- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
東京都大田区にある「羽田神社」は、羽田空港を含む羽田エリアの総鎮守として信仰されている神社です。飛行機をモチーフにした御朱印や期間限定のポップアップ御朱印が特徴的で、境内にある「羽田富士」の参拝記念御朱印もいただくことができます。
スポンサーリンク
東京都大田区になる「羽田神社(はねだじんじゃ)」は、日本の航空路線のハブである羽田空港を含む羽田エリア全域を氏子地域としていて、「羽田の氏神様」「羽田総鎮守」として親しまれている神社です。羽田空港と縁が深いため、航空会社からの信仰もあつく、運航安全や航空安全の祈願のために空港関係者や空港利用者の参拝も多いようです。
御祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)と稲田姫命(イナダヒメノミコト)です。この2柱は夫婦の神様なので縁結びや良縁祈願の御神徳があるといわれ、羽田神社は縁結びの神社としても人気です。
羽田神社の始まりはおよそ800年前の鎌倉時代といわれ、羽田浦水軍の行方与次郎(なめかたよじろう)が牛頭天王(ごずてんのう)を祀ったことが起源とされています。牛頭天王はインド由来の神で、もともとはお釈迦さまが生まれた場所である「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)」の守護神でした。疫病を防ぐ神といわれ、後に須佐之男命と同一の神とされるようになり、神仏習合の時代には牛頭天皇と須佐之男命を祀る「祇園信仰」が盛んでした。
江戸時代の文久元年(1861年)に天然痘が流行したときには、時の将軍・徳川家定が病気平癒祈願のために羽田神社に参拝していて、徳川家・島津家・藤堂家など名だたる戦国武将からも信仰を集めたため、病気平癒祈願の神社としても知られています。
明治元年(1869年)、神仏分離により隣接する真言宗の寺院「自性院(じしょういん)」の境内に祀られていた牛頭天王社が独立し、八雲神社(やくもじんじゃ)となりました。その後、明治40年(1907年)に「羽田神社」に改称されています。
羽田神社では直書きの伝統的な御朱印がいただけます。印は「羽田総鎮守」と「羽田神社」、右下のスタンプには社殿と飛び立つ飛行機が描かれています。墨書きは「奉拝」、「羽田神社」、参拝した日付です。
また、羽田神社境内にある「富士塚(ふじづか)」を参拝した記念の御朱印もいただけます。こちらは印と日付のみで、印には「奉拝 羽田富士塚」「大田区文化財」という文字とともに富士塚の姿が描かれています。
羽田神社の境内にある富士塚は、明治時代初期に地域の「富士講(ふじこう)」によって作られたものです。富士講とは、江戸時代に始まった民間信仰のひとつで、定期的に「拝み」と呼ばれる行事と富士登山を行うことを目的とする集まりで、富士塚は富士講の富士山信仰によって富士山を模して作られたもので、主に江戸を中心とした関東地方で流行しました。
富士塚は、人工の山が多いですが、小さな丘や古墳を利用したものもあり、現代では「ミニチュア富士」や地名を冠した「○○富士」などと呼ばれて親しまれています。羽田神社の富士塚は「羽田富士」と呼ばれ、大田区の有形民俗文化財に指定されている貴重なものです。私が参拝したときは崩落の危険性があったため登拝禁止でしたが、令和2年(2020年)に改修工事が行われ現在は登れるようになっていて、参拝記念の御朱印をいただくことができます。
※同じく富士塚参拝記念の御朱印をいただくことができる鳩森八幡神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
また、御朱印をいただくと羽田神社の御朱印には飛行機の形、富士塚の御朱印には富士山の形をしたしおりが参拝記念としていただけます。このしおりには期間限定のデザインがあり、お正月には「初詣」や「2024」といった西暦の年号が入るので、複数回参拝に訪れて集める楽しみがあります。
羽田神社では直書きの御朱印以外にもさまざまな御朱印がいただけます。
なかでも、お正月や7月・8月開催の「夏詣」などの特別な期間のみ数量限定で頒布されている「ポップアップ御朱印」が人気です。こちらは書き置きでの頒布ですが、二つ折りになった御朱印の用紙を開くとお神輿が立体的に飛び出す仕掛けで、とてもインパクトがあります。
開くと見開きサイズの御朱印になっていて、夏詣バージョンでは右上に「奉拝」の墨書きがあり、右中央に「夏詣」と「羽田神社」の印が押されています。左側は飛び立つ飛行機と「羽田富士塚」の印が押されていて、羽田神社らしいデザインとなっています。
珍しい御朱印を探している御朱印集め好きの人は、ぜひタイミングをあわせて参拝して、ポップアップ御朱印を拝受してみてください。
羽田神社は、羽田空港を含む羽田エリアの総鎮守として古くから信仰されているため、全国的にも珍しい航空安全の御利益があり、飛行機のデザインが施された珍しい御朱印をいただくことができます。境内にある富士塚「羽田富士」は江戸時代の信仰文化を現代に伝える貴重な史跡なので、ぜひ富士塚にも登って参拝記念の御朱印をいただいてみてください。
ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。
スポンサーリンク
奈良県桜井市にある「長谷寺」は、観音信仰・長谷信仰の拠点の大寺院で、四季折々の花を鑑賞できる「花の御寺」として知られています。季節の限定切り絵御朱印など季節・祭事にあわせたいろいろなデザインの限定御朱印が授与されています。
愛知県名古屋市にある「八事山興正寺」は、名古屋エリアの弘法大師空海信仰の中心的な役割を担い「尾張高野」とも称される大寺院です。御本尊の大日如来像は「名古屋三大仏」のひとつに選ばれていて、大日如来の伝統と格式の高さを感じる御朱印をいただくことができます。
大阪府大阪市天王寺区にある「大江神社」には、狛犬ならぬ、たいへん珍しい阿吽一対の「狛虎」が安置されています。「阪神タイガースの聖地」ともいわれ、狛虎がデザインされた御朱印をいただくことができます。
京都府京都市にある「隨心院」は、小野小町ゆかりの寺院として知られ、近年はフォトジェニックな空間演出や可愛らしい授与品が人気です。定期的に授与される限定の御朱印は趣向が凝らされていて、御朱印巡りでも注目のスポットです。