【御朱印情報】山口県「亀山八幡宮」の「ふく」がモチーフの限定御朱印
山口県下関市にある「亀山八幡宮」は、ふぐの取扱量日本一の下関の氏神として崇敬をあつめています。毎月29日(ふくの日)限定で授与されるふくをモチーフにした御朱印や、季節や祭事にあわせた多種多様な期間限定御朱印が人気です。
オーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」の表紙のひとつである讃岐のり染「竹雀」の図案は、厄除けと富や繁栄、生命力と成長を意味するたいへん縁起の良いもので、ベースの紫色は仏教で高貴な色とされ、魔除けの意味もあります。
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千年帳の染物布表紙のひとつ、讃岐のり染「竹雀(たけすずめ)」は、竹林の中を雀が舞う様子を表現した図案です。
※香川県で発展した伝統的な染色技法「讃岐のり染」と、その技法を現代に受け継ぐ染物屋「染匠吉野屋」については、以下リンクの記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
この図案は、大正時代から昭和時代初期に染匠吉野屋の初代と2代目が集め、当時の染色に実際に使われていた約300種の伊勢型紙の中から、千年帳のテーマに合ったものとして選びました。
厄除けと富や繁栄の象徴とされる「雀」と、常緑でまっすぐに伸び生命力と成長を表す「竹」の組み合わせは、たいへん縁起が良いとされ、日本の伝統的な柄としてよく見かけます。また、千年帳が制作される四国の巡礼文化「四国遍路(しこくへんろ)」にゆかりが深い香川県出身の名僧「弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)」の出身家である「佐伯家」の家紋にも雀が使われていることから、弘法大師空海とともに納経帳・御朱印帳を携えて神仏巡りをしていただきたいという想いもこめて、この図案を採用しました。
千年帳用の表紙に仕立てるにあたって、昔の伊勢型紙をそのまま使用するのではなく、この型紙の伝統的な図案やデザインの特徴は残しながら、新たに絵を起こし、千年帳用のオリジナルの型紙を彫り直しました。
型紙を作り直したのは、かなり昔に使われていた型紙はところどころ傷んでいるのでこれで染めると繊細なラインや図柄が表現できない部分がでてくることと、納経帳・御朱印帳の用途だと一般的な衣服などに仕立てるのに比べて布を使う範囲が小さいので、小さい範囲の中で図案の良さや特徴を表現する必要があったことが理由です。
細かい柄の型紙を彫り直す作業は、当然のことながら繊細な技術を要求されるので、時間をかけて慎重に作業を進め、とても苦労をしました。
また、できあがった型紙を使って染色する際にも、型紙の細かい柄に防染糊をのせていく必要があるので、生地の特性も考慮しながら、型紙の狭い隙間に糊がしっかり落ちるように柔らかさを微調整し、きれいに染め抜けるように気を配っています。
竹雀の色は、紫色をベースに雀と竹の柄が白抜きになるように配色しています。
ベースの紫色は、仏教では高貴な色とされ、階級の高い僧侶が紫色の法衣を身に着けます。また、魔除けの意味もあるとされているので、竹雀の納経帳・御朱印帳を持つことで、安全に神社仏閣巡りをしていただきたいという想いも込めています。
千年帳の制作の前段階の試作では、この竹雀の柄が庶民に普及していた昔によく使われていた紺色系の色も試してみたのですが、製本段階や神社仏閣巡りで使用する際に表紙が擦れる機会が多いので、紺色系だと擦れたところが白っぽくなりやすい欠点があることがわかりました。染料の種類も変更するなど、技術的な試行錯誤と、色の持つ意味も熟考した上で、現在採用している紫色にたどり着きました。
紫色の中に白抜きの雀と竹が入ることで、生き生きと鮮やかなイメージに表現することができました。
また、生地は綿(こっとん)のブロードというものを使っています。細い糸を高密度に織り上げているので、表面にハリと光沢があるのが特徴です。讃岐のり染の技法で表現した竹と雀がはっきりと浮かび上がり、より映える生地を選択しました。
納経帳・御朱印帳に製本したときには、ピシッとかっちりとした印象に仕上がります。
千年帳の讃岐のり染「竹雀」の表紙には、染匠吉野屋で代々受け継がれてきた伝統と、現在制作を担当している4代目・大野篤彦さんのたしかな技術と創意工夫が詰まっています。皆様の大切な神仏巡りの旅に寄り添えるように、伝統技術を活かして品質の良いものをお届けするという気持ちを込めて1点1点手作業で制作していますので、ぜひ手に取ってみていただければ幸いです。
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山口県下関市にある「亀山八幡宮」は、ふぐの取扱量日本一の下関の氏神として崇敬をあつめています。毎月29日(ふくの日)限定で授与されるふくをモチーフにした御朱印や、季節や祭事にあわせた多種多様な期間限定御朱印が人気です。
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