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【御朱印情報】愛媛県「伊豫稲荷神社」の千年帳にいただいた風格ある御朱印

愛媛県伊予市にある「伊豫稲荷神社」は、江戸時代に朝廷から「正一位」を与えられた由緒正しき神社です。令和6年の初詣に参拝した際に、シンプルなデザインで風格ある御朱印と、三が日限定の意成開運きっぷに御朱印をいただきました。

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京都・伏見稲荷大社から祭神を勧請した「伊豫稲荷神社」

愛媛県伊予市にある「伊豫稲荷神社(いよいなりじんじゃ)」は、平安時代に伊豫国司が山城国稲荷社(京都・伏見稲荷大社)からご祭神を勧請し祀ったのが始まりと伝わっています。現在の伊予市の地形が伏見稲荷大社の稲荷山と似ていたためにこの地が選ばれたと考えられています。その後、神仏習合の時代を経て、江戸時代初期に全国の神社より約220年先駆けて神仏分離し、長きにわたり信仰をあつめてきました。

 

本殿には主祭神「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」と、「邇々芸命(ににぎのみこと)」「伊邪那美命(いざなみのみこと)」「菊理比売命(くくりひめのみこと)」「大宮能売命(おおみやのめのみこと)」の五柱の祭神が祀られており、「伊豫稲荷大神」と総称し、幅広いご利益があるとされています。衣食住の神様、萬民農楽の神様として崇められており、五穀豊穣、商売繁昌、産業興隆、家内安全、交通安全、学業成就、諸願成就などのご利益を求め、多くの参拝者が訪れます。

伊豫稲荷神社_初詣_本殿
私は令和6年(2024年)の初詣で参拝し、拝殿には参拝者の行列ができていました。

 

境内には「猿田彦神(さるたひこのかみ)」をお祀りする庚申社、相殿で「恵比寿神(えびすがみ)」を分祀する恵比寿社もあります。猿田彦神は、伏見稲荷大社の祭神のうちの一柱で物事を平穏に幸福に導き、交通の安全を守護するご利益があるといわれています。また、恵比寿神は豊漁、商業、農業のご利益があるとされ、伊豫稲荷神社の恵比寿社は伊豫七福神巡りのひとつにもなっています。

伊豫稲荷神社_庚申社_恵比寿社
庚申社と恵比寿社が相殿になっているお社にもぜひお参りください。

 

 

千年帳にいただいた正一位の風格ある御朱印

伊豫稲荷神社の御朱印は、文字が奉拝・伊豫稲荷神社・日付、「伊豫稲荷神社」の印が押され、昔ながらの風格あるデザインです。
私がオーダーメイドで注文をして、令和5年(2023年)の年末に完成した「千年帳」に、令和6年の初詣で参拝した際に記念すべき1ページ目にこの御朱印をいただきました。
※私がオーダーメイドで注文した「千年帳」の注文方法や完成品の詳細は、以下リンクの記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

【千年帳制作事例】オリジナル御朱印帳をセミオーダーした方法をご紹介

 

【千年帳制作事例】コンパクトで持ち運びに便利な御朱印帳をオーダーメイド

 

伊豫稲荷神社_御朱印_千年帳
千年帳の本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙で、墨が滲んだり、かすれたりすることもなく、シンプルな御朱印が和紙の白さに映えています。

 

私が伊豫稲荷神社の御朱印を御朱印帳の1ページ目に選んだのは、伊豫稲荷神社が「正一位」の神社であることが理由のひとつです。
正一位とは、奈良時代から明治時代以前に天皇から与えられた神社の階位のなかで最高位の称号です。伊豫稲荷神社は、江戸時代後期に朝廷から正一位の神位を与えられた由緒正しき神社で、その後は「正一位稲荷大明神」と称えられるようになりました。

伊豫稲荷神社_楼門_正一位
楼門に「正一位」と掲げられています。

 

