- 【御朱印帳】土佐手漉和紙「朝光」 小判 38ページ 楮紙 白米×淡黄蘗
- ¥11,880
奈良県奈良市にある「東大寺(とうだいじ)」は、長い歴史がある寺社が集積する奈良県の中でも代表的な寺院のひとつです。大仏殿に祀られている「盧舎那仏」がシンボルで、御朱印に記される「華厳」という言葉は、宇宙の真理と万物のつながりを説く深遠な仏教思想を体現しています。
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目次
奈良県奈良市、中心市街地の東側にそびえる若草山(わかくさやま)の麓の史跡が集積するエリアの中でも、もっとも有名で中心的な寺院が「東大寺(とうだいじ)」で、正式名称「金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)」といいます。奈良時代の天平15年(743年)、第45代・聖武天皇(しょうむてんのう)の発願によって建立された長い歴史がある華厳宗の大本山で、仏教の力によって国家の安泰と民の平和を祈るという国家鎮護の願いを込めて創建されました。
東大寺の象徴といえば、「奈良の大仏」として親しまれる盧舎那仏(るしゃなぶつ)を安置する大仏殿です。現在の大仏殿は江戸時代に再建されたもので、間口約57m・奥行約50m・高さ約49mという世界最大級の木造建築として、国内外からの多くの参拝者を圧倒し続けています。
広大な境内には大仏殿のほかにも、二月堂・法華堂(三月堂)・戒壇堂・転害門などの重要文化財・国宝建築が点在し、境内全体は「古都奈良の文化財」として平成10年(1998年)にユネスコ世界遺産にも登録されました。鹿が生息していることで知られる奈良公園や、春日大社(かすがたいしゃ)・正倉院(しょうそういん)などの歴史スポットも隣接していて、たくさんの訪問者をあたたかく迎え入れてくれます。
※春日大社に関して、以下リンクの記事で紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【御朱印情報】奈良県「春日大社」の千年帳にいただいた「春日神」とご縁を結ぶ伝統的な御朱印

東大寺の非常に広い境内にはたくさんのお堂があり、各所で複数種類の御朱印が授与されています。
その中で最も代表的な御朱印が、大仏殿で授与される「華厳(けごん)」の御朱印です。御朱印の中央には力強く堂々とした筆致で「華厳」と墨書きされ、「梵字」「東大寺大佛殿」の朱印がおされるデザインで、持参した御朱印帳に直書きしていただきました。

「華厳」とは仏教経典のひとつ「華厳経(けごんきょう)」に由来する言葉です。サンスクリット語の原題「アヴァタンサカ・スートラ(Avataṃsaka Sūtra)」は「花で飾られた」という意味をもち、漢訳されて「華厳経」となりました。全80巻に及ぶ大経典で、インド・中国を経て奈良時代の日本へと伝わり、当時の仏教界に革命的な影響を与えました。
華厳経が説く思想の根幹は、「すべての存在は互いに深く関係し合い、支え合いながら成り立っている」という宇宙観にあります。これを「相即相入(そうそくそうにゅう)」または「縁起(えんぎ)」の思想とも表現します。ひとつの花びらの中に宇宙全体が映り込むように、あらゆる存在は部分でありながら全体でもあるという、壮大な世界像です。
この思想を視覚的に体現しているのが、東大寺大仏殿に祀られている盧舎那仏です。
「盧舎那(Vairocana)」はサンスクリット語で「光り輝くもの」「太陽のように遍く照らすもの」を意味し、宇宙全体を照らし包み込む「宇宙仏」としての性格を持ちます。つまり大仏は単なる巨大な仏像ではなく、華厳経が説く宇宙の真理そのものを形にした存在なのです。
聖武天皇がこの盧舎那仏の造立を発願した背景には、奈良時代に相次いだ飢饉・疫病・政変への深刻な危機意識がありました。聖武天皇は全国に国分寺(こくぶんじ)・国分尼寺(こくぶんにじ)を設け、その総本山として東大寺を建立することで、仏の光によって日本全土を守護しようとしたのです。
盧舎那仏は、高さ約14.98m、顔の幅だけで約3.2mという圧倒的な存在感を放っています。天平15年(743年)の発願から約8年の歳月をかけて造立され、その後も幾度かの戦乱や火災による損傷を経ながら修復を重ね、今日の姿となっています。穏やかにたたえられた表情の前に立つと、1300年にわたり人々の祈りを受け止めてきた仏の慈悲が静かに伝わってきます。

「華厳」の御朱印には、廬舎那仏に込められた壮大な歴史と信仰が凝縮されているかのように感じました。
東大寺の境内は非常に広く、複数のお堂で御朱印が授与されています。代表的な授与場所と御朱印の種類は以下のとおりです。
●大仏殿 :「華厳」/盧舎那仏の御朱印(最も代表的)
●法華堂(三月堂) :「不空羂索」/不空羂索観音の御朱印
●二月堂 :「南無観」/十一面観音にちなむ御朱印
●四月堂(三昧堂) :「普賢菩薩」/普賢菩薩の御朱印
●俊乗堂 :「重源上人」/東大寺再建に尽力した重源上人の御朱印
●戒壇院戒壇堂 :「国宝 四天王」/四天王の御朱印
志納料は300~500円程度が目安です(御朱印の種類や時期によって異なる場合があります)。受付時間は各お堂の拝観時間に準じますが、概ね8時~16時30分ごろが多く、季節によって変動します。参拝前に東大寺公式サイトで最新情報をご確認ください。
境内が広いため、すべてのお堂を巡って御朱印をいただくには2~3時間ほどを見込んでおくとよいでしょう。お気に入りの御朱印帳を持参し、時間と体力に余裕をもった御朱印巡りをお楽しみください。

東大寺の広大な境内にはたくさんの見どころがありますが、その中でも代表的な建造物をご紹介します。
東大寺の正門である「南大門(なんだいもん)」は高さ約25mの壮大な門で、鎌倉時代の正治元年(1199年)に再建されたものが受け継がれています。内部には仏師・運慶(うんけい)や快慶(かいけい)らによって制作されたとされる金剛力士像(仁王像)が左右に安置されています。それぞれ高さ約8.4mという巨大な像は、「阿形(あぎょう)」「吽形(うんぎょう)」の口の形で一対をなし、寺院を守護します。鎌倉彫刻の傑作として国宝に指定されており、その迫力は参拝者を圧倒します。

大仏殿東側の山腹に建つ「二月堂(にがつどう)」は、毎年3月に「お水取り(修二会)」が行われることで有名な国宝建築です。舞台造りの回廊からは奈良の町並みと若草山を一望でき、夕暮れ時には美しい眺望が広がります。この絶景もぜひ楽しみ、参拝の証として御朱印もいただいてみてください。
奈良を代表する寺院で、世界遺産にも登録されている東大寺では、大仏殿の御朱印「華厳」をはじめ、二月堂・法華堂・戒壇堂など境内各所で複数種類の御朱印をいただくことができます。「華厳」という言葉は東大寺の宗派・華厳宗の根本経典に由来し、万物が互いに関わり合いながら成り立つという壮大な宇宙観を表しています。大仏殿に祀られている盧舎那仏もこの思想を体現した存在であり、聖武天皇が国家の平安を祈って建立した東大寺の信仰の核心がこの御朱印には凝縮されています。広い境内には南大門の金剛力士像や二月堂からの絶景など見どころも豊富ですので、奈良を訪れた際には、ぜひ御朱印帳を携えて東大寺の境内をゆっくりと巡り、1300年の祈りが積み重なった聖地の空気を全身で感じてみてください。
ライター:Miyakko
御朱印巡りと季節の花、旅先のグルメを楽しむライター。神社仏閣を訪れ、その土地の歴史や文化に触れる時間が好きです。御朱印の魅力や寺社の見どころ、周辺で楽しめるグルメなど、参拝や旅がもっと楽しくなる情報をわかりやすくご紹介します。
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