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【御朱印情報】静岡県「静岡浅間神社」の3社名が連なる朱印がおされる駿河国総社の御朱印

静岡県静岡市葵区にある「静岡浅間神社」は、戦国時代にこの地を拠点にした徳川家康ゆかりの神社で、駿河国総社です。神社を構成する神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社名が連なる珍しい朱印がおされる御朱印をいただくことができます。

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徳川家康ゆかりの駿河国総社「静岡浅間神社」

静岡県静岡市葵区の市街地にある「静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)」は、神部神社(かんべじんじゃ)・浅間神社(あさまじんじゃ)・大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)の3社からなる神社で、通称「おせんげんさん」と呼ばれ親しまれています。

 

神部神社は、崇神天皇の時代の鎮座と伝えられる古社で、駿河国開拓の祖神とされる大己貴命(おおなむちのみこと)を祀り、平安時代から駿河国の総社とされてきた歴史があります。

 

浅間神社は、平安時代の延喜元年(901年)に醍醐天皇の勅願により富士山本宮浅間大社から神部神社の隣に勧請された神社です。富士山と同じく木之花咲耶姫命 (このはなのさくやひめのみこと)を祀り、冨士新宮として崇敬されてきました。

 

大歳御祖神社は、応神天皇の時代の鎮座と伝えられる古社で、大歳御祖命(おおとしみおやのみこと)を祀り、元々は近くを流れる安倍川の河畔にあった古代の市場・安倍の市の守護神であったとされています。

 

静岡浅間神社には、戦国時代のエピソードがたくさん残っており、静岡浅間神社で元服式を行ったとされる徳川家康(とくがわいえやす)に関係する話が有名です。
徳川家康が武田氏攻略の際に静岡浅間神社で戦勝祈願を行い、「平定後に社殿を再建する」と誓いを立て、戦略上の理由で静岡浅間神社の社殿を焼き払い、神社背後にあった武田方の賤機山城(しずはたやまじょう)を攻め滅ぼします。後に誓いを果たすために静岡浅間神社を再建しています。

 

時代が進み、火災により社殿が延焼しましたが、 江戸時代の文化元年(1804年)から60年以上の歳月をかけ再建されます。10万両の巨費を投じて現在の総漆塗り極彩色の豪壮華麗な社殿群が完成し、現在は国の重要文化財に指定され大切に保護されています。
徳川家康が崇敬した神社として、徳川将軍家から手厚く庇護されていたことが、現代にものこる立派な建築物からうかがい知ることができます。

静岡浅間神社_楼門
入口の楼門から豪華絢爛で、地域で重要な役割を果たしてきた歴史がうかがえます。
静岡浅間神社_境内図
静岡市の中心市街地に位置しながら、自然豊かな広大な境内にたくさんの建築物を有しています。

 

 

3社名が連なる珍しい朱印がおされる御朱印

静岡浅間神社では、3社の社名が連なる朱印がおされる珍しい御朱印をいただくことができます。
「駿河国総社」「神部・浅間・大歳御祖 神社」の朱印に、 「奉拝」「静岡浅間神社」「参拝日」の墨書きが入る伝統的でシンプルなデザインを、初穂料300円で御朱印帳に直書きしていただきました。

静岡浅間神社_御朱印
静岡浅間神社の御朱印は、中央におされている3社の社名が連なる朱印が注目ポイントです。

 

この御朱印は、私がオーダーメイドの注文をしたオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の中でも「楮紙(こうぞし)」という、和紙らしい表面感があり、あたたかみのある白色が特徴のものを選択しています。
静岡浅間神社の墨書きの特に左払いがダイナミックに表現され、浅の字の右払いも強く押し出すように書かれています。土佐手漉和紙の質感が、大胆な筆の動きを受け止め、美しく表現されていると思います。
※千年帳の本紙に関しては、以下リンクをご参照ください。

 

千年帳とは:本紙

 

静岡浅間神社では、構成される3社それぞれの御朱印や、複数ある境内社の御朱印もいただくことができますが、3社が並ぶ朱印がおされる静岡浅間神社の御朱印が基本になります。時間をかけてじっくり丁寧に書き入れてくださった御朱印がたいへんありがたく、神社と深いご縁をいただけたことを実感できました。

 

また、静岡浅間神社では月の始めに、前月無事に過ごせたことの感謝をし、新しく始まる月の家内安全・無病息災・商売繁盛などの祈願をする「おついたちまいり」が推奨されていて、毎月1日限定の御朱印が授与されています。そのほかにも、季節や祭事にあわせた期間限定の御朱印や、企業とのコラボ御朱印などが授与されることもありますので、参拝時にはどのような御朱印が授与されているかチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

 

富士山をイメージした国宝「大拝殿」

静岡浅間神社は、平成26年(2014年)から約20年をかけて大改修を行っており、たくさんある建築物が随時改修されています。
冒頭でご紹介した楼門はちょうど改修が終わったところで、鮮やかな色によみがえった姿を見ることができました。
私が参拝した令和6年(2024年)12月時点では、静岡浅間神社のシンボルであり国宝に指定されている「大拝殿」がちょうど改修の最中で、その姿を見ることはできませんでしたが、一番の見どころである建築物です。

静岡浅間神社_大拝殿_改修中
改修中の大拝殿はシートに覆われ、その姿を見ることはできませんでした。
静岡浅間神社_大拝殿_パンフレット
大拝殿の姿はパンフレットの写真を掲載しておきます。

 

大拝殿は、富士山をイメージされてつくられており、建物の中段にある雲の彫刻は富士山の中腹を表しています。高さが21mもあり、漆塗りの神社建築では日本一の高さを誇ります。改修が完了するのが4年後の2028年の予定だそうなので、あらためてその姿を目にすることを今から楽しみにしています。

 

大拝殿の後ろには重要文化財の本殿があります。神部神社と浅間神社が同じ本殿に一体化されて祀られいます。一般的にはあまり知られていませんが、神部神社には実は徳川家康が祀られています。3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)が日光東照宮と同時期に社殿を大造営した時に、徳川家康を東照大権現として祀っています。
静岡浅間神社を参拝するときには、駿河の地に縁が深い徳川家康が見守ってくれていることになりますので、ぜひ心静かにお参りして、徳川家康とのご縁も結んでください。

 

 

静岡浅間神社は、徳川家ゆかりの神社で、国宝や重要文化財に指定されている豪華絢爛な装飾や彫刻が施された建築物が多数あり、静岡県を代表する人気観光地でもあります。徳川家と所縁や、江戸時代の文化や歴史を感じつつ、神社とのご縁を結ぶことができる御朱印もいただいてみてください。
※同じ静岡県内にある徳川家康ゆかりの久能山東照宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】静岡県「久能山東照宮」の徳川家康を祀る東照宮創祀の御朱印

 

 

 

 

ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。

 

 

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