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【御朱印情報】東京都「今戸神社」の「招き猫発祥の地」の御朱印

東京都台東区にある「今戸神社」は、「招き猫発祥の地」のひとつとして知られる神社です。かわいらしい招き猫の印が入った御朱印をいただくことができます。

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招き猫発祥の地「今戸神社」

東京都台東区にある「今戸神社(いまどじんじゃ)」は、平安時代に創建されたと伝わる歴史ある神社です。
康平6年(1063年)に源頼義(みなもとのよりよし)・義家(よしいえ)父子が奥州討伐の折、後冷泉天皇の勅令によって鎌倉の鶴岡八幡宮と浅草今之津(現在の今戸)に京都の岩清水八幡宮を勧請し、今戸八幡として創建されました。昭和12年(1937年)7月に近隣の白山神社を合祀し、現在の「今戸神社」に改称されています。

 

関東大震災や東京大空襲など、さまざまな災害や戦火に見舞われながらもその都度社殿が再建され、現在の社殿は昭和46年(1971年)に再建されたものです。
御祭神は応神天皇(おうじんてんのう)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の3柱です。日本で最初の夫婦神である伊弉諾尊と伊弉冉尊がお祀りされていることから、今戸神社では良縁や恋愛成就にご利益があるとされ、縁結びスポットとしても知られています。

 

今戸神社は「招き猫発祥の地」のひとつといわれています。
江戸時代の地誌(ちし、特定の地域に関する説明や解説をした書物)「武江年表(ぶこうねんぴょう)」や江戸時代末期の江戸の事件や噂をまとめた須藤(藤岡屋)由蔵の日記「藤岡屋日記」によると、浅草花川戸に住んでいた老婆が貧しさから飼っていた猫を手放したとき、夢枕にその猫が現れて「自分の姿を人形にすれば福徳を授かる」と告げ、夢のとおりに猫の姿を今戸焼の焼き物にして浅草寺境内の三社権現(現在の浅草神社)の鳥居横で売ったところ、たちまち評判になったといわれています。この話を元にして、今戸神社が招き猫発祥の地といわれるようになりました。
※浅草神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】東京都「浅草神社」の種類豊富な御朱印と「三社祭」

 

今戸神社_社殿_招き猫
今戸神社の境内にはたくさんの招き猫の像があり、社殿にも大きな招き猫が置かれていました。

 

 

「招き猫発祥の地」の御朱印

今戸神社では、「招き猫発祥の地」の御朱印をいただくことができます。
印は中央と左下に「今戸神社」、右下に招き猫発祥の地と記載された招き猫のイラスト、左下に七福神の福禄寿が押されます。参拝したのが令和元年だったので左上には「素晴らしい時代となりますように」という文字とくす玉に「令和元年」と書かれたおめでたいデザインのスタンプが押されていました。
墨書きは「奉拝」、「今戸神社」、参拝した日付です。御朱印の日付は元号表記での年月日が一般的ですが、「令和元年」の部分はスタンプが押されているためか墨書きは日付のみでした。

今戸神社_御朱印
今戸神社の御朱印は「招き猫発祥の地」と書かれたかわいらしい招き猫のスタンプが印象的です。

 

今戸神社は「浅草名所七福神」の一社で、七福神の1柱である「福禄寿」をお祀りしているため、御朱印にも福禄寿のスタンプが押されています。通常の御朱印とは別に、浅草名所七福神の御朱印もいただけます。
七福神巡りは江戸時代に流行した風習で、仏教で信仰されている毘沙門天(びしゃもんてん)・大黒天(だいこくてん)・弁財天(べんざいてん)、中国発祥の神々である福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろうじん)・布袋尊(ほていそん)、日本発祥の神である恵比寿神(えびすがみ)の7柱を祀る寺社を巡って福徳を授かるというものです。
一般的な七福神霊場は7柱それぞれの神を祀る7つの寺社で構成されていますが、浅草名所七福神は9つの寺社で構成されているのが特徴で、近隣の矢先稲荷神社(やさきいなりじんじゃ)でも今戸神社と同じ福禄寿がお祀りされています。9つの寺社で構成されているのは「九は数のきわみ、一は転じて七、七転じて九と為す」という故事に基づいています。
今戸神社で祀られている福禄寿は中国発祥の神で白髪で小柄な老人の姿をしており、数千年を生きているといわれています。幸福を表す「福」、生活の基盤や経済力を表す「禄」、健康と長命を表す「寿」の3つの福徳を授けてくれる神として古くから信仰されています。

 

 

 

 

新選組「沖田総司」終焉の地

今戸神社は江戸時代末期に活躍した「新撰組(しんせんぐみ)」の隊士「沖田総司(おきたそうじ)」終焉の地としても知られています。
境内にある「沖田総司終焉之地」と刻まれた石碑には「沖田総司は当地に居住していた御典医(ごてんい、幕府や大名に仕えた医師)松本良順(まつもとりょうじゅん)の治療にも拘わらず、その甲斐なく当地にて没したと伝えられている」という解説があります。
同じ新選組隊士である永倉新八(ながくらしんぱち)も「沖田は松本宅で死亡した」と書き残していますが、沖田総司が没した場所については諸説あり、松本良順の手引きによって千駄ヶ谷にある植木屋の柴田平五郎宅の納屋に匿われていたため同地で死亡したとの説も有力です。

今戸神社_沖田総司終焉之地
今戸神社の境内には「沖田総司終焉之地」の石碑があります。

 

 

今戸神社は、招き猫発祥の地といわれる場所のひとつで、境内には招き猫の像や招き猫がデザインされたたくさんの絵馬などがあるので、猫好きな人におすすめの神社です。招き猫のスタンプが入ったかわいらしい御朱印もいただけるので、参拝した際にはぜひいただいてみてくださいね。

 

※猫をテーマに話題になっている山口県・雲林寺、徳島県・王子神社、徳島県・お松大権現に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】山口県「雲林寺(ネコ寺)」のかわいい猫モチーフの季節限定御朱印

 

【御朱印情報】徳島県「王子神社」の猫がいっぱいの癒しの御朱印

 

【御朱印情報】徳島県「お松大権現」の猫の御朱印と「猫の日」限定御朱印

 

 

 

 

ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。

 

 

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