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【御朱印情報】熊本県「加藤神社」の加藤清正への尊敬の念を感じる御朱印

熊本県熊本市の熊本城内にある「加藤神社」は、熊本の礎を築いた加藤清正を祀り、「熊本三社参り」の1社に数えられる神社です。加藤清正への尊敬の念を感じる御朱印の他、季節や祭事にあわせて授与されるデザイン性豊かな御朱印が人気になっています。

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熊本城内に鎮座し加藤清正を祀る「加藤神社」

熊本県熊本市にある「加藤神社(かとうじんじゃ)」は、熊本のシンボル的な存在である熊本城の敷地内にある神社であり、戦国武将・加藤清正(かとうきよまさ)を祀っています。

 

江戸時代初期の慶長16年(1611年)の加藤清正の死後に、加藤清正を祀る浄池廟が建立され、慶長19年(1614年)に火災で焼失した本妙寺が浄地廟に移されました。その後、明治時代の神仏分離により、現在の熊本城本丸と宇土櫓(うとやぐら)の間に、「錦山神社(にしきやまじんじゃ)」として創建されたのが加藤神社の起源です。
明治7年(1874年)に熊本市京町に移設後、西南戦争により社殿が焼失してしまいましたが、明治17年(1884年)に再建され、明治42年(1909年)に現在の「加藤神社」に改称された後、昭和37年(1962年)に現在地の熊本城本丸へと移設されました。

加藤神社_熊本城
加藤神社の敷地内から熊本城の雄姿を眺められます。

 

熊本市内では「一に清正公(加藤神社)、二に高橋稲荷、三が別所のこんぴらさん(別所琴平神社)」とうたわれる3社に参って祈願する風習「熊本三社参り」があり、その1社に数えられ、熊本で特に篤い信仰をあつめる神社のひとつになっています。
※加藤神社と同じ熊本三社参りの1社に数えられる高橋稲荷神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】熊本県「高橋稲荷神社」の「日本稲荷五社」と記される御朱印

 

加藤神社_社殿
大きな唐破風の屋根とコンクリート造りが特徴の拝殿です。

 

 

加藤清正への尊敬の念を感じる御朱印

加藤神社の御朱印は、拝殿の右手にある授与所で、初穂料500円で御朱印帳に直書きしていただきました。
「仰清正公」「参拝日」の墨書きに加えて、「加藤神社」の朱印、「記念事業 令和乃大造営」の印がおされるデザインです。

加藤神社_御朱印
加藤清正への感謝の気持ちと歴史が詰まった加藤神社の御朱印です。

 

中央に書かれている加藤清正は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した戦国武将で、築城の名手としても名をはせました。
安土桃山時代の天正16年(1588年)に、肥後国(現在の熊本県)の領主となって以降、地域の土木工事や治水、交通路の整備などに尽力しました。その後の熊本の発展にも関わる大きな功績をのこしたことから、熊本では加藤清正は「セイショコさん」と呼ばれ、慕われています。
御朱印に記されている「仰」は敬意を表す言葉であり、熊本の礎を築いた加藤清正に対する尊敬の気持ちが加藤神社の御朱印にも込められています。

 

御朱印の右上の「虎の印」は、加藤清正が朝鮮出兵時に虎を退治したという逸話を物語るもので、加藤清正の勇猛果敢な気質を象徴しています。

加藤神社_太鼓橋
加藤神社の境内には、加藤清正が文禄・慶長の役の記念に持ち帰ったとされる「太鼓橋(出世橋)」もありました。

 

令和3年(2021年)に御創建150年、令和4年(2022年)に熊本城内再遷宮60年を迎えた加藤神社ですが、平成28年(2016年)に発生した熊本地震では甚大な被害を受けました。
御朱印に記されている「記念事業 令和乃大造営」として、熊本地震で被害受けた場所の復旧に加え、祈願者と参拝者の控室・休憩所不足も解消するための境内整備事業が進められています。

 

 

季節・祭事期間限定のデザイン性豊かな御朱印

加藤神社では、通常デザインの御朱印の他にも、季節や祭事にあわせて期間限定の御朱印も授与されています。

 

今回私が参拝した令和6年(2024年)12月には、12月限定の「照紅葉」をテーマにした御朱印が授与されていたので、いただきました。
紅葉をイメージした見開きサイズの赤い紙に、金色で書かれた「加藤神社」「師走」「照紅葉」「参拝日」の文字と、神社印や「履道応乾」の印、紅葉や虎のイラストも入る、華やかなデザインの御朱印です。

加藤神社_御朱印_12月限定照紅葉
金色の文字と上質な紙に特別感がある令和6年12月限定の照紅葉の御朱印です。

 

左側に大きく書かれたテーマの「照紅葉(てりもみじ)」とは、美しく光り輝く紅葉のことで、加藤神社境内のきれいな紅葉を想起させます。

加藤神社_鳥居_紅葉
私が参拝したときには、鳥居周辺など境内のいろいろなところで紅葉の美しい景色を楽しむことができました。

 

左下に押印された「履道応乾(りどうおうけん)」は、「自らは一歩身を引いて自分はなすべきことをしていれば必ず道は開ける」という意味の言葉です。加藤清正の座右の銘であり、加藤清正の黒印に刻まれていた言葉でもあります。

 

期間限定でいろいろな御朱印が授与されていますので、何度も参拝に訪れて御朱印を集めていくのもおすすめです。

 

 

 

 

 

「銀杏城」の愛称で親しまれる「熊本城」

加藤神社が鎮座する熊本城は、慶長6年(1601年)に7年ほどの年月をかけて誕生したお城で、愛知県・名古屋城、兵庫県・姫路城と並び「日本三名城」の1つにも数えられています。
城内に大きなイチョウの木が植えられていることから、「銀杏城(ぎんなんじょう)」の愛称でも親しまれていて、私が訪れた12月の初めには城内のいたる所からお城と紅葉が描き出す鮮やかなコントラストを愛でることができました。

加藤神社_熊本城_イチョウ
天守閣6階にある展望フロアから、大イチョウの全景を見ることができました。

 

 

熊本城内にある加藤神社では、熊本の礎を築いた加藤清正の功績を知り、ご縁を結ぶことができます。熊本随一の観光名所である熊本城を訪れた際には、加藤神社にも立ち寄って、参拝の証として、また加藤清正によって築かれた熊本城を訪れた記念として、御朱印をいただいてみてください。

 

 

 

 

ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。

 

 

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