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【御朱印情報】愛知県「豊川稲荷」の稲荷の由来になった吒枳尼眞天の御朱印

愛知県豊川市にある「豊川稲荷」は、日本三大稲荷のひとつとされ、愛知県屈指の参拝者数を集め、人気の観光スポットでもあります。稲荷と呼ばれる由来となった吒枳尼眞天の直書き御朱印や、鮮やかなアート御朱印も話題になっています。

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日本三大稲荷のひとつ「豊川稲荷」

愛知県豊川市にある「豊川稲荷(とよかわいなり)」は、正式名称「円福山 豊川閣 妙厳寺(えんぷくざん とよかわかく みょうごんじ)」という曹洞宗の寺院です。
「稲荷」と呼ばれる場合は「狐を祀った神社」を想像することが多いと思いますが、豊川稲荷は祀られている「吒枳尼天(だきにてん)」が稲穂を荷い、白い狐にまたがっていることから、稲荷信仰と結びつき、いつしか豊川稲荷の通称が広まっていったそうです。
京都府「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」、茨城県「笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)」と並び、日本三大稲荷のひとつと認知され、約31,000坪(東京ドーム約2.2個分相当)の敷地面積に日本の稲荷信仰の歴史・伝統・文化を感じることが見どころがたくさんあり、近年は外国人観光客も多数訪れる愛知県を代表する観光スポットのひとつにもなっています。

豊川稲荷_総門
毎日多くの参拝者が通る豊川稲荷の総門です。

 

豊川稲荷の創建は、室町時代の嘉吉元年(1441年)と伝わっています。
曹洞宗の禅僧である寒巌義尹(かんがんぎいん)の6代目の法孫の東海義易(とうかいぎえき)が、寒巌義尹伝来の千手観音を本尊とし、寒巌義尹作の吁枳尼真天像を山門の鎮守として祀り、妙厳寺を開いたとされています。

 

当時は、豊川と呼ばれていた川の近くに伽藍がありましたが、江戸時代の元禄年間に現在地に移転され、現存している建物は江戸末期以降に再建されたものだそうです。
現在は境内にある一の鳥居と二の鳥居は、以前は旧東海道にありました。しかし明治時代に入り、神仏分離令によって撤去され、豊川稲荷敷地内に移転・保管されることになります。

豊川稲荷_鳥居
元々は旧東海道にあった豊川稲荷の目印でもある鳥居が、現在は境内に移築されています。

 

戦国時代から江戸時代にかけては、東海地方の武将や商人からの崇敬が特にあつく、今川義元・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康などの有名な武将も参拝したという記録がのこっています。江戸時代には、江戸にも豊川稲荷の別院が建てられ、幕府や江戸の町人からも広く信仰をあつめました。
有名武将が参拝したことによって、一般庶民にも稲荷信仰が広まったともいわれます。名称に「稲」がつくため、当時の庶民の生活にもっとも重要だった五穀豊穣を祈願したり、吁枳尼天が海上交通の守護神としても信仰されていたので、航海安全や商売成功を祈願するなど様々な面があわさり、商人や庶民に絶大な信仰が広がったと考えられています。

豊川稲荷_山門
今川義元が寄進したと伝わる山門が、豊川稲荷に現存する最古の建物といわれています。

 

 

稲荷の由来になった「豊川吒枳尼眞天」の御朱印

豊川稲荷では、通称が広がる理由にもなった「豊川吒枳尼眞天」の御朱印をいただくことができます。ご朱印所で御朱印担当の人が穏やかな表情で丁寧に直書きしてくださいました。

豊川稲荷_御朱印
熟練した筆さばきが印象にのこった豊川稲荷の吒枳尼天の御朱印です。

 

この御朱印は、私がオーダーして使用しているオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。私の千年帳のサイズは大判(縦257mm×横182mm)で、一般的な御朱印帳よりも大きなサイズなので、吒枳尼眞天の文字をおもうままに表現していただくことができました。

 

御朱印を書き入れていただいた本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の中でも「三椏紙(みつまたし)」という表面が滑らかなものを選択しています。書き入れていただいた担当者さんからは、筆が滑らかに動くため、自分の思い通りに表現できたと、嬉しい言葉をいただきました。 書きあがった文字は、元気いっぱい駆け回る狐を連想するような印象を受けました。

 

担当者さんが御朱印を授与してくださる時に「ご加護をいただいてお幸せになってください」と、とても嬉しい言葉をかけていただいたのが、今でも心に残っています。毎日数多くの参拝者のために書いてきた担当者さんの技量と、ひとりひとりの参拝者に丁寧に対応する想い、伝統技術を継承する職人さんが仕立てた千年帳の高い品質が組み合わさった素晴らしい御朱印だと私は感じています。
この御朱印を見返すと、豊川稲荷の参拝の楽しい思い出が浮かび、御朱印を丁寧に書きいれる担当者さんの姿が今でも脳裏によみがえります。

 

※千年帳のサイズ・本紙に関しては、以下リンクで詳しく紹介されていますので、ご参照ください。

 

千年帳とは:サイズ

 

千年帳とは:本紙

 

千年帳
私が愛用している千年帳です。

 

 

 

 

吒枳尼眞天が鮮やかに描かれるアート御朱印

豊川稲荷では、アート御朱印もいただくことができます。
私が参拝した際には「特別御朱印豐川吒枳尼眞天」をいただきました。狐に乗った吒枳尼眞天の姿や大本殿が美しく描かれた御朱印です。

豊川稲荷_御朱印_特別御朱印豐川吒枳尼眞天
華やかに描かれた御朱印はいかにもご利益がありそうです。

 

御朱印左側には、キリッとした表情の狐と穏やかな表情の吒枳尼眞天が美しく描かれています。五穀豊穣やご利益を願う全ての人に、優しさを振りまいているように感じます。
右側には豊川稲荷の大本殿が精緻に表現され、中央には金色の文字で豊川吒枳尼眞天の文字が書かれ、左下には梵字の宝印も押されています。豊川稲荷の魅力が1枚でしっかりと伝わる御朱印だと思います。

 

今回私がいただいた御朱印のほかにも、御本尊の千手観世音菩薩をはじめとした祀られている仏様の御朱印や、イラスト御朱印のバリエーション、冬季限定切り絵御朱印などたくさんの種類の御朱印が授与されおり、御朱印集め好きの間で話題になっていますので、公式情報をチェックしてみてください。

 

 

 

 

愛知県豊川市にある豊川稲荷は、稲荷信仰の拠点として昔から現代に至るまで多くの参拝者を迎え続けており、近年は愛知県屈指の観光スポットとしても人気を集めています。たくさんの種類が授与されている御朱印も話題になっていて、授与希望する人が多い昨今でも、丁寧に書き入れていただけるのもたいへんありがたいので、御朱印巡り好きの人はぜひ一度参拝に訪れてみてください。

 

 

 

 

ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。

 

 

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