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北海道札幌市手稲区にある「星置神社」は、明治時代に開拓者によって創建された神社です。社紋「三つ巴に星」と金文字の「星」が芸術的な基本の御朱印をはじめ、期日限定御朱印や月替わり御朱印など多種多彩な御朱印が授与されていて、「星に願いを」の信仰の姿が表現されています。
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目次
北海道札幌市手稲区、小樽市に近い高台にある「星置神社(ほしおきじんじゃ)」は、社名にもなっている「星」と縁が深い神社です。
明治17年(1884年)に広島県佐伯郡から入植した開拓者たちが村落を形成し、明治20年(1887年)に木造の小祠を建立したことが星置神社の起源と伝わっています。その後、山口県・富山県・青森県からの移住者も加わり、大正2年(1913年)に現在の地へ神霊を移遷、昭和48年(1973年)に現代にも受け継がれている社殿が建立されました。
星置神社の御祭神である「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」「豊受大神(とようけのおおかみ)」「大己貴神(おおなむちのかみ)」は、それぞれ太陽を司る神、食物や暮らしを守る神、縁結びや国づくりの神とされていて、縁結び・安産・子授かり・金運・商売繁盛など、幅広いご利益をいただける神社として親しまれています。
社名にもなっている「星置」という地名は、アイヌ語で「崖の・その下」を意味する「ペㇱ・ポキ」が語源で、現在の星置川上流には複数の滝もある断崖地形でその下流にあたる地域をこのように呼んだという説が有力です。
星置神社は、地名とも関連して、「星」とゆかりがある神社として地域の人々に親しまれています。


星置神社では、基本の御朱印のほか、期日限定御朱印や月替わり御朱印など、多種多彩な御朱印が授与されています。
基本の御朱印は、中央に「星」が金文字で書き入れられる「星置神社」、右に「奉拝」、左に「参拝日付」の墨書き、中央に社紋「三つ巴に星」「神社印」の朱印、右下に紺色で「感謝之印」がおされるデザインで、初穂料は300円でした。

社紋「三つ巴に星」は、3つの勾玉が回転するように組み合わさり水の力で火を鎮める意味を持つとされる伝統的な三つ巴紋と、中央に星が組み合わさった星置神社独自の紋です。この地域には、夜空に輝く金星が星置神社の背後にそびえる手稲山(ていねやま)の上に置かれているように見えたという伝承があり、地名・社名とも関連して「星に願いを」という祈願・信仰の形があります。
金文字で書き入れられた「星」が、開拓者が想いを込めて神社を創建した歴史や、地域の人々の願いを受け止めてきた御神徳を表しているかのように感じました。芸術的な書体や「感謝之印」など、参拝者をあたたかく迎え入れ楽しませようとする星置神社の姿勢が御朱印に表れているように思います。
「星」という文字には、勝ち星・白星・大金星など、昔から前向きな願いを託す言葉が数多くあります。星置神社の御朱印には、願いを後押しするような力が込められているように思えてきました。

星置神社では、期日限定御朱印や月替わり御朱印も授与されています。
私は、「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」と「天赦日(てんしゃび)」が重なる希少な吉日に参拝し、限定御朱印を拝受しました。金色の台紙に、招き猫や宝船などの縁起物が描かれる、希少な吉日の日付も記されたデザインでした。

一粒万倍日は一粒の籾が万倍もの稲穂に実るとされる吉日で、天赦日は天が万物の罪を赦すとされる最上の吉日といわれていて、ふたつが重なる日は年間に数日しかありません。特別な御朱印からは開運のご利益があふれてくるようで、眺めているだけでも前向きな気持ちになりました。
星置神社では、誕生日御朱印も授与されています。「Happy Birthday」と「祝誕生日」の文字が入るデザインで、たまたまですが令和7年の私の誕生日が上述の一粒万倍日と天赦日が重なる日にあたっていたため、複数種類の豪華な御朱印を拝受した特別な1日になりました。

また、私が4月に参拝した際には、黒地に色鮮やかな桜が描かれた華やかなデザインの限定御朱印が授与されていました。時期の情景がモチーフの限定御朱印は、毎月デザインが変わりますので、何度も参拝してコレクションしていきたくなりました。


星置神社では、「札幌七社御朱印巡り」で訪れる参拝者の姿も多数見ることができます。北区・江南神社(こうなんじんじゃ)、北区・新川皇大神社(しんかわこうたいじんじゃ)、中央区・札幌護國神社(さっぽろごこくじんじゃ)、厚別区・大谷地神社(おおやちじんじゃ)、南区・石山神社(いしやまじんじゃ)、西区・西野神社(にしのじんじゃ)と星置神社を御朱印を拝受しながら巡る企画で、7社が札幌市内全域に点在しているので、札幌市のいろいろな地域の魅力を感じることができるのが特徴です。
札幌七社御朱印巡りの特別御朱印には、その年の干支が描かれ、7社の御朱印を揃えて並べるとひとつの絵柄が完成する仕掛けになっています。
※西野神社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】北海道「西野神社」の「縁結び・安産」のご利益を象徴する多種多彩な御朱印
私は2年にわたってこの企画で7社を巡り、令和7年(2025年)の「乙巳(きのとみ)」と、令和8年(2026年)の「丙午(ひのえうま)」の御朱印を拝受しました。


乙巳は「努力を積み重ねながら変化と成長へ向かう年」といわれています。令和7年の御朱印には蛇と「願」の文字が描かれており、脱皮を繰り返す蛇の姿が、新たな自分に変化し再生するという願いが込められているように感じました。
丙午は「強い陽の力を持つ年」とされています。勢いよく駆ける馬の姿が「馬九行久(うまくいく)」という縁起言葉と重なり、「うま」を逆から読むと「舞う」になり、昔からおめでたい舞を連想させることや、馬が人を招き入れる姿から「商売繁盛」や「招福万来」の象徴とされている「左馬」からも、停滞を振り払って前へ進む力強さが御朱印に込められていると思います。
「星に願いを託し、干支の力を借りて前へ進む」、星にその年ならではの意味を重ねて拝受する一期一会の御朱印です。
星置神社を訪れた際には、境内のあちこちにいる「蛙」にご注目ください。
撫で蛙堂では、「無事に帰る」「若返る」「お金が返る」「栄える」といった蛙にまつわる願いを木彫りの撫で蛙を触りながら祈願すると良いとされています。社殿の賽銭箱横には親子蛙も置かれており、子授かりや家族円満を願う参拝者の姿も見られました。境内を歩きながら蛙を探すのも、星置神社ならではの楽しみ方です。



星置神社は、開拓者が想いを込めて創建した神社で、地名とも関連して「星」にまつわる神秘的な神社として地域の人々に信仰されてきました。星置神社の多種多彩な御朱印の意匠一つひとつには、星に願いを込めた参拝者の祈願をあたたかく前向きに受け止める神社の姿が表わされています。願いや節目を形としてのこすことができる御朱印をぜひ拝受してみてください。
ライター:杉原タケミ
北海道札幌市在住で本業は管理栄養士。単独事故で大怪我をし、入院・療養を経て退院後に心身を整え祓い清めるため神社へ参拝するようになりました。札幌七社御朱印巡りなど地域の巡拝文化や御朱印にも関心を持ち、実際に神社に参拝・御朱印拝受した体験を発信しています。
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