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【御朱印情報】京都府「平野神社」の桜の名所の御神紋「桜紋」が印象的な御朱印

京都府京都市北区にある「平野神社」は、平安遷都と同時に平城京より遷座され、歴代天皇も度々行幸した格式高い神社です。古くから桜の名所として有名で、桜を象徴する御神紋「桜紋」の朱印がおされる気品あふれる美しい御朱印をいただくことができます。

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平城京から平安京に遷された格式高い「平野神社」

京都府京都市北区にある「平野神社(ひらのじんじゃ)」は、奈良時代末期に平城京にあった第49代・光仁天皇(こうにんてんのう)の御所「田村後宮(たむらのこうきゅう)」に祀られていた「今木大神(いまきおおかみ)」の社が起源の神社です。延暦13年(794年)の平安京遷都に伴い現在地に遷座されました。平野神社は、遷都と共に平城京から移された唯一の神社で、朝廷にとってとても重要な神社であったと考えられています。
現在の平野神社は200m四方ほどの敷地規模ですが、当初は現在の京都御所とほぼ同じ大きさ(約1.5㎞四方)の社領を有しており、その威容は圧倒的だったといわれています。

 

御祭神の四柱を総称して「平野皇大神(ひらのすめおおかみ)」と呼び、四柱それぞれに以下のような異なった御神徳があります。
●今木皇大神(いまきすめおおかみ):源気新生・活力生成の神(生命力をよみがえらせて生きる力を与える神)
●久度大神(くどのおおかみ):竃(かまど)・生活安泰の神(衣食住の安定・家内安全の神) ※京都では台所にあった竃を「おくどさん」と呼んでいました。
● 古開大神(ふるあきのおおかみ):邪気を振り開く平安の神(悪い気を除いて道を開く神)
● 比売大神(ひめのおおかみ):生産力の神(新しいものを生み出す神)

平野神社_鳥居
「平野皇大神」の扁額が掲げられている正面鳥居の周辺は、春の季節は鮮やかな桜で彩られます。

 

平安時代中期には、国家の重大事や天変地異の際に朝廷から特別に奉幣を受けた有力な「二十二社」のうちの、最上位に位置する「上七社(かみしちしゃ)」に伊勢神宮(いせじんぐう)、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)、伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)、賀茂社(かもしゃ、上賀茂神社(かみがもじんじゃ)・下鴨神社(しもがもじんじゃ)の総称)、松尾大社(まつおたいしゃ)、春日大社(かすがたいしゃ)と並び列せられました。
※伊勢神宮、伏見稲荷大社、上賀茂神社、下鴨神社、春日大社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

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貞観6年(864年)には今木皇大神に最高位の正一位の神階が授けられたり、平野神社の例祭「平野祭(ひらのまつり)」では、皇太子から特別に奉幣を受ける定めがあったり、第64代・円融天皇(えんゆうてんのう)の行幸以来、第96代・後醍醐天皇(ごだいごてんのう)まで、のべ21回もの行幸があるなど、天皇家からの篤い崇敬を受け続けました。

 

現在の本殿は、江戸時代初期の寛永2~9年(1625~1632年)にかけて造営されたものです。左右に並んだ2つの社殿が一体になった棟が南北に並んで建つ「平野造り」「比翼春日造り(ひよくかすがづくり)」と呼ばれる平野神社特有の建築様式で、国の重要文化財に指定されています。

平野神社_社殿
二殿一体の本殿は、鳥が翼を並べて飛んでいるように見えることから「比翼」と呼ばれたそうです。

 

本殿手前に位置する拝殿は、慶安3年(1650年)に第108代・後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の中宮で江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(とくがわひでただ)の娘である東福門院(とうふくもんいん)が寄進・建立したものです。釘を一切使用しない工法を用いていることから「接木(つぎき)の拝殿」とも呼ばれています。内部には江戸時代中期から後期にかけて活躍した画家・海北友徳(かいほうゆうとく)が手掛けた三十六歌仙絵があります。
平成30年(2018年)に台風21号により拝殿すべての柱が折れるという被害を受けましたが、令和3年(2021年)に修復が完了しました。

 

 

