- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
福岡県北九州市にある「和布刈神社」は、九州と本州を隔てる関門海峡に面した神社で、毎年旧正月に行われる神秘的な「和布刈神事」が有名です。潮の満ち引きに関する神宝「満珠干珠」をモチーフにした御朱印をいただくことができます。
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本州の最西端に位置する山口県下関市と関門海峡をはさんだ対岸にある九州最北端の福岡県北九州市門司区。「和布刈神社(めかりじんじゃ)」は、潮の流れが速いことで知られる関門海峡、なかでも最も幅が狭い難所「早鞆の瀬戸(はやとものせと)」を見守るように鎮座する神社です。
伝承によると、神功皇后が三韓出兵の際に、古くから「関門海峡の守護神」や「大陸への玄関を守る神」として信仰を集めていた和布刈の地に立ち寄って安全祈願をしたのだとか。三韓征伐後に、感謝の意から神社を創建したのが起源とされています。
その際に、神功皇后が海の神さまである安曇磯良(あずみのいそら)から、潮の満ち引きを司る「満珠干珠(まんじゅかんじゅ)」の宝印を授かったとの逸話ものこっています。2つの宝印は神功皇后が海中に納めたものの、和布刈神社にも満珠干珠のしるしが与えられ、和布刈神社の神宝として大切に受け継がれていると伝わっています。
和布刈神社は、関門海峡にある浦「壇ノ浦(だんのうら)」に面した長門国彦島(現在の山口県下関市)を拠点にした平家とも縁があり、「新平家物語」によると、平安時代末期の壇ノ浦の戦いの前夜に、平家一門が戦勝を祈願する宴を開いたそうです。
江戸時代は、和布刈を含む門司エリアは細川家が治めていた小倉藩に属していました。境内には、小倉藩初代藩主として有名な細川忠興(ほそかわただおき)が寄進した灯籠や、小倉藩の第4代藩主である小笠原忠総(おがさわらただふさ)が再建した社殿などもあり、小倉藩ゆかりのスポットとしても人気を集めています。
※同じ小倉藩に属した八坂神社や、小倉藩主を務めた細川家について、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印関連情報】福岡県「八坂神社」の「小倉祇園太鼓」ゆかりの御朱印
御祭神は「瀬織津姫(せおりつひめ)」の愛称でも親しまれている天照大神の荒魂「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)」という月の女神です。穢れを祓う禊の神さまや潮の満ち引きを司る「導きの神さま」としても知られていて、海上交通安全や良縁、夫婦円満、子孫繁栄などのご利益を授かれるとされています。
本殿への参道とは別に、左手の海に向かって鳥居が建っていたのが、海に近い神社ならではだと思いました。
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「和布刈」とは、「和布(ワカメ)を刈る」ことを意味していて、旧正月の「和布刈神事」が有名です。三韓征伐の凱旋を祝して、早鞆の瀬戸のワカメを神功皇后自らが神主となって神前に奉げたというエピソードにちなんだ神事です。
横代湯立神楽(よこしろゆたてかぐら)が奉納された後に、松明を持った3人の神職が海に降りてワカメをとり、ワカメを神前に供えて航海の安全や豊漁を願います。現在も毎年旧暦元日の深夜から早朝にかけて行われていて、自由に見学できます。
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和布刈神社の御朱印は、直書きの通常タイプと書き置きタイプがあり、私がいただいたのは、通常タイプの御朱印です。
通常タイプの御朱印は、「奉拝」「和布刈神社」「参拝日」の墨書きとともに、右上の八重桜と中央の神社印、下部の和布刈神社の神宝をモチーフした「満珠干珠印」が特徴的なデザインです。下部の丸印の中には、潮の下に潮が満ちることを表す「満」と潮が引くことを意味する「涸」の文字の朱印も押されています。初穂料は500円です。
季節の情景をデザインした素敵な御朱印が期間限定で授与されることもあります。
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和布刈神社のすぐ近くには、関門橋や関門海峡の風光明媚な風景を一望できる「和布刈公園第二展望台」や、北九州市の姉妹都市であるアメリカのノーフォーク市にちなむ海浜公園「ノーフォーク広場」、ノスタルジックな街並みで人気の門司港レトロ地区を走る観光列車の終点「関門海峡めかり駅」などの観光スポットがたくさんあります。
昔から交通安全の神さまとして多くの崇敬を集めてきた和布刈神社は、北九州市の観光名所「門司港レトロ地区」から車でおよそ5分でアクセスがよいので、門司港観光と一緒にぜひご参拝ください。神社の歴史に関連する神宝「満珠干珠」にちなんだ御朱印や、特別感がある限定御朱印にも注目です。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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