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【御朱印情報】広島県「とうかさん」の日蓮宗の教えを表す「南無妙法蓮華経」の御首題と「妙法」の御朱印

広島県広島市中区にある「とうかさん」は、稲荷大明神を祀り「とうかさん大祭」が広く知られている日蓮宗の寺院です。日蓮宗の教えを表す「南無妙法蓮華経」の御首題と「妙法」の御朱印のほか、季節・時期・イベントなどにあわせて限定の御朱印も授与されています。

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稲荷大明神を祀り「とうかさん大祭」が有名な「とうかさん」

広島県広島市中区、広島市中心市街地の繁華街の一角にある「とうかさん」は、正式名称「福昌山慈善院圓隆寺(ふくしょうざんじぜんいんえんりゅうじ)」の日蓮宗の寺院です。

 

稲荷大明神(いなりだいみょうじん)を祀り、稲荷を音読みした「とうか」から「とうかさん」の呼び名が広く認知されています。
とうかさんにおける稲荷大明神は、全国的に珍しい仏教の稲荷です。神仏分離以前は稲荷は荼枳尼天(だきにてん)とも同一視されており、白狐に乗る天女の姿をした女神として信仰されてきました。
※稲荷を祀る仏教寺院として有名な岡山県・最上稲荷と愛知県・豊川稲荷に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】岡山県「最上稲荷」の日蓮宗ならではの御朱印と御首題

 

【御朱印情報】愛知県「豊川稲荷」の稲荷の由来になった吒枳尼眞天の御朱印

 

とうかさん_入口
繁華街の一角に「とうかさん」の文字と赤ちょうちんが目立つ入口があります。

 

圓隆寺は、江戸時代初期の元和5年(1619年)に広島藩初代藩主・浅野光晟(あさのみつあきら)が日音上人(にちおんしょうにん)を迎えて開山したのが始まりとされています。日音上人は若くして出家し、関東で修行を重ねたとされる名僧です。「稲荷」を音読みの「とうか」と呼ぶのは、日音上人が関東でそのように感得したためといわれています。やがて圓隆寺は、人々の間で「とうかさん」として広く親しまれるようになりました。
とうかさんは、創建当時は広島城下南端に位置していました。これは、とうかさんが広島藩の領地防衛の拠点も兼ねていたためと考えられています。また創建時は1500坪、お堂は6ヶ所あったそうですが、戦争や火災などを経て本堂と稲荷堂(とうかどう)のみが再建されました。稲荷大明神が祀られている稲荷堂は聖域とされていて、稲荷大明神の縁日である「とうかさん大祭」は、1年の中で稲荷大明神の神力が最も高まる日であり、御神体が御開帳され、その姿を目の当たりにできる唯一の日として大切にされています。

とうかさん_稲荷堂
本堂の横にたたずむのが稲荷堂で、多くの参拝者がここで手を合わせています。
とうかさん_本堂
火災や原爆の被害を経て、鉄筋コンクリート造の堂宇が再建されました。

 

 

日蓮宗の教えを表す「南無妙法蓮華経」の御首題

とうかさんでは、本堂1階の受付所にて御朱印やお守りなどをいただくことができます。私がうかがった際は受付に人がおらず、インターホンを押してしばらく待つとお寺の人がが出てきてくれました。

 

基本の御朱印は「御首題(ごしゅだい)」と「御朱印」の2種類で、いずれも志納料300円で持参した御朱印帳に直筆していただけます。ただし正月やイベント時などの参拝者が多いときは、書き置きのみの対応になる場合もあるようです。今回私は迷いながらも御首題をいただきました。右から「広島」「十九世日生」「南無妙法蓮華経」「日付」が墨書きされ、複数種類の朱印がおされるデザインです。

とうかさん_御首題
南無妙法蓮華経の「髭題目」が特徴的なとうかさんの御首題です。

 

御首題とは、日蓮宗の寺院でのみ授与されるものです。中央に「南無妙法蓮華経」と御題目(おだいもく)が書かれるのが特徴で、御朱印が参拝の証として授与される意味合いが強いことに対して、御首題は信仰心をより深めることが強く意識されています。
また、南無妙法蓮華経の御題目が「髭題目(ひげだいもく)」で記される場合が多いのも特徴です。髭題目とは、南無妙法蓮華経の「法」の字以外の末端を髭のように伸ばす書き方で、御題目が光明を発した姿を現しているとされています。仏の光が参拝者を救ってくれるよう、髭題目には想いが込められているのかもしれません。

 

ほかにもとうかさんの御首題には、朱印にも日蓮宗の信仰を汲んだ大きな特徴があります。
中央に押される円相状にびっしり書かれた文字は「大曼荼羅(だいまんだら)」です。大曼荼羅とは、仏教の世界を文字で表したものです。南無妙法蓮華経を中心に、周囲には仏教の世界を構成する神々や高僧の名前が記されています。円相に記すことで、仏教の悟りの世界を示しているように感じます。
また、右上の朱印の「男」に似た文字は「鬼」だと考えられます。日蓮宗の開祖・日蓮(にちれん)は、鬼子母神(きしぼじん)の力を度々説いていました。鬼子母神はかつては人を食べる鬼でしたが、釈迦に諭され人々を守る神となります。そのため、角が無くなったという意味で「鬼」の上に「ノ」がない形で表すのです。そして鬼子母神に願いごとを記す際には、「鬼」の「ム」の部分に文字を入れます。とうかさんの御首題では、鬼子母神が参拝者の「奉拝」を見守っている意味で記されているのかもしれません。

 

とうかさんの御首題は、日蓮宗の教えを表す要素がふんだんに散りばめられたデザインであるといえます。

 

 

「妙法」の御朱印と期間限定のアート御朱印

とうかさんの基本の御朱印は、中央に「妙法(みょうほう)とうかさん」と大きく書かれているのが特徴のデザインです。

とうかさん_御朱印
「妙法とうかさん」の文字が映えるとうかさんの基本の御朱印です。

 

「妙法」とは南無妙法蓮華経の略称で、正しい教えを指す言葉です。日蓮宗は、鎌倉時代の混乱する世の中に「南無妙法蓮華経こそが人々を救う」と信じ開かれました。日蓮宗がもっとも大切にする教え・妙法蓮華経の心がとうかさんの御朱印にも秘めてられているかのようです。

 

とうかさんでは、基本の御首題・御朱印のほかにも、時期や季節、イベントなどにあわせて限定の御朱印も授与されているようですので、参拝の際にはどのような御朱印が授与されているかチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

 

とうかさんは、荼枳尼天を元とする稲荷大明神を祀り、稲荷大明神の力が最大になる日に行われるとうかさん大祭が広く知られているお寺です。とうかさんで授与される御首題・御朱印には日蓮宗の教えと人々を救いたいという願いが深く込められているかのようです。稲荷大明神に祈りを捧げたあとは御首題や御朱印をいただいて、祈りをより深めてみてください。

 

※全国の有名な稲荷に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【御朱印情報】全国の有名な「稲荷」でいただける御朱印情報まとめ

 

 

 

 

ライター:綾木ゆうき
福岡出身、山口県北部在住のWebライター。幼少期に6年間習字を習っていたことから、筆跡の美しさに魅了され御朱印収集をはじめました。現在は九州・中国地方を中心に、趣味の国内旅行を兼ねて全国各地の御朱印を集めています。

 

 

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