【御朱印情報】神奈川県「鶴岡八幡宮」の鎌倉幕府を開いた源氏ゆかりの御朱印
神奈川県鎌倉市にある「鶴岡八幡宮」は、鎌倉市街の中心地に鎮座し、源氏・鎌倉幕府の守護神として信仰されていた歴史があり、現代でも鎌倉のシンボル的存在として親しまれている神社です。源氏ゆかりの朱印がおされる御朱印には、鎌倉幕府の繁栄の歴史が詰まっています。
山形県南陽市にある「熊野大社」は、「東北の伊勢」「おくまんさん」などと呼ばれ、古くから神仏習合の修験の聖地として信仰されてきた神社です。「日本三熊野」の一つに数えられる深い歴史を物語る古図が記される御朱印や、縁結びのご利益を象徴する3羽のうさぎが描かれたアート御朱印など、多種多彩な御朱印が授与されています。
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目次
山形県南陽市の市街地北部にある「熊野大社(くまのたいしゃ)」は、「おくまんさま」と呼ばれて地域の人々に親しまれ、北条郷総鎮守として信仰をあつめる神社です。
平安時代初期の大同元年(806年)に第51代・平城天皇(へいぜいてんのう)の勅令により再建されたとされ、1200年以上の歴史があるといわれています。
東北地方における熊野信仰の中心として信仰をあつめ、和歌山県・熊野三山(くまのさんざん)、長野県・熊野皇大神社(くまのこうたいじんじゃ)と並び「日本三熊野」の一つにも数えられる深い歴史と大きな規模を誇ります。
※熊野三山に含まれる熊野那智大社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】和歌山県「熊野那智大社」の「八咫烏」「那智の滝」の御朱印
また、中世の日本では、三重県・伊勢神宮(いせじんぐう)と熊野三山が二大巡礼地として広く信仰され、「伊勢へ七度、熊野へ三度」という言葉があるほど両者は密接に結びついていました。こうした信仰の広がりの中で、東北地方における熊野信仰の中心であった熊野大社は、地域を代表する霊場として伊勢神宮になぞらえられ、「東北の伊勢」と称されるようになりました。
※伊勢神宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
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【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の別宮5社でいただける伝統的な御朱印
熊野大社の御祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の夫婦の神様であり、古事記に記される日本神話の中で一番初めに結ばれた男女の神様かつ日本で初めてプロポーズを交わしたとされることから、特に縁結びのご利益や毎月の「月結び」のご利益が有名で、他にも安産や健康、合格・心願成就など多様なご利益もあるといわれています。
境内には、「東北の伊勢」の名を象徴するような立派な建造物があり、特に拝殿は唐破風(からはふ)・千鳥破風(ちどりはふ)を萱で葺く山形県独自の建築様式を用いた県内最古の茅葺屋根建築かつ全国的に類例が少ない大規模なもので、地域の有力武将であった直江兼続や伊達政宗が修復にあたったとする記録ものこっています。


熊野大社では、拝殿の向かいの社務所で複数種類の御朱印が授与されています。
そのなかで今回私がいただいたのは「往古の熊野一山御朱印」で、右上に「出羽國置賜郡宮内村熊野三社大権現」、中央には「熊野一山の古図」の朱印がおされ、墨書きは右側に参拝の証である「奉拝」、中央に神社名である「熊野大社」、左側に「参拝年月日」が書き入れられるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は500円でした。

中央の朱印の熊野一山の古図は、東講商人鑑(あずまこうあきんどかがみ、江戸時代後期の安政2年(1855年)刊行で主に東北地方を旅する人向けの地図であり各土地における安全な宿や店などを記したガイドブックのようなもの)に記された江戸時代の熊野大社の配置図です。
右上の朱印にも「熊野三社大権現」と記されているように、熊野大社は神仏習合の霊場として信仰をあつめてきた長い歴史があります。
自然の持つ生命力に畏敬し感謝し世の中のあらゆる物を霊的な存在とする神道と、あらゆるものに仏心があると考える仏教が習合した神仏混淆の時代の多くの修験者が修行したといわれる自然豊かな境内の様子が表現された御朱印から、強い力をもらえたような気がしました。
熊野大社では、季節の行事にあわせた限定御朱印など、多種多様な御朱印が授与されています。
そのなかでも、丈夫で切れないことから「男女の縁が切れないよう」と女性が鏡の裏に入れる風習があったといわれ、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(みなもとのよりとも)と妻・北条政子(ほうじょうまさこ)も大切に1枚ずつ持っていたという梛(なぎ)の葉を漉き込んだ「なぎの葉の御朱印」が人気です。
3羽のうさぎの朱印がおされており、とてもかわいらしいデザインなのですが、これは熊野大社の本殿裏の隠し彫りに由来しています。3羽のうさぎすべてを見つけることができれば、恋や願い事が成就するといわれています。しかし叶えるためにどんな手段を使ってもいい、というわけではありません。最後の三羽目を「人から聞く」「人に教える」ということをしてしまうとご利益がなくなるそうです。現場には警備員さんもいらっしゃって、撮影やネタばらしを取り締まっている厳重ぶりです。訪問した際は、友人や家族と大声で話しながら探すのではなく、流れ星に祈るように、心の中で静かに願いを唱えながら見つけるのが良いかもしれません。
右上には「もっといいご縁を」という墨書きが書き入れられています。私はこの言葉に勇気をもらい、良縁を願ったり大切な人に思いを伝えたりすることができるような気がしてきました。
いつか良縁に恵まれたのち、源頼朝と北条政子夫婦のように一緒に、華やかななかに強さが宿ったこの御朱印をいただきに熊野大社に再訪したいな、と考えています。
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さらに、往古の熊野一山御朱印のほかにも毎月の満月の夜に執り行われる特別な縁結び祈願祭に参加するといただける「月結び原点頒布御朱印」や、熊野権現にゆかりのある八咫烏を絵文字化した熊野牛王と呼ばれる護符を御朱印として復元した「八咫烏御朱印」、ひなまつりなどの季節の行事にあわせた限定アート御朱印など多彩な御朱印が授与されていますので、熊野大社を参拝した際にはどのような御朱印が授与されているチェックして、お気に入りの1体を見つけてみてください。
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熊野大社では、春(3月下旬~5月下旬)と秋(10月~12月)に「風花(かざはな)」と呼ばれるたくさんの風車が境内を彩り、季節の風物詩になっています。境内の清らかな風を感じながら、風車が回っている様子を見ていると心が落ち着き、聖地の静かな時の流れをよりいっそう感じることができます。
風花が飾られる時期にあわせて熊野大社を参拝してみてはいかがでしょうか。

熊野大社は、「東北のお伊勢さん」や「おくまんさま」と呼ばれて古くから地域の人々に親しまれ、神仏習合の修験者など遠方から参拝に訪れる人もいる重要な聖地でもあります。近年では、縁結びの強力なご利益を求めて日本各地から参拝者が集まってきています。参拝の証・思い出として多種多様な御朱印の中からお気に入りの1体を見つけに熊野大社にいざなわれてみるのはいかがでしょうか。
ライター:碧海山葵(あおみわさび)
ライターやハンドメイドでフリーランスになろうと奮闘中。本やマンガを読むこと、ドラマ鑑賞、旅行、占い、編み物など趣味をつくることが趣味。御朱印は「これはリアル夏目友人帳だ」と衝撃を受けた大学生の頃から少しずつ集めはじめ、現在は2冊目です。
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