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大阪府大阪市中央区にある「少彦名神社」は、「日本医薬総鎮守」とされ、健康・病気平癒を求める多くの人が参拝に訪れ、製薬メーカーからも信仰されている神社です。基本の御朱印にはご利益を象徴する「薬」の社紋の朱印がおされるほか、季節や祭事に応じて限定のアート御朱印も授与されています。
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目次
大阪府大阪市中央区にある「少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)」は、「日本医薬総鎮守」として信仰をあつめる神社です。
少彦名神社が鎮座する道修町(どしょうまち)は、戦国武将・豊臣秀吉(とよとみひでよし)が天下統一を成し遂げ、大阪城を築いて拠点とした時代の頃から、城下町の薬種取引の場として薬種業者が集まるようになりました。
※豊臣秀吉を祀る大阪城豊國神社に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】大阪府「大阪城豊國神社」の豊臣秀吉ゆかりの出世開運の多種多様な御朱印
薬は人命に関わるもので、薬を吟味するのにはたいへんな困難を伴いました。そこで、薬種業者が神のご加護によって職務を正しく遂行しようと、江戸時代後期の安永9年(1780年)10月に、京都の五條天神より日本神話で医薬・救助の神とされている少彦名命(すくなひこなのみこと)を仲間の寄合所に招き祀ったのが少彦名神社の起源といわれています。
現在の祭神は、少彦名命と、少彦名命が勧請される前からこの地に祀られていたとされる神農炎帝(しんのうえんてい)です。神農炎帝は、古代中国の伝承に登場する三皇五帝の一人で、人々に医療と農耕の術を教えたと名帝と伝わっています。
少彦名神社は二柱の御神徳で、健康、病気平癒、薬学・医学試験合格、五穀豊穣などのご利益があるといわれ、神農炎帝にちなんで「神農さん」の愛称でも親しまれています。
道修町では明治時代以降に動物用医薬品を扱う製薬会社も開業されていったことから、少彦名神社には近年特にペットの健康祈願に訪れる参拝者が増えていることがユニークな点です。
少彦名神社の御朱印は、本殿すぐ横の社務所でいただくことができます。
基本の御朱印は、以前は御朱印帳への直書き対応をしていたようなのですが、令和7年(2025年)5月に私が参拝した際は書置きタイプの授与のみの対応で、初穂料は500円でした。
右上は墨書きで「奉拝」、中央には「少彦名神社」の墨書きと朱印、左側には上部に少彦名神社の「薬」の社紋と下部に「参拝日」が墨書きされるデザインです。
シンプルなデザインの御朱印ですが、「薬」の社紋が目をひきます。御朱印からも少彦名神社が薬の神様としてあつい信仰をあつめているのが伝わってきます。
少彦名神社では、基本の御朱印の他に、祭事や季節にあわせて特徴的なデザインの限定御朱印も授与されています。
限定御朱印の中でもユニークなデザインなのが、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)限定で授与される御朱印です。
一粒万倍とは一粒の籾が万倍にも実り立派な稲穂になるという意味があり、一粒万倍日はおおよそ6日に1回ある物事を始めるのに良い日とされる吉日のことです。少彦名神社の一粒万倍日限定御朱印は、稲にちなんで米粒型のユニークな形状で、初穂料は500円でした。
なお、一粒万倍日であっても、何事もうまく成就しないとされている不成就日(ふじょうじゅび)と重なると、限定御朱印は授与されないので、注意してください。
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その他にも、季節や祭事に応じて絵柄が美しい限定アート御朱印も授与されていますので、少彦名神社に参拝した際には、どのような御朱印が授与されているかぜひチェックしてみてください。
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少彦名神社で忘れてはならないのが、毎年11月の22日23日に行われる例大祭「神農祭(しんのうさい)」です。大阪の一年のお祭りは、今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)の1月の「十日戎(とおかえびす)」で始まり神農祭で終わるとされていて、神農祭は「とめの祭」とも呼ばれ、多くの人が参拝に訪れます。
※今宮戎神社と十日戎に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】大阪府「今宮戎神社」の商売繁盛の神様「えびす」の御朱印と「十日戎」
神農祭は江戸時代後期の文政5年(1822年)に大阪地域でコレラが流行した際に、薬種仲間が病除けの薬として「虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)」という丸薬を作り、神前祈願の後に「神虎(張子の虎)」の御守と一緒に施与したことに由来するといわれています。
神農祭の両日は、通りにくす玉飾りや献灯提灯がたちならび、境内がとても賑やかになります。「神農さんの健康むすめ」と呼ばれる巫女が、五葉笹と少彦名神社の御札をつけた張子の虎を家内安全無病息災の御守として授与しています。
製薬メーカーのキャラクターのパレードなど、ユニークな取り組みもされているので、神農祭にぜひ一度訪れてみてください。
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少彦名神社のコンパクトな境内で一際目を引くのが、樹齢は約190年といわれる御神木のクスノキです。
クスノキは葉や枝から樟脳(しょうのう)という成分が抽出され、昔から防虫剤として使われていることから、薬の神様との相性が良いのかもしれません。
御神木には直接触れることもでき、私も実際に触れてみたのですが、すっと肩の力が抜けるような不思議な感覚がありました。少彦名神社を参拝した際には御神木に触れてみて、どのような感覚になるか確かめてみてください。
少彦名神社は、医薬の神様として知られ、境内や授与品に医薬に関係するものがたくさんあるユニークな神社です。基本の御朱印には漢字の「薬」を象った社紋の朱印がおされるので、健康・病気平癒のご利益が御朱印からも感じられます。毎年11月に開催される神農祭をはじめ、祭事の際には境内や周辺がとてもにぎやかになり、祭事に応じた限定御朱印が授与されることもあるので、ぜひ一度参拝してみてください。
ライター:洋介0522
旅行添乗員の経験があるWebライター兼ディレクター。20代の時に仕事で四国八十八ヶ所のツアーに3回添乗したことで御朱印に興味をもちました。現在はワーケーションしながら全国各地の神社を巡り、御朱印をいただくのを趣味の一つにしています。御朱印帳は現在6冊目で、お気に入りの御朱印帳は京都・建仁寺のものです。
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神奈川県川崎市川崎区にある「川崎大師」は、真言宗智山派の大本山の寺院で、関東における真言密教の信仰の拠点となっています。真言宗の開祖である御本尊・弘法大師空海が祀られている大本堂「厄除遍照殿」と記される御朱印をいただくことができます。
京都府京都市上京区にある「北野天満宮」は、菅原道真を御祭神として祀る全国約12,000社の天満宮・天神社の総本社です。菅原道真ゆかりの星梅鉢紋が入る伝統的なデザイン、所蔵している宝刀モチーフ、季節や祭事にあわせて授与される期間限定など、多彩な御朱印をいただくことができます。
大阪府大阪市中央区にある「難波神社」は、1600年以上の長い歴史があると伝わり、「あやめ祭」や「氷室祭」などの神事が有名です。神社にゆかりが深い「菖蒲」の印が印象的な御朱印をいただくことができます。
大分県別府市にある「八幡朝見神社」は、豊後八幡宮7社のひとつで、「湯の町」として全国に名をはせる別府温泉の鎮守神を合祀する神社でもあります。季節の祭事にあわせて授与されるデザイン性豊かな限定のアート御朱印が人気です。