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東京都世田谷区にある「桜神宮」は、古式神道の神社で、「世田谷のお伊勢さん」として親しまれ、河津桜の名所としても知られています。季節ごとにデザインが変わるカラフルでかわいらしい御朱印も人気です。
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東京都世田谷区にある「桜神宮(さくらじんぐう)」は、外国から伝わった宗教や思想の影響を受けず、日本で自然発生的に誕生した信仰「古式神道(こしきしんとう)」を受け継ぎ、明治天皇から勅許を得て祭事・布教を行う古式神道総本宮として明治16年(1883年)に創建された神社です。そのため、参拝の作法も一般的な神社での二拝二拍手一拝ではなく、出雲大社や宇佐神宮などと同じ二拝四拍手一拝となっています。
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御祭神は天照大御神(アマテラスオオミカミ)、天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、神皇産霊神(カミムスビノカミ)、伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冉尊(イザナミノミコト)、国常立尊(クニトコタチノミコト)など21柱の神々です。
社殿は最初は明治16年(1883年)に神田に建てられましたが、「西の方角へ直ちに移転せよ」との神託によって現在地である世田谷に遷座しました。遷座によって関東大震災の被害を免れ、第二次世界大戦の戦災でも影響を受けなかったことから、災難よけの御利益がいただけると信仰されています。
「桜」という神社名の通り、桜の名所としても有名です。境内には早咲きの河津桜が植えられていて、2月から3月にかけて濃いピンク色の花を咲かせます。
縁結びのご利益が期待できることでも知られていて、境内にある「えんむすびの木」と名づけられた河津桜にリボンを結ぶ「縁結び祈願」が人気です。このリボンは「花帯」とも呼ばれ、リボンを結ぶことで恋愛成就や仕事、学業などさまざまな御縁を結んでくれるといわれています。
コンパクトな神社ながら、「世田谷のお伊勢さん」として親しまれ、いつも多くの参拝者でにぎわっています。
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桜神宮には毎月デザインが変わる月替わり御朱印や季節・行事ごとに数量限定で頒布される御朱印など、さまざまな御朱印があります。
私が参拝したのは令和元年(2019年)10月で、ちょうどラグビーワールドカップが日本で開催されていた年だったので、ラグビーにちなんだ特別なデザインでした。桜神宮の宮司が元ラグビー選手で、ラグビーと縁があることからワールドカップ記念の特別御朱印を頒布されたそうです。
通常の御朱印とは違い、「祝 ワールドカップ日本開催」、ラグビーボール、中央にラグビー日本代表のユニフォームにもある「全開の桜3弁」の印が押されています。
通常の御朱印は月替わりでデザインが変わり、その月の行事や季節にちなんだ色合いやモチーフが入ってカラフルです。桜神宮で桜が咲く2月や3月には桜をモチーフにしたかわいらしい御朱印が頒布されています。
通常の御朱印の印は右上に「古式神道」、中央に御祭神の神名が入った印、左下に「桜神宮」の印が押され、「桜神宮」と参拝した日付が墨書きされています。
2024年5月の月替わり御朱印はいちごとチューリップをモチーフにしたかわいらしいデザインです。
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また、桜神宮では神事に関する特別な御朱印も頒布されていて、とくに有名な神事が「火渡神事(ひわたりしんじ)」と「湯立神事(ゆだてしんじ)」の2つです。
火渡神事は参拝者が炭火の上をはだしで歩き無病息災を祈るという春の大祭で、毎年4月上旬に行われています。正式名称は「鎮火式(ちんかしき)」といい、四隅を竹で囲って炭の道を作り、お祓いをして塩で浄めた後に儀式を行い、炭火の上を歩きます。
火渡神事の御朱印は枚数限定で頒布されていて、デザインは年によって異なる場合もありますが、令和6年(2024年)のものはファイヤーパターンが特徴的な用紙に「大祭」の印と御祭神の神名が入った印が押されています。文字は「桜神宮」「火渡神事」と日付で、書き置きのみで数量限定だったようです。
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湯立神事は「秋の中祭」として毎年9月中旬に行われています。湯立神事は釜で湯を沸かし、その湯を使って神事を行い無病息災や五穀豊穣を祈願するもので、桜神宮では釜に差し込んだ笹から湯のしぶきを浴びることで身体が浄められ、神体健康などの御神徳がいただけるとされています。
こちらの御朱印も年によってデザインが異なる場合もありますが、基本は「中祭」の印と御祭神の神名が入った釜をモチーフにした印が押され、「桜神宮」「湯立神事」の文字と日付が入ります。こちらも数量限定で、書き置きのみで頒布されているようです。
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桜神宮は「世田谷のお伊勢さん」として親しまれ、特に春の桜の季節にはお花見を兼ねた参拝者がたくさん訪れます。季節や行事をモチーフにしたカラフルでかわいらしい御朱印が人気の神社ですので、参拝した季節の思い出にぜひ御朱印をいただいてみてください。
ライター:kanakana
神社仏閣・御朱印ブロガー。徳島県を中心に四国や淡路島で神社仏閣巡りを楽しむ御朱印ガールで、年間300体以上の御朱印を拝受しています。御朱印を通じて神社仏閣の魅力をご紹介します。
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