- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
三重県伊勢市にある「伊勢神宮」には、正宮(内宮・外宮)に次ぐ格式の14の「別宮」が存在します。そのうち、伊勢神宮の創建や長い歴史に特に深く関わる5社で正宮と同様に伝統的なデザインの御朱印をいただくことができます。
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三重県伊勢市にある「伊勢神宮(いせじんぐう)」は、日本全国で最も有名な神社のひとつで、2000年以上の歴史があるとされ、日本の神道の中心的な存在として、年間を通して大勢の参拝者や観光客が訪れます。
「正宮(しょうぐう)」と呼ばれる「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」を祀る「皇大神宮(こうたいじんぐう)、通称:内宮(ないくう)」と、「豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)」を祀る「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)、通称:外宮(げくう)」を中心とし、正宮に準じて格式が高く宮号を称する14の別宮(べつぐう)、43の摂社、24の末社、42の所管社を合わせた125の宮社の総称が「神宮」です。一般的な名称の「伊勢神宮」は、他の神宮と区別するために地名の「伊勢」をつけて呼ばれている通称で、正式名称は「神宮」で、全国の神社の中心的な存在です。
※内宮と外宮に関しては、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の内宮と外宮でいただける伝統的な御朱印
※伊勢神宮の内宮・外宮とあわせて参拝する人が多い「猿田彦神社」に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】三重県「猿田彦神社」の「啓行(みちひらき)」の御朱印
14の別宮は以下の通りです。
【三重県伊勢市 内宮域内】
●荒祭宮(あらまつりのみや)
●風日祈宮(かざひのみのみや)
【三重県伊勢市 外宮域内】
●多賀宮(たがのみや)
●土宮(つちのみや)
●風宮(かぜのみや)
【三重県伊勢市中村町】
●月読宮(つきよみのみや)
●⽉読荒御魂宮(つきよみのあらみたまのや)
●伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)
●伊佐奈弥宮(いざなみのみや)
【三重県伊勢市宮後】
●月夜見宮(つきよみのみや)
【三重県伊勢市楠部町】
●倭姫宮(やまとひめのみや)
【三重県志摩市】
●伊雑宮(いざわのみや)
【三重県大紀町】
●瀧原宮(たきはらのみや)
●瀧原並宮(たきはらのならびのみや)
14の別宮のうち、月読宮、月夜見宮、倭姫宮、伊雑宮、瀧原宮の5の別宮で御朱印をいただくことができます。
「伊勢神宮の御朱印」という意味では、内宮、外宮と5の別宮のあわせて7つの御朱印が存在することになります。
以下で御朱印がいただける5の別宮の概要と御朱印をご紹介していきます。
内宮の近くの伊勢市中村町に鎮座し、皇大神宮(内宮)別宮である「月読宮」の御祭神は、月の満ち欠けを教え暦を司る神とされる「月読尊(ツキヨミノミコト)」です。
元々は1つの宮でしたが、明治時代に「⽉読尊荒御魂(ツキヨミノミコトノアラミタマ)」を祀る⽉読荒御魂宮、「伊弉諾尊(イザナギノミコト)」を祀る伊佐奈岐宮、「伊弉冉尊(イザナミノミコト)」を祀る伊佐奈弥宮とあわせて4社の構成になったと伝わっています。
月読尊は、伊弉諾尊が海で禊をした際に、右目から生まれたとされ、内宮に祀られている「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」の弟にあたります。月読尊が「保食神(ウケモチノカミ)」を殺したことで天照大御神の怒りをかい、それ以来、日と月は一日一夜隔てて住むようになったという「日月分離」が神話で語られています。
外宮の近くの伊勢市宮後に鎮座し、豊受大神宮(外宮)別宮である「月夜見宮」の御祭神は「月夜見尊(ツキヨミノミコト)」で、月読宮の御祭神である「月読尊」と同一の神です。
内宮と外宮のそれぞれの近くに同じ月夜見尊・月読尊を祀った理由ははっきりしていませんが、内宮・外宮を守るために天照大御神の弟神を副神として祀ったという説があります。
月夜見宮は、平安時代の延長5年(927年)以前には創建されていたと伝わっていて、複数の別宮の中でも特に長い歴史があるとされています。
伊勢市楠部町の内宮と外宮を結ぶ御幸道路の中ほどの倉田山に鎮座する「倭姫宮」は、第11代垂仁天皇の第四皇女「倭姫命(ヤマトヒメノミコト)」を祀っています。国民の願いから大正12年(1923年)に創建された、長い歴史がある伊勢神宮の中では比較新しい宮です。
