- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
山口県長門市にある「元乃隅神社」は、120基以上もの鳥居と日本海が織り成す絶景が話題になっている神社です。稲荷神社との関わりの深いきつねが可愛く描かれた御朱印のバリエーションを目当てに参拝に訪れる人も少なくありません。
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山口県長門市に鎮座する「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」は、高台の大鳥居から日本海に向かって、120基ほどの鳥居が続く景観が話題になっている神社です。
青い雄大な日本海と無数に続く朱塗りの鳥居、周囲の豊かな自然が描き出す景観の美しさは圧巻で、アメリカのニュースや情報を専門に取り扱うチャンネル「CNN」による平成27年(2015年)の「Japan’s 31 most beautiful places(日本の最も美しい場所31選)」のひとつにも選ばれました。日本国内のみならず、世界的にも知名度が上がってきています。
元乃隅神社は、地元の網元であった岡村斉(おかむらひとし)の枕元に白狐が現れて「吾をこの地に鎮祭せよ」というお告げにもとづいて、昭和30年(1955年)に「元乃隅稲成神社」を創建したのが始まりです。その後、平成31年(2019年)に社名が現在の「元乃隅神社」へと変更されました。
各県の神社庁や宗教法人に属した神社とは異なり、個人所有の珍しい神社でもあります。商売繁盛や海上安全から開運厄除、福徳円満、願望成就、良縁、子宝など幅広いご利益に授かれると人気になっています。
元乃隅神社の御朱印は、多彩に用意されたタイプの中から自分好みの御朱印を自由に選べるようになっています。
私がいただいた御朱印は、「富」の御朱印です。
右上に「奉拝」、左側に赤い「富」「参拝日」「元乃隅神社」の字が、「神璽(しんじ)」の印の上に可愛らしい赤いきつねが描かれたデザインです。
大鳥居近くにある無人の社務所に数種類の御朱印が並べられていて、初穂料はお気持ちを納めるようになっていました。私が訪れた時には、左上のカラフルな文字には「福」「幸」「富」「勝」「愛」の5種類が、きつねも右向きと左向きの2種類がありました。文字の色やきつねの色などもカラフルで、自由に自分好みの御朱印を選べるようになっていて嬉しかったです。高台からの眺望とあわせて、個人所有の神社だからこそのオリジナリティあふれる御朱印も評判になっています。
中央の目を引くきつねは、「稲荷大神」のお使いである眷族(けんぞく)とされていて、稲荷神社と縁の深い動物です。
古くから農業が盛んだった日本には春が訪れると「山の神さま」が里へ降りてきて「田の神さま」となって稲の生育を見守り、収穫が終えた秋に山へ戻って再び「山の神さま」になるという「山の神・田の神」信仰がありました。
きつねも農業が活発な春から秋に姿を表すことが多いため、日本古来の「山の神・田の神」信仰ときつねが結びついて、きつねが稲荷大神のお使いとされるようになったと伝わっています。
元乃隅神社の御朱印も稲荷神社らしく中央に可愛らしいきつねが大きく描かれているのが特徴になっています。
御朱印には「本州最西北の稲荷神社」とも書かれています。元乃隅神社が位置する長門市は、本州最西端の山口県の中でも西北部の日本海に面した都市です。元乃隅神社は本州最西北端の向津具(むかつく)半島に鎮座していることから、本州最西北の稲荷神社であり、半島の突端のロケーションが日本海と半島の雄大な自然と連なる赤鳥居の絶景を生み出しています。
ここまでご紹介してきた景観以外に、元乃隅神社の見どころとして有名なのが「龍宮の潮吹」です。
鳥居から更に海側に進んだ場所に、岩壁に打ち寄せる波の海蝕によって形作られた縦約1m、幅20cmほどの自然の穴から海水が一気に吹き出す現象です。名前は、岩壁に打ち寄せた波が天に昇る龍の様子に似ていることに由来しています。風が強く海が荒れている時には潮が高く上がり、高さ30m以上になることも珍しくないそうです。
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元乃隅神社は海に向かって伸びる無数の鳥居と雄大な日本海の自然が織り成す絶景が話題になっている神社ですので、山口県観光の際には少し足をのばしてぜひ立ち寄ってみてください。参拝の記念に、キツネが可愛く描かれた御朱印のバリエーションから自分好みのデザインを見つけるのも楽しみのひとつです。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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