桜の名所の御神紋「桜紋」が印象的な御朱印

平野神社では、伝統的なデザインの御朱印が授与されていて、持参した御朱印帳に直書きと書き置きタイプの対応があります。
右に「奉拝」、左に「参拝日」の墨書き、中央に桜をモチーフとした「御神紋」と「平野神社」の朱印がおされるデザインで、とてもシンプルなのですが雅な雰囲気が漂う美しいものです。

 

私は平野神社に2度参拝し、御朱印を御朱印帳に直書きで2度拝受したので、書き入れてくださった人によって異なる書体の味を楽しむことができました。

平野神社_御朱印_令和3年
令和3年(2021年)4月にいただいた平野神社の御朱印は、余白が趣を感じさせる丁寧な墨書きで、中央の桜の朱印がいっそう目を引きました。
平野神社_御朱印_令和8年
令和8年(2026年)1月にいただいた平野神社の御朱印は、勢いのある墨書きで力強さが特徴的でした。

 

平野神社の御神紋が桜の紋であるのは、境内に約62種類400本の桜が植樹され、京都屈指の桜の名所であることが由来です。平安時代中期に第65代・花山天皇(かざんてんのう)が数千本の桜を植えたことから始まっていると伝わっています。
特に珍種が多く、臣籍降下(しんせきこうか、皇族がその身分を離れて臣下の籍に降りること)した皇族が家運繁栄を願って各家伝来の桜を奉納したことによるとされています。咲き始めると京都の花見シーズンが始まるといわれる「魁桜(さきがけさくら)」を筆頭に、「平野寝覚(ひらのねざめ)」「胡蝶(こちょう)」「平野妹背(ひらのいもせ)」そして「御衣黄(ぎょいこう)」など、平野神社では約1ヶ月半もの間、様々な品種の桜を楽しむことができます。

平野神社_桜
令和3年の4月中旬に私が平野神社を訪れたときには、遅咲きの八重桜が咲き誇っていました。

 

特に美しいのは「平野の夜桜」と称されるライトアップされた桜の景観です。
境内の桜苑には桜をさえぎる大木がなく、広い空を覆うかのような桜が、薄明かりに浮かび上がる幻想的な景色は、平野神社の春の風物詩になっています。

平野神社_夜桜
灯りの入った灯籠に浮かび上がる桜は一段と美しく見えました。

 

平野神社にぜひ春の季節に訪れて、美しく咲き誇る桜の景観を楽しみ、鮮やかな桜を写し取ったかのような気品あふれる御朱印をぜひいただいてみてください。

 

 

 

 

邪気を吸い取る霊石「すえひろがね」

平野神社の拝殿左側にある樹齢400年を超える御神木・大楠(おおくすのき)の根元には、大きな石があります。これは「すえひろがね」と呼ばれている霊石で、日本最大級の餅鉄(べいてつ)です。餅鉄とは、純度70%を超える高純度な磁鉄鉱で、強力な磁力を持っています。この石は古来より霊力を宿していると信じられていて、邪気を吸い取る力があるともいわれています。

平野神社_すえひろがね
すえひろがねには、未来に向けて運が広がる「末広がり」の意味も込められています。

 

まず御神木に触れながら反時計回りにゆっくりと回ってからこのすえひろがねに触れてみてください。すると、体の中に溜まった邪気が吸い取られて、新しい活力やエネルギーが満ちてくるように感じます。授与所でいただける「すえひろがり守」をすえひろがねにくっつけると石の霊力を持ち代えることもできるそうですので、お参りの際にはぜひお試しください。

 

 

平安京の昔から都人に愛され崇敬されてきた平野神社は、1200年もの長きにわたり京を守り続けている由緒ある神社で、京都を代表する桜の名所でもあります。美しい桜を愛でながら、桜紋が印象的な京都らしい風情のある御朱印をいただいてみてください。

 

※隣接している北野天満宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

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ライター: iroha
京都市在住で副業ライターとして活動してます。仕事の合間をぬって京歩き・御朱印集めをする中で、ますます京都が好きになっていき、京都検定2級にも合格しました。歴史ある御朱印や可愛くて素敵な御朱印などをたくさん紹介できればと思っています。

 

 

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