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千葉県柏市にある「柏神社」は、羽黒神社と八坂神社の合祀社で、たくさんの御祭神が祀られ、境内社や兼務社を多数有しています。2社・8柱の強大な御神徳を感じる基本の御朱印のほか、境内社・兼務社などの多種多彩なアート御朱印が授与されています。
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千葉県柏市、JR柏駅から歩いて5分ほどの繁華街にある「柏神社(かしわじんじゃ)」は、正式には「宗教法人羽黒神社(しゅうきょうほうじんはぐろじんじゃ)」と称する神社で、羽黒神社と八坂神社(やさかじんじゃ)の2社の合祀社です。
江戸時代初期の万治4年(1661年)頃、流行した病から人々の命を守るため、山城国(やましろのくに、現在の京都府南部)の「八坂神社」から牛頭天王(ごずてんのう)を御祭神として勧請し、「天王社(てんのうしゃ)」として創建され、「天王様」と呼ばれ信仰されたのが、柏神社の始まりです。
また、万治3年(1660年)頃、現在の柏神社がある近くの場所に出羽国(でわのくに、現在の秋田県・山形県)の「羽黒山神社(はぐろさんじんじゃ)」から勧請し、「羽黒神社」が創建されていました。
八坂神社は疫病退散にご利益がある神社、羽黒神社は修験道の神社として信仰をあつめてきました。
※京都府の八坂神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「八坂神社」の旧社名「祇園社」と記される御朱印と「祇園祭」
明治時代初期の神仏分離令により、天王社は「八坂神社」に改称し、明治21年(1880年)に羽黒神社を八坂神社の境内に移し、明治40年(1907年)に合祀社となりました。昭和49年(1974年)に名称を「柏神社」に改めて、「柏諏訪神社(かしわすわじんじゃ)」をはじめとした16の神社を本務社・兼務社として預かり、柏市の総鎮守として、地域からあつく崇敬されるようになります。
現在は8柱の御祭神を祀り、幅広いご利益を授かれる神社として知られ、たくさんの参拝者が訪れています。
※柏諏訪神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】千葉県「柏諏訪神社」の鳥や動物をモチーフにした多種多彩なアート御朱印


私が柏神社を参拝した令和8年(2026年)7月には、基本の御朱印をはじめ、境内社・兼務社の御朱印や限定のアート御朱印など多種多彩な御朱印が授与されていて、すべて書き置きでの対応でした。


基本の御朱印は、右上に「奉拝 下総 柏鎮守」、中央に「柏神社」、左上に「羽黒神社 八坂神社 合祀社」、左下に「参拝日」の文字、中央に「柏神社印」、左下に「柏神社社務所」の朱印が印刷されるデザインで、書き置きを拝受し、初穂料は500円でした。

羽黒神社の本社である山形県の羽黒山神社は、「月山神社(がっさんじんじゃ)」「湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)」とあわせて出羽三山神社(でわさんざんじんじゃ)と呼ばれ、飛鳥時代に開創され、東の奥参り・東三十三ヶ国総鎮護の山岳霊場として修験者の崇敬をあつめ、現在でも山伏修行が行われている聖地です。月山神社と湯殿山神社は、冬季は降雪により閉山されるため、1年中参拝できるように羽黒山神社に合祭されています。
柏神社には、月山神社の月讀尊(つきよみのみこと)、湯殿山神社の大山祇命(おおやまつみのみこと)・大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)、羽黒山神社の伊氏波神(いではのかみ)・稲倉魂命(うかのみたまのみこと)の出羽三山神社の御祭神6柱が祀られ、合祀社である八坂神社の素戔嗚尊(すさのおのみこと)・稲田姫命(いなだひめのみこと)の2柱も祀られていることから、計8柱が御祭神です。
8柱の御祭神はそれぞれ異なるご利益をもたらしてくれますが、月讀尊は「過去を見つめる」、大山祇命・大己貴命・少彦名命は「現在の幸せ・安寧を祈る」、伊氏波神・稲倉魂命は「未来を祈る」、素戔嗚尊・稲田姫命は「厄除け・疫病退散」の御神徳があるとされています。
柏神社の御朱印は、柏の人々と共に歩んできた歴史と、8柱もの御祭神によるありとあらゆる願いを聞き届けてくれる強大な御神徳が、力強い書体に乗り移っているかのような印象を受けました。
多種多彩なアート御朱印の中から、今回私は合祀社の「八坂神社」と境内社の「白山神社(はくさんじんじゃ)」の2種の御朱印を拝受しました。
八坂神社の御朱印は、右側に巫女のイラスト、左側には御朱印が描かれ、右上に「奉拝 下総 柏上」、中央に「八坂神社」、左下に「参拝年と和風月名」の文字、中央に「八坂神社」、左上に「夏詣」、左下に「柏神社社務所」の朱印・スタンプ、背景に花火のイラストが印刷されるデザインで、初穂料は800円でした。

八坂神社の御朱印に描かれている巫女は、「神社や神道の世界を堅苦しくなく、ポップで親しみやすい形で知ってほしい」という試みから企画されたオリジナルキャラクター「MIKOちゃん」です。御朱印のデザインはMIKOちゃんシリーズとして毎月デザインがかわり、御朱印巡り好きの間で話題になっています。
私は7月に参拝したので、御朱印には浴衣で花火を見物する夏らしいMIKOちゃんが描かれ、7月・8月限定「夏詣」と記されていました。時季の参拝を表す言葉は、他にも桜詣(3月・4月)、秋詣(11月)、冬詣(12月)、初詣(1月)があります。
白山神社の御朱印は、令和8年5月から授与が開始されたもので、右上に「奉拝 下総 柏上」、左隣に「白山神社」、左側に「ご縁結びの女神」、御祭神の「菊理媛神(くくりひめのかみ)」、「参拝年と和風月名」の文字、左下に「白山神社」の朱印が印刷されるデザインで、背景に白山連峰と総本宮の「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」、雲の上に乗る菊理媛神のイラストが描かれ、初穂料は800円でした。

柏神社の境内社である白山神社の総本社・白山比咩神社は、石川県白山市の日本三霊山のひとつである白山の山麓にあり、御祭神は白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)、別名・菊理媛神という女神で、「和合の神」「縁結びの神」として知られています。柏神社の白山神社も総本社と同じく、縁結びの女神として夫婦円満や人間関係の調和にお力のある神様として信仰されています。
※白山比咩神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】石川県「白山比咩神社」の「白山本宮加賀一宮」の格式高い御朱印
近年、柏神社では、柏市ゆかりのイラストレーター・小松崎茂(こまつざきしげる)の「サンダーバード」デザイン御朱印、柏市ゆかりの漫画家・池田理代子(いけだりよこ)の「ベルサイユのばら」コラボ御朱印、 コメディアンの高木ブー(たかぎぶー)のイラストを用いた御朱印など、アート御朱印の取り組みが拡大しています。
これは、神社をより身近に感じてもらい、地域の歴史や文化を特に若い世代や女性にも繋げるために「アートによる開かれた神社づくり」を進める取り組みの一環で、柏神社の先進的な姿勢が表れています。
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柏神社は、数多くの神社を兼務しており、その中の「将門神社(まさかどじんじゃ)」の御朱印も授与されていましたので拝受しました。
右上に「奉拝 岩井(いわい)鎮守」、中央に「将門大明神(まさかどだいみょうじん)」、左側に「参拝年と和風月名」の文字、右下に「将門神社」、左下に「将門神社社務所之印」の朱印が印刷されるデザインで、初穂料は500円でした。

将門神社は、柏市東部の手賀沼(てがぬま)のほとりの岩井地域に鎮座し、地域の鎮守として信仰されています。将門神社は、主に千葉県北部や茨城県南部に複数点在しています。
「将門大明神」とは、平安時代の武将・平将門(たいらのまさかど)のことです。平安時代中期に関東地方で勢力を広げ「新皇(しんのう)」を名乗るほどの権力を誇りましたが、最終的には朝廷側との戦いに敗れて討ち死にしました。朝廷からは逆賊とされましたが、関東地方では民を護った英雄として崇敬され、地域の歴史・伝説と深く結びついた将門信仰が生まれました。近年では、勝負運や開運にご利益があるとされ、将門神社に参拝する人が増えています。
柏神社が兼務する岩井の将門神社は、平将門の三女である如蔵尼(にょぞうに)が父の霊を祀ったことが起源と伝わり、柏神社では小規模神社存続支援の一環として将門神社を応援しており、将門神社の御朱印の授与しているそうです。
柏神社の境内には、「待道さま(まちどうさま)」という民間信仰のお社があります。
江戸時代中期に現在の千葉県西部の柏市・我孫子市などの利根川流域に安産祈願の女人講(女性同士が集まる信仰の場)である「侍道講(まちどうこう)」が広がりました。妊娠してお腹が大きい嫁と旦那が待ち合わせをしましたが、どこでどう間違えたか別々の場所で待ち続けてしまい、妊娠した嫁は待っている間に産気づき道端で子供を生んで死んでしまったという物語から、「道で待つ」という意味で「待道」といわれるようになったそうです。

柏神社は、現代でも修験道の道場として信仰される羽黒神社と疫病除けの八坂神社を合祀しているめずらしい神社です。御朱印には、8柱の神の様々なご利益が込められているように感じました。月替わりの多種多彩な御朱印の中からお気に入りの1体を見つける楽しみも柏神社ならでは魅力です。境内の「鎮座の記」に書かれてある「生まれ変わりの旅、明日のわたしにあえる場所」の言葉通り、心込めて参拝すれば、新たな自分を発見できると思います。
ライター:民蔵
埼玉県在住、歴史関係が好きで古銭の収集や神社仏閣・城郭・博物館などの見学をライフワークにしています。寺社を見学するついでにと思って御朱印をいただき始めましたが、御朱印に記載された内容の意味がわかってくるともっと知りたくなりました。御朱印に込められた思いを、現地の空気感も含めてご紹介できればと思っています。
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埼玉県さいたま市緑区にある「氷川女體神社」は、「武蔵国一宮」として地域の信仰において重要な役割を果たしてきた神社です。御祭神の女神・奇稲田姫尊と見沼に住むとされる竜神の強大な御神徳が込められた御朱印が授与されています。
福岡県福岡市博多区にある「海元寺」は、閻魔大王と観音菩薩を祀る寺院として知られています。博多の秋の風物詩として名高いライトアップイベント「千年煌夜」の期間中には、閻魔大王をモチーフにした限定の切り抜き御朱印が授与されていました。
群馬県下仁田町にある「中之嶽神社」は、妙義山の岩峰に抱かれた山岳信仰の神社です。近年では境内にある甲子大國神社の「日本一のだいこく様」が話題になっています。中之嶽神社と甲子大國神社が見開きで一体になった御朱印など、創意工夫がこらされた多種多彩な御朱印が授与されています。
大阪府大阪市天王寺区にある「大江神社」には、狛犬ならぬ、たいへん珍しい阿吽一対の「狛虎」が安置されています。「阪神タイガースの聖地」ともいわれ、狛虎がデザインされた御朱印をいただくことができます。