倭姫命は、天照大御神を祀る場所を探し、神託により皇大神宮(内宮)を創建したと人物と伝わっています。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の叔母にあたり、彼の東征の際に草薙の剣を授けたという伝承から愛知県の「熱田神宮」にも関係しています。
※熱田神宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】愛知県「熱田神宮」の草薙の剣の力を感じる伝統的な御神印
緑のあざやかな倉田山の西側には、神宮徴古館農業館、神宮美術館、神宮文庫などがあり「倭姫文化の森」と呼ばれる伊勢神宮の歴史・文化を体感できるエリアなので、伊勢神宮に参拝する際には、ぜひ立ち寄っていただきたいです。
三重県南東部の志摩市に鎮座する「伊雜宮」の御祭神は「天照大御神御魂(アマテラスオオミカミノミタマ)」です。伊勢神宮の複数の宮の中でも創建が古く、内宮・外宮の正宮に次ぐ格式の高い別宮として扱われています。
江戸時代には、正宮参拝の後に伊雑宮を訪れる参拝者が多かったそうです。
※古くから伊勢神宮とあわせて訪れる参拝者が多かった多度大社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】三重県「多度大社」の「馬」との関わりの深さを感じる御朱印
倭姫命が伊勢神宮のお供え物を求めていた時、「白真名鶴(まなつる)」が稲穂を落とす奇跡に遭遇し、伊雜宮が創建されたという「鶴の穂落し」という伝説がのこり、地元の人々によって昔から海の幸・山の幸の豊饒が祈られてきました。酒造「沢の鶴」の創業者がこの伝説に感銘を受け、社名にしたというエピソードもあります。
志摩地域は海人さんによる漁が盛んであることから「海人さんの守り神」としても信仰され、「志摩国一宮」ともされることから、地域に根付きあつい信仰をあつめています。
内宮・外宮がある伊勢市からは少し離れた三重県中南部の大台町に鎮座する「瀧原宮」の御祭神は「天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)」です。周辺に大小複数の滝があることから名付けられたと伝わっています。
倭姫命が天照大御神の御鎮座地を探して各地を巡り、この地に新宮を建てたことから始まったとされ「遙宮(とおのみや)」「元伊勢(もといせ)」ともよばれている伝承地です。
神域内の樹齢数百年を越える杉の木立に囲まれた600mもある長い参道や、谷水の流れを利用した御手洗場は内宮を連想させ、内宮のミニ版ともいわれていますので、神秘的な雰囲気を堪能してみてください。
5の別宮の御朱印は、それぞれの宮に御守や御朱印を授与してくださる宿衛屋(しゅくえいや)が設けられており、そこで初穂料300円でいただくことができます。
伊勢神宮の内宮・外宮・別宮5社でいただける御朱印は、朱印と日付のみのシンプルなデザインです。
現代の寺社で授与される御朱印は、いろいろな墨書きやデザインが施されたものが多くなっていますが、御朱印の起源は朱印と参拝日のみのものとされていて、朱印は御璽(ぎょじ。神様の御霊が宿るもの)や寺社名が記された尊い印なので、朱印の上に文字が被さるのはよくないという考え方もあるので、伊勢神宮の御朱印は神様への純粋な信仰心を形にした、伝統を守り続けているデザインであるといえます。
余計な飾りを排しシンプルなデザインだからこその美しさや御朱印に込められた深い意味を考えさせられました。日付は神職さんが一文字づつ時間をかけ丁寧に書き入れてくださいますので、ありがたみも感じました。
これらの伊勢神宮の御朱印は、私がオーダーメイドの注文をしたオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」にいただきました。 本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の「楮紙(こうぞし)」という、和紙らしい表面感があり、あたたかみのある白色が特徴のもので、神職さんが一文字ずつ時間かけて丁寧に書き入れてくださった参拝日付と、伝統的な朱印がとても映えています。
※千年帳の本紙に関しては、以下リンクで詳しく紹介されていますので、ご参照ください。
伊勢神宮の別宮は、伊勢神宮の創建や長い歴史に関わり、地元の人に大切に守られてきた宮ですので、内宮や外宮とあわせて参拝することで伊勢神宮のことを深く理解できると思います。謙虚な姿勢で日々の生活の感謝を神様にお伝えし、伝統的な御朱印を拝受すれば、新たなお導きをいただけることでしょう。
ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。
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