- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
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福岡県北九州市に位置する「到津八幡神社」は、歴代小倉城主からあつく信仰された歴史をもち、安産の神さまとして知られています。たくさんの種類の趣向をこらした芸術的な御朱印が授与されることでも話題になっています。
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福岡県北九州市にある「到津八幡神社(いとうづはちまんじんじゃ)」は、1450年以上もの長い歴史がある神社です。
はるか昔、神功皇后が三韓征伐から帰国し、宇美(現在の福岡県糟屋郡宇美町)で応神天皇を産んだ後、山口県の穴門にあった豊浦宮に向かう途中に、皇后が乗った船が津(港)に到った(たどり着いた)場所というのが、「到津」の地名の由来になったと伝わっています。
今からさかのぼること1400年ほど前、欽明天皇の頃に祠を建立し、到津の地に皇后の魂を祀ったのが、到津八幡神社のはじまりとされています。平安時代末期の文治4年(1188年)に、後鳥羽上皇の命によって宇佐神宮大神を合祭したことから、宇佐大宮司の支族が祭祀を行うようになり、「到津八幡神社」と呼ばれるようになったのだとか。
※到津八幡神社とゆかりの深い宇佐神宮ついて、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
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室町時代の永禄4年(1561年)には、豊後国(現在の大分県)の戦国大名だった大友宗麟(おおともそうりん)が宇佐神宮を焼き払ったために、到津に神輿を移し、安土桃山時代の天正11年(1583年)までの23年間もこの地に鎮座していたとの逸話も残っています。
その後、天正14年(1586年)に行われた豊臣秀吉の九州平定の影響により、社殿が荒廃するとともに、多くの社宝が失われ、小さな祠のみしかない状況が続きました。そんな中、慶長5年(1600年)に関ヶ原の戦いにより小倉に転封された豊前国小倉藩の初代藩主である細川忠興(ほそかわただおき)によって神社は、再興されます。
2代藩主の細川忠利(ほそかわ ただとし)に代わって、寛永9年(1632年)に小倉に移封された小笠原忠真(おがさわら ただざね)も社殿の修理を行うなど、歴代の藩主からの信仰も厚く、「企救郡(きくぐん)大社」や「小倉城の産土神」としても知られています。
※同じ小倉藩に属した八坂神社や、小倉藩主を務めた細川家に関して、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
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神功皇后のエピソードにちなんで安産守護のご利益が期待できるほか、開運厄除けや除災招福、家内安全の祈願のために多くの参拝者が訪れています。
到津八幡神社では、紺和紙に金文字で神社名が書かれた御朱印や、枝垂れ桜和紙の御朱印、三重県鈴鹿市の高級墨の風合いを生かした「鈴鹿墨特別御朱印」など、趣向を凝らした多彩な御朱印を授与しており、期間限定で特殊な御朱印も授与されることがあることから、御朱印集め好きの間で話題になっています。
— 到津八幡神社 (@itouzu) December 30, 2023
私がいただいたのは、「金和紙」のタイプの御朱印になります。豪華さや神々しさを放つ金色の紙に、「奉拝」「到津八幡神社」「参拝日」の墨書きと、「宮司之印」、ご祭神である「八幡大神と神功皇后の印」、神社印が押印されています。
到津八幡神社を参拝した際には、合わせて参拝をおすすめする場所があります。
まずは、一つの社殿に二つの神社が鎮座している稲荷神社です。一つは小倉城内の守り神として祀られていた「勘定稲荷神社」と、もう一つは水戸徳川家の江戸屋敷内の錦春門に置かれていた「錦春稲荷神社」です。「錦春稲荷神社」は、関東大震災の後に、現在地に移されたといわれています。
また、古くから安産と子どもの守り神として親しまれている到津八幡神社らしく、境内には子どもにまつわるご利益が期待できるスポットがります。それが、本殿の左手に鎮座する到津八幡神社オリジナルの「子守犬」です。
妊娠5ヶ月以降に、授与所に用意されている錦の袋の中に納められた「子守石」を胎児のお守りとして枕元に置いておくと良いのだとか。そして無事に子どもが生まれた後に、子どもの成長を願いながら、名前と住所を書いて子守犬に奉納することで、ご利益に授かれるといわれています。子守石を取り出した後の錦の袋は小物入れなどに活用可能です。
安産守護の神さまとして古くから信仰を集めてきた到津八幡神社。工夫をこらした芸術的な御朱印が多種授与されていますので、御朱印選びも楽しみながら、長い歴史を感じてみてください。
ライター:neko
学芸員の資格を持つWebライター。九州を中心に全国の寺社仏閣に出掛け、御朱印を集めるのが趣味です。今までにいただいた御朱印は、御朱印帳5冊ほどになりました。
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