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埼玉県所沢市にある「所澤神明社」は、「所澤総鎮守」「武蔵の国のお伊勢さま」として地域の信仰の中心的役割を担ってきた神社です。古来の地名が記される基本の御朱印と、「所澤航空神社」とも呼ばれる摂社「鳥船神社」の航空の歴史が詰まった御朱印をいただくことができます。
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目次
埼玉県所沢市、「日本の航空発祥の地」として知られる所沢航空記念公園近くの住宅街にある「所澤神明社(ところざわしんめいしゃ)」は、「所澤総鎮守」「武蔵の国のお伊勢さま」として地域の人々に長く信仰されてきた神社です。
江戸時代の火災で記録が焼失し創建年代などの詳細な歴史は不明ですが、日本神話における日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の際、この付近で休憩し天照大御神(あまてらすおおみかみ)に祈りを捧げたという伝説にちなんで、土地の人々が天照大御神を祀ったことが起源だといわれています。境内にある大ケヤキは、周囲約4mもあり樹齢は1,000年をこえるとされていますので、古代から続く神社だと考えられています。
現在の本殿・玉串門は明治35年(1902年)に、幣殿・拝殿は昭和9年(1934年)に建立されました。
主祭神は天照大御神、稲や穀物を司る倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)、縁結び・家庭円満・商売繁盛にご利益があるといわれる大物主大神(おおものぬしのおおかみ)です。神明社という名前・主祭神からわかる通り、三重県・伊勢神宮(いせじんぐう)を中心とした伊勢信仰の流れをくんでいて、「武蔵の国のお伊勢さま」と呼ばれて北関東地域における伊勢信仰の拠点の役割を果たしてきました。
※伊勢神宮に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の内宮と外宮でいただける伝統的な御朱印
【御朱印情報】三重県「伊勢神宮」の別宮5社でいただける伝統的な御朱印
また、所沢は明治44年(1911年)に日本最初の飛行場が造られた地であり、「日本の航空発祥の地」とされています。同じ年に軍人・徳川好敏(とくがわよしとし)大尉がフランス製の「アンリ・ファルマン複葉機」で、日本での初飛行に成功しました。その前日に所澤神明社に参詣し祈願したことから、所澤神明社は「飛行機の神社」としても信仰をあつめています。

所澤神明社では、「所澤神明社」と摂社の「鳥船神社(とりふねじんじゃ)」の2社の御朱印をいただくことができます。
所澤神明社の基本となる御朱印は、右上に「奉拝」、中央に「神明社」、左側に「参拝日」の墨書き、右に「武蔵國野老澤(むさしのくにところさわ)」、中央に「神明社印」の朱印がおされるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は500円でした。

朱印に記されている「武蔵國」は、現在の埼玉県、東京都、神奈川県の一部の関東地方の広域エリアの旧國名です。
「野老澤」は、現在の地名の所沢の古称で、室町時代の文献などに見られます。この地域に「野老(ところ、ヤマノイモ科の植物)」が多く自生する沢地であったこと、または、アイヌ語の「ト・オロ(沼地)」に由来するなどの説があります。現在の所沢市の市章には野老の葉がデザインされていて、野老という植物が地域の成り立ちに関わっていることがわかります。
古い地名が記されるこの御朱印は、所澤神明社が長い歴史をもち、地域の信仰の拠点として重要な役割を果たしてきたことを示すものだといえるでしょう。
所澤神明社の境内にある摂社の「鳥船神社」の御朱印は、右上に「奉拝」、中央に「鳥船神社」、左側に「参拝日」の墨書き、右に「摂社」、上に「鳥船神社」、下には「飛行船」がモチーフの朱印がおされるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただき、初穂料は500円でした。

鳥船神社は、日本での初飛行から100周年を記念して平成23年(2011年)に創建され、「所澤航空神社(ところざわこうくうじんじゃ)」とも呼ばれています。御祭神の鳥之石楠船神(とりのいわくすふねのかみ)、別称・天鳥船神(あめのとりふねのかみ)は、船の姿をしていて、八百萬の神々を載せて降臨したといわれています。この伝承により航空の神として崇敬されています。
朱印の飛行船は、所沢飛行場で製造され大正5年(1916年)に所沢から大阪への長距離飛行に成功した「飛行船雄飛号」です。
この朱印は、1年のうち3ヶ月ごとにデザインが変わり、それぞれ所沢飛行場にゆかりがある飛行船・飛行機が描かれています。
鳥船神社の御朱印は、所沢の航空の歴史、ひいては日本の航空の歴史を表しているといえ、航空ファンにぜひおすすめしたい1体です。
所澤神明社では、ゆかりの飛行機がデザインされたオリジナルの御朱印帳も販売されていますので、御朱印とあわせてチェックしてみてください。

鳥船神社には「祈願紙」が置かれています。「願い事を紙に書いて折り鶴の形にして社の周囲に掛ける」というもので、箱の中には鶴の折り方を書いた紙とペンも入っています。また飛行機の木製プロペラが、社の後ろの上に掛けられています。


今回、記事を制作するにあたって、所澤神明社を再度参拝し御朱印をいただきました。
所澤神明社と鳥船神社の2社の御朱印を持参した御朱印帳への書き入れをお願いところ、「見開きで良いですか?」と聞かれ、何も考えずに「はい」と答えましたら、見開き2ページで2社の御朱印がまとまった状態で拝受することができ、初穂料は2社分の1,000円でした。

以前御朱印拝受したときとは違う担当者さんが書き入れてくださったので、墨書きの書体に異なる味があって、同じ神社に複数回参拝して御朱印を再度拝受しても、直書きしていただくと御朱印はやはり一期一会のご縁だなと実感することができました。
所澤神明社の境内には、鳥船神社も含む4の摂社と11の末社があります。
摂社は鳥船神社の他に、第10代・崇神天皇(すじんてんのう)を御祭神として祀る「蔵殿神社(くらどのじんじゃ)」、伊勢神宮外宮の御祭神・豊受毘売神(とようけびめのかみ)を祀る「野老稲荷社(ところいなりしゃ)」、地域ゆかりの戦死者や英霊を祀る「所澤招魂社(ところざわしょうこんしゃ)」の4社です。
「八雲神社(やくもじんじゃ)」「天神社(てんじんじゃ)」を始めとした末社11社にもいろいろな神様が祀られていますので、境内をじっくり拝観して、御神徳を感じてみてください。

所澤神明社は、地域の信仰の拠点として重要な役割を果たし、所沢の航空の歴史とも深く関わってきた神社です。所澤神明社と鳥船神社の2種類の御朱印には、信仰の経緯や地域の歴史が存分に詰まっています。静謐な境内に足を踏み入れ、心静かに参拝して御朱印を拝受すれば、日々の喧騒から離れて「気持ちのリセット」ができると思います。
ライター:民蔵
埼玉県在住、歴史関係が好きで古銭の収集や神社仏閣・城郭・博物館などの見学をライフワークにしています。寺社を見学するついでにと思って御朱印をいただき始めましたが、御朱印に記載された内容の意味がわかってくるともっと知りたくなりました。御朱印に込められた思いを、現地の空気感も含めてご紹介できればと思っています。
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