また、明治時代以降の神社が国の管理下にあった時代は、神社のご祭神、由緒、崇敬度、規模などによって差をつけた「社格制度」という等級がありました。伊豫稲荷神社は、明治時代に郷社、昭和8年(1933年)に県社に昇格しています。

 

 

三が日限定の意成開運きっぷと御朱印

伊豫稲荷神社は、愛媛県で特に初詣の参拝者が多い神社で、令和6年1月1日〜3日までの三が日限定で「意成(いなり)開運きっぷ」企画が実施されました。電車と臨時バスの往復切符、特別御朱印がセットになっており、交通運賃が約半額になるというお得な切符です。臨時バスも三が日の3日間だけ運行しており、最寄りの群中港駅から稲荷神社前(大鳥居の前)まで乗車できます。

伊豫稲荷神社_意成開運きっぷ
私は意成開運きっぷを利用して初詣に行きました。

 

切符として利用すると両端が無くなり、最終的に真ん中の五角形が残り、その部分に御朱印をいただきます。「開運」、「令和六年 甲辰 意成初詣」、「正一位 伊豫稲荷神社」の文字が記され、狐を模したデザインが描かれています。

伊豫稲荷神社_意成開運きっぷ_御朱印
御朱印をお守りとして持ち歩くことができるように工夫されています。

 

私が参拝したのは1月2日でしたが、楼門をくぐると境内には露店が立ち並び、拝殿の前には長蛇の行列ができていました。12月31日の夜中からお正月三が日にかけて、臨時駐車場や誘導看板など参拝者を迎える準備がされていて、とても多くの初詣参拝者でにぎわうことがよくわかります。

伊豫稲荷神社_大鳥居_初詣
大鳥居の前には、お正月ならではの門松が飾られていました。

 

 

 

 

朱色が鮮やかな楼門や鳥居

伊豫稲荷神社は、たくさんの見どころがある神社としても知られています。

 

まずは、昭和45年に愛媛県指定文化財に登録された「楼門」です。和様と唐様の折衷式の意匠性が高い造りで、同じ愛媛県の松山市・道後「伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)」を建築した伊代の名工・松山長右衛門が手掛けたといわれています。

伊豫稲荷神社_楼門
鮮やかな朱色の楼門が青い空に映えます。

 

また、本殿奥の赤い鳥居が立ち並ぶ石段を登った先には、九尾の狐を祀る「久美社(きゅうびしゃ)」があります。
明治時代に九州から来た旅人が病にかかり長期滞在となり宿代がかさんだため、九州佐賀藩の鍋島家に代々伝わる秘宝「九尾の狐の尾」を宿代にと置いて去りました。不思議な力をもてあましていたため、伊豫稲荷神社に奉納し「久美社」を建てて祀ったと伝わっています。

伊豫稲荷神社_久美社
久美社は知る人ぞ知る開運スポットです。

 

 

稲荷の御神花「藤の花」

4〜5月にかけては、昭和35年に伊予市の天然記念物に指定された境内の「藤棚」が見頃を迎えます。藤の株を伏見稲荷大社からわけてもらった樹齢約300年の古木といわれています。藤の花は稲荷の御神花で、江戸時代には藤神事が実施され、歌舞伎一団や出店を呼んでたいへんにぎわったそうです。

 

 

 

伊豫稲荷神社は、正一位の神位をもつ由緒正しき神社で、祭神の幅広いご利益を求めて、特に初詣の時期にはたくさんの参拝者が訪れにぎわいます。高台のロケーションからは瀬戸内海の美しい景色を一望でき、色鮮やかな楼門や鳥居はフォトジェニックなスポットとしても人気がありますので、御朱印帳を携えてぜひ参拝してみてください。

 

 

 

 

ライター:ゆかりーぬ
神社仏閣巡り好きのライター。特に仏像を見るのが大好きです。訪れた神社仏閣では必ず御朱印をいただいており、周辺の観光やご当地グルメも楽しんでいます。自ら足を運んだ神社仏閣の魅力をお伝えします。

 

 

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