- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
東京都港区にある「赤坂氷川神社」は、「東京三大縁結び神社」のひとつとして認知度が上がっています。明治天皇が東京の重要な神社を定めた「東京十社」の1社であることを示す伝統的なデザインの御朱印をいただくことができます。
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東京都港区赤坂にある「赤坂氷川神社(あかさかひかわじんじゃ)」は、都心部でありながら閑静なエリアに鎮座しています。
平安時代の天暦5年(951年)に、東国を遊行していた天台宗の僧・蓮林僧正が霊夢をみたさい、一ツ木村(現在の赤坂4丁目付近)で一夜を明かすと、御祭神のお告げを受け、この地に氷川明神の社殿を建ててお祀りしたことが、赤坂氷川神社の始まりと伝わっています。
江戸時代に入って、神仏習合の寺社として地域住民の信仰をあつめ、徳川幕府8代将軍・徳川吉宗(とくがわよしむね)によって現在の社殿が建立され、その姿を現代にも伝えています。
御祭神は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)です。
素戔嗚尊は日本神話に登場する天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟で、海や嵐を司る荒々しい性格の神です。
奇稲田姫はヤマタノオロチの生贄からに素戔嗚尊によって救われた女神で、素戔嗚尊と結婚し、大国主神(おおくにぬしのかみ)を産んだとされています。
大己貴命は、国土創造や医薬の神として知られています。出雲大社をはじめ多くの神社で祀られており、因幡の白兎の伝説に登場する救済者として知られます。 天照大神の使者として国譲りを行い、幽世(かくりよ。神域のこと)の主となりました。
素戔嗚尊と奇稲田姫命が夫婦神であることから、結婚や縁結びの象徴となり、赤坂氷川神社は縁結びのご利益があるとされています。千代田区の東京大神宮(とうきょうだいじんぐう)、港区の出雲大社東京分祠(いずもたいしゃとうきょうぶんし)と並び、「東京の三大縁結び神社」として、いろいろなメディアにも取り上げられ、認知度があがっています。
赤坂氷川神社の社名の「氷川」のルーツは、ヤマタノオロチ退治の伝承地のひとつである現在の島根県の「斐伊川(ひいかわ)」からきているといわれています。
歌手の「氷川きよし」さんの芸名は赤坂氷川神社から取ったものであったり、アニメ「美少女戦士セーラームーン」に登場する神社のモデルになったことで、芸能関係者や国内外のアニメファンなども訪れるスポットになっています。
赤坂氷川神社では、シンプルなデザインの伝統的な御朱印を直書きしていただけます。
「神社印」「東京赤坂鎮座印」「元准勅祭十社之内印」の朱印に、「奉拝」「参拝日付」の墨書きがされます。
朱印に記載がある「元准勅祭十社(もとじゅんちょくさいじっしゃ)」とは、明治時代に入り、首都が東京に移り、明治天皇が東京に入った際に、東京近郊の主だった神社を東京の鎮護と万民の安泰を祈る神社として准勅祭社に定められた神社のことをいいます。通称「東京十社(とうきょうじっしゃ)」で、現代でもこの10社を巡る企画が催されるなど、東京で重要な神社として認知され、観光客が訪れるきっかけにもなっています。
※明治天皇を祀っている明治神宮に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】東京都「明治神宮」の天皇家ゆかりの達筆な御朱印
赤坂氷川神社以外には、以下の9社があります。
江東区:富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)
江東区:亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)
千代田区:日枝神社(ひえじんじゃ)
千代田区:神田明神(かんだみょうじん)
港区:芝大神宮(しばだいじんぐう)
品川区:品川神社(しながわじんじゃ)
文京区:根津神社(ねづじんじゃ)
文京区:白山神社(はくさんじんじゃ)
北区:王子神社(おおじじんじゃ)
※神田明神に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】東京都「神田明神」の力強い御朱印と日本三大祭「神田祭」
この御朱印は、私がオーダーメイドの注文をしたオーダーメイド納経帳・御朱印帳「千年帳」に書いていただきました。 本紙は、職人さんが1枚1枚手漉きした高品質の土佐手漉和紙の「楮紙(こうぞし)」という、和紙らしい表面感があり、あたたかみのある白色が特徴のものを選択しています。
書いていただいた御朱印は、朱印が浮き上がるようにうつり、墨書きが絶妙なかすれ具合で、土佐手漉和紙ならではの神秘的な美しさに仕上がっているように感じます。参拝後にこの御朱印をみると、巫女さんが「よくおこしくださいました」と声をかけてくださり、丁寧な対応で静かに書き上げてくれた様子が思い出されます。
※千年帳の本紙に関しては、以下リンクで詳しく紹介されていますので、ご参照ください。
赤坂氷川神社では、季節や神事にあわせた限定の御朱印も授与されています。
1月の新年、2月の祈年祭、3月の桜、7月の七夕、9月の例祭、11月の紅葉と新嘗祭で、趣向を凝らしたデザインの御朱印をいただくことができます。
御朱印があたたかみのある色和紙の台紙に貼り付けられているのが特徴で、なかには切り絵状になっていて、台紙の色が御朱印に浮かび上がってくるように工夫されているのが印象的です。
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また、ひと月を無事に過ごせた感謝と、新しい月のご加護を祈願する「月参り」の参拝記念として、月ごとの御朱印「かさね」も頒布されています。
月ごとにデザインが変わる御朱印は、日本の伝統的な配色である「襲の色目(かさねのいろめ)」が用いられています。平安貴族が色のかさね合わせにより季節の移り変わりを表していたことを、御朱印の台紙を複数色重ねることで表現している、日本の雅な文化を感じられる御朱印です。
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自然豊かな赤沢氷川神社にいろいろな季節に訪れて、季節の移ろいを感じながら御朱印もコレクションしたくなります。
赤坂氷川神社の見どころとして、近年は「花手水(はなちょうず)」が話題になっています。
手水舎は参拝する時に身を清める場所として使われますが、コロナ禍において感染拡大防止の観点から手水舎の利用を中止する神社や寺院が相次ぎました。そこで、手水舎で手を洗えない代わりに、目で見て心を清めてもらう新しい形として花手水が生まれ、この趣向を取り入れる神社仏閣も増えました。
私が赤坂氷川神社を参拝した際には、御朱印や花手水を含めた境内の様子を写真におさめる人がたくさん見られ、美しいスポットとして人気になっていることがうかがえました。熱心に参拝する外国人観光客の姿も見られ、日本の文化や美を感じられるスポットとして国際的に認知が広がっていることも感じました。
赤坂氷川神社は、大都会の喧騒を抜け、厳かな雰囲気と穏やかな自然を満喫することができる都会のオアシスです。御朱印のデザインからも、自然や季節を大切にしている神社であることがわかりますので、ぜひ日本の文化や美の息吹を感じてみてください。
※同じ東京都内にある氷川神社である「高円寺氷川神社」に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
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ライター:竹内友章
知多半島のお寺が好きで、知多四国霊場を中心にいろいろな霊場を巡礼し、観光やご当地グルメ(特にラーメン)を楽しんでいます。御朱印集めも趣味で、知多半島のお寺の御朱印はもちろん、全国各地の御朱印をもらいに巡り、アート御朱印などは取り寄せたりもしています。
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