- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
兵庫県神戸市中央区ある「北野天満神社」は、「北野」の地名の由来となった古社です。御祭神・菅原道真ゆかりの社紋である「梅鉢紋」が美しくおされる基本の御朱印のほか、季節の移ろいを表現した繊細な切り絵御朱印など多種多彩な御朱印が授与されています。
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兵庫県神戸市中央区、異国の文化が育んだ神戸の代表的な観光スポットである北野町の東西に伸びる北野通りの坂道を登りきった丘の上にある「北野天満神社(きたのてんまんじんじゃ)」は、「北野」の地名の発祥となった名社です。西隣に「風見鶏の館」が佇むエキゾチックな街並みの中にありながら、一歩境内に足を踏み入れると、石造りの鳥居の奥には小鳥のさえずりと風の音だけが響く静謐な杜が広がっています。
北野天満神社の歴史は、平安時代末期の治承4年(1180年)6月に、当時の朝廷の最高権力者・平清盛(たいらのきよもり)が京都から神戸に都を移し「福原の都」を造営した時代に始まります。清盛の命を受けた大納言・五条邦綱(ごじょうのくにつな)が、新しい都の禁裡守護・鬼門鎮護の神として、京都の北野天満宮(きたのてんまんぐう)を勧請して社殿を造営したことが北野天満神社の創始です。以後、この周辺地域一帯が「北野」と呼ばれるようになり、地名の発祥の地となりました。
南北朝時代の「湊川の戦い」や戦国時代末期の花隈城を巡る合戦など、幾度も激しい戦乱に巻き込まれながらも、江戸時代には北野村の鎮守として再興を果たしました。延享年間(1744~1748年)には、和田岬(わだみさき、現在の兵庫県神戸市兵庫区)の沖合で遭難しかけた漁師が、北野天満神社の御神木から天へ昇るひと筋の光明を頼りに無事生還できたという奇跡的な伝説ものこっています。
※北野天満宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】京都府「北野天満宮」の菅原道真ゆかりの多彩な御朱印
周囲の木々から聞こえる小鳥のさえずりを受けながら境内へ進むと、寛保2年(1742年)に建立され、神戸市の重要伝統的建造物にもなっている壮麗な拝殿と本殿が見えてきます。歴史の重みを感じさせる木造の社殿は、参拝者をそっと包み込むような厳かな雰囲気に満ちています。
北野天満神社は、異国情緒あふれる人気観光地である北野エリアにあって、日本の古い歴史を感じることができ、静かな空間で心を落ち着けられるスポットとして、地元の人はもとより、観光で訪れた人が参拝する姿も多く見ることができます。


北野天満神社では、社殿側にある社務所にて複数種類の御朱印が授与されています。
基本の御朱印は、中央上部に神社の社紋である「梅鉢紋(うめばちもん)」、中央下部に神社の正印である「社名印(北野天満神社)」、右上には「神戸北野鎮守」の朱印がおされ、墨書きは右側に参拝の証である「奉拝」、中央に神社名である「北野天満神社」、左側に「参拝年月日」が書き入れられるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は500円でした。

御朱印の上部で一際目をひく「梅鉢紋」は、御祭神である菅原道真(すがわらのみちざね)が格段に梅の木を愛したという高潔な生涯に由来しています。学問の神様としてあつい信仰をあつめ、「天神様(てんじんさま)」とも呼ばれる菅原道真は、幼少期から類稀なる才能を発揮し、一流の文人・政治家として活躍しながらも政略によって大宰府(だざいふ、現在の福岡県太宰府市)に左遷され、その地で没しました。無実がはらされた後は、道真の至誠の心が生前の功績とともに仰ぎ慕われ、現在は学問・和歌・芸能・厄除け、そして至誠の神様として全国で広く崇敬されています。そのような菅原道真に由来する梅鉢紋の朱色と洗練された墨書きの縦のラインの調和は、道真の清らかな人柄と至誠の精神をそのまま表しているように感じられます。
※太宰府市にある菅原道真ゆかりの太宰府天満宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】福岡県「太宰府天満宮」の「菅原道真」ゆかりの御朱印
なお、今回いただいた御朱印は、私が御朱印巡りで大切に使っている特別な御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。千年帳の本紙は、四国・高知県産の楮(こうぞ)という伝統的な和紙原料を使用し、職人さんが一枚一枚丁寧に手漉きした、完全国産の「土佐手漉和紙」です。楮紙ならではのあたたかみのある色合いと優しい風合いは、墨の吸い込みが非常に良く、力強い揮毫の筆跡を美しく引き立ててくれます。
北野天満神社のシンプルで伝統的な意匠の御朱印が、手漉和紙の質感によって上品な華やかさと格式の高さがより一層引き立つ仕上がりになっているように感じ、拝受したときに深く感動しました。
北野天満神社では、伝統的なデザインの基本の御朱印のほか、現代的なアプローチで参拝者を楽しませてくれる期間限定のアート御朱印も授与されています。
私が参拝した令和8年(2026年)4月には、台紙に緻密なレーザーカット技術による桜の文様が施され、「花爛漫」の文字が美しく揮毫された切り絵御朱印「咲耶(さくや)」が授与されており、初穂料は1,000円でした。

この御朱印は、境内に美しく咲き誇る純潔な桜に合わせ、桜の花を愛でる木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)にちなんで奉製されたものです。木花之佐久夜毘売は、日本神話において「木の花(桜の花)が咲き匂うように美しい女神」とされ、富士山の浅間神社などでも祀られる美と生命を象徴する神です。その美しさだけでなく、炎の中で力強く御子を出産したという神話から、非常に芯が強く、安産や子授け、さらには物事を美しく繁栄させる強大な御神徳を持つ神として知られています。
伝統を大切にしながらも新しい試みで参拝者を迎える北野天満神社の前向きな姿勢が伝わってきました。
切り絵御朱印は毎月デザインが変わり、他にも末社の御朱印をはじめ、箔押し御朱印、刺繍の期間限定御朱印など多種多彩な御朱印が授与されていますので、参拝の際にはどのような御朱印が授与されているかチェックして、お気に入りの1体を見つけてみてください。
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北野天満神社には、天神様との深い繋がりを感じることができる見どころがあります。
菅原道真を祀る神社には欠かせない「撫で牛(御神牛)」が北野天満神社にも安置されています。
道真は平安時代の承和12年(845年)の乙丑年に生まれ、延喜3年(903年)2月25日の丑の日に亡くなりました。道真の遺骸を乗せた牛車の牛が伏して動かなくなった場所を道真の御意志として御墓所(現在の太宰府天満宮がある場所)が定められたという深い縁があり、牛は道真の使いとして大切に崇められています。

また、手水舎には古くから人々が自然と手を合わせるようになった「水かけ祈願叶い鯉」があります。
鯉に水をかけて祈願すると願いが叶うと信じられており、水を「鯉」にかけることから「恋」にかける、つまり恋愛成就・良縁成就のご利益を特に授かることができるスポットとして人気になっています。
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参拝を終えたあとは、境内から南側を眺めてみてください。
北野天満神社は丘の上に立地していて、遥か神戸の港まで眺望が広がっています。福原の都の時代からエキゾチックな街並みへと姿を変えていった神戸の歴史を、天神様が清らかな眼差しで今も静かに見守り続けていることがわかると思います。

北野天満神社は、神戸の観光地・北野の高台に佇み、豊かな緑と悠久の歴史に包まれる神社です。平清盛の都造営の夢から始まり、この地の地名の由来となった神社で受ける御朱印には、菅原道真の至誠の心と深い歴史の重みが宿っているように感じました。芸術的な多種多彩な限定アート御朱印は、訪れるたびに心洗われるような新しい気づきを与えてくれます。神戸の街と海を一望できる天空の杜へ足を運び、、学問成就のご利益や至誠の力が込められた御朱印をぜひその手で受け取ってみてください。
※全国の有名な天満宮・天神でいただける御朱印情報を以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】全国の有名な「天満宮(天神)」でいただける御朱印情報まとめ
ライター:洋介0522
旅行添乗員の経験があるWebライター兼ディレクター。20代の時に仕事で四国八十八ヶ所のツアーに3回添乗したことで御朱印に興味をもちました。現在はワーケーションしながら全国各地の神社を巡り、御朱印をいただくのを趣味の一つにしています。御朱印帳は現在6冊目で、お気に入りの御朱印帳は京都・建仁寺のものです。
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