝統技術に触れてみてください。
大宮神社では、山鹿灯籠発祥の地であることが記載された御朱印をいただくことができます。山鹿灯籠祭りの期間中には、特別な限定御朱印が授与されることもあるようです。
大宮神社がある山鹿の町は、かつて肥後・熊本(現在の熊本県熊本市)から豊前・小倉(福岡県北九州市)へと続く「豊前街道」の宿場町が置かれていた地で、豊前街道は参勤交代道であり、大名や家臣など多くの人でにぎわっていました。
現在でも街道沿いには、昔ながらの商家の建物がのこっており、古建築を活用した飲食店とお土産店があったり、寺社も多いので、趣があります。歴史ある街並みに溶け込むように、山鹿灯籠の作品が展示され、灯籠師による実演の見学が可能な「山鹿灯籠民芸館」、山鹿灯籠の製作と販売を手掛ける灯籠店などもあり、街歩きを楽しみながら奥深い灯籠の魅力にも気軽に触れられます。
また、山鹿は1000年以上も前から湯量豊富な温泉がこんこんと湧き出す温泉地でもあります。肌触りがやわらかくて、しっとりとした湯は「美肌の湯」としても評判です。市内には、良質な温泉を気軽に堪能できる足湯や市民温泉もありますので、町歩きの合間に立ち寄ってほっと一息つくのもおすすめです。
大宮神社は、長い歴史をもつ山鹿灯籠の発祥の神社で、山鹿灯籠にちなんだ御朱印をいただくことができます。大宮神社がある山鹿の街は、古くから宿場町の雰囲気がのこり、温泉地としても人気の観光エリアですので、周辺観光も楽しみながら、山鹿灯籠の伝統工芸の世界に触れてみてください